「どうする家康」ムロツヨシ演じる秀吉、最期の怪演に視聴者から賛辞!第39回ネタバレと第40回予告
NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合20時~、BSP、BS4K18時~)10月15日(日)に放送された第39話「太閤、くたばる」ムロ秀吉の最期に鳥肌!全てを放り出して家康に天下を託す!10月22日(日)放送の第40話「天下人家康」で家康(松本潤)が政治の中心になり三成(中村七之助)との対立が深まるが・・・NHK公式サイトでは予告動画が公開中だ。
10月15日放送の第39話では、壮大な夢であった唐入りを、和議をもって終結しようとした直後に舞い込んだ秀吉に第二子となる秀頼が誕生。三成(中村七之助)らが交わした和議が嘘だとわかると、再び朝鮮への出兵を命じた。さらに家康を支え、家臣団をまとめ上げて来た酒井忠次(大森南朋)が死去。家康に天下人になって欲しいと熱い抱擁を交わし、家康も涙を流す感動のシーンに視聴者も「涙が止まらない」「エビすくいが見られないのはさみしい」と忠次退場に感想を寄せた。
クライマックスでは、第二次朝鮮出兵、そして秀頼が元服したタイミングで秀吉が倒れ、死を目前にした秀吉が家康を呼び出すシーンでは、ムロツヨシ演じる秀吉の狂気が最高潮に。世の中をめちゃくちゃにした上に全てを家康に放り投げたかと思えば、茶々(北川景子)が「天下は渡さぬ。後は任せよ、猿。」と告げると笑顔を投げかける様子から、茶々に天下をプレゼントしたとも取れる。もはや自身でも狂気なのか本心なのかわからない状態の秀吉をムロが演じ上げ話題を集めた。
そして10月22日放送の第40話では、秀吉亡き後、大名をまとめるために家康が奔走する。そのうちに周囲から頼られる存在になる家康だが、三成に野心を疑われ、2人の対立が深まっていく。信長、秀吉が去り、残った家康はこの乱れた世の中を“どうする”のか・・・。家康が白兎からついに“タヌキ”に化ける?第40話もお楽しみに。
■唯一無二の存在を放ったムロ秀吉
放送前、松本潤は自身のInstagramで「個人的にはメッチャ面白い回だと思っているので ご覧いただけたら幸いです」と、公私ともに仲の良いムロの見せ場もあるのか、視聴者に呼びかけた。
“怪演”が話題のムロツヨシ演じる秀吉が登場したのは1月29日放送の第4回から。信長の元で下足持ちとして働き、早口で捲し立てひょうきんなキャラクターを見せる一方、何を考えているかわからない恐ろしさも兼ね備えていた。ネットでは「目が笑っていない」「何を考えているかわからない」とサイコパスな一面が話題となっていた。信長の死後は破竹の勢いで天下人まで上り詰めた秀吉。ムロツヨシの秀吉は見ている側が思わず笑ってしまう仕草から、一気に背筋が凍る不気味さを体現したことで、大河史上最高の秀吉といっても過言ではないほどとなった。
第39回、秀吉が死ぬ直前に家康を呼び出し、天下を託すシーンでは、ムロの提案でセリフに一言が付け加えられた。世の中をめちゃくちゃにしたまま全てを家康に放り出した後に発した一言、「すまんのう」はムロの希望で追加されたもの。欲望の怪物となった秀吉だが、本心は悪かった思いがあったのではないか。ふと見せる素の表情に、ムロツヨシの役者魂が伺えるワンシーンとなった。秀吉最期のシーンにあたり、視聴者から「究極のエゴイストだな」「ムロ秀吉、最期まで得体の知れない恐ろしさがあった」など“ムロ秀吉”への賛辞が送られた。
■前回(第39話)ネタバレあらすじ
秀吉と茶々との間に第二子が誕生したのは、唐攻めを諦め和議をもって終結すると決めた直後だった。だが秀吉が作った和議は到底明国が受け入れることができない内容となっていて、石田三成ら家臣たちを困惑させた。三成は武力ではなく知恵で国を治める方法、合議により天下人を支える仕組みを作りたいと家康に思いを打ち明けた。
文禄4年(1595年)冬、家康は秀忠(森崎ウィン)、直政(板垣李光人)と共に京で隠居する酒井忠次のところに立ち寄った。秀忠は茶々の妹である江と祝言を挙げたばかり。江は秀頼より年上だったが秀吉たっての願いで実現した婚姻だった。2人きりになったところで、忠次は家康を抱きしめ「ここまでよう耐え忍ばれましたな」と労いの言葉をかけた。家康が辛抱強く耐えたから徳川が生き延びられた。そう語る忠次は、家康に天下人になって欲しいと願いを告げ、その三ヶ月後にこの世を去った。
文禄5年(1596年)9月、ついに民国皇帝の返事が秀吉の元にもたらされた。しかしこれは戦を終わらせるために小西らがでっち上げた偽物で、それを知った秀吉は激怒。慶長2年(1597年)秀吉は再び朝鮮に攻め入ることを命じる。しかし国の内外の治安は乱れ、再び戦乱の世に逆戻りしようとしていた。口では「殿下を信じる」と言っている家康も誰より不安を感じていた。
その後、拾は5歳で元服し、豊臣秀頼と改めた。それと時を同じくして秀吉が倒れ、意識を取り戻した秀吉は三成を呼んだ。秀吉は自分がいなくなった後、誰が天下人になるか三成に問うと、三成は「天下人は不要」と言って家康に語った和議を持って政を行う案を進言した。すると意外にも秀吉は「わしも同じ考えよ」と話し、「望みはひとえに世の安寧」と言って三成の案に同意した。それを聞いた家康と前田利家は、三成を補佐するため、野心ある大名をまとめ上げ、5人の奉行を支えることを快諾した。
しかし、秀吉の容体は再び悪化していった。秀吉がどうしても話したいからと呼び出された家康は、秀吉から幼い秀頼の面倒を頼まれる。家康は民の幸せを願うなら天下人としての責任をまっとうするよう詰め寄った。ところが秀吉は世の安寧より秀頼の幸せしか願っていないことがわかると、家康は「情けない。それではただの死にかけの老人ではないか。」と吐き捨てた。唐と朝鮮から怒りを買い、秀次を死に追いやり、諸国大名の心は離れ国内はめちゃくちゃだった。秀吉は「な~んもかんも放りなげてわしはくたばる。後はおめえがどうにかせえ。」と告げ、「うまくやりなされや」と言い残し、その後この世を去った。
■第40話「天下人家康」あらすじ
秀吉が死去し、国内に動揺が走る中、家康は三成と朝鮮出兵の後始末に追われていた。秀吉の遺言に従い、家康は五大老たちと政治を行おうとするものの、毛利輝元(吹越満)や上杉景勝(津田寛治)は自国に引き上げ、前田利家(宅麻伸)は病に倒れる。家康は加藤清正(淵上泰史)ら諸国大名たちから頼られる中、やがて政治の中心を担うようになっていく。その様子を見ていた三成は、家康に野心があると見て警戒心を強め対立を深めていく。
NHK大河ドラマ「どうする家康」第40話は10月22日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:古沢良太、出演:松本潤、ムロツヨシ、北川景子、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、板垣李光人、音尾琢真、松本若菜、松山ケンイチ、和久井映見ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_ieyasu」。第40話予告動画が番組公式サイトで公開されている。
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