18日「イ・サン」字幕ノーカットついに放送開始!予告動画-NHK

2010年06月17日22時08分ドラマ
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初回放送の第1話と2話はドラマの導入部。今後、主人公のイ・サンが、なぜこれほどまでの過酷な人生を歩まなければならないのかをこの2話で紹介している。

>ドラマの幕開けはなんともショッキングな映像から始まる。イ・ビョンフン監督の作品はオープニングからして視聴者を虜にする。「チャングムの誓い」では、いきなり雅な女人の死刑の場面から始まる。もっとも死刑といっても、イ監督のドラマはあまりグロテスクな場面は出てこないのでご安心を。
楽しい宮中行事の途中に反乱が起き、なんと世継ぎである世子が英祖を殺そうとする場面。
この世子こそが、“米びつ"に閉じ込められた英祖の息子・思悼世子(サドセジャ)なのだ。世子の身を案じた部下たちが忍び込むが見つかり斬り捨てられる。

第1話の見どころは、生涯を通して友として、愛する人としてともに生きる3人の主人公の幼少期の出会い。
一人目はドラマオープニングでストーリーテラーの役目も担当しているソンヨン。絵師だった父と、母を早くに亡くしたため、弟を医師の家に養子に出し、自分は女官になるため宮廷入りする少女。
二人目は内侍見習いのテス。内侍は、王族の身の回りの仕事を司る役人で彼らは去勢するのが慣わし。いつも王のそばに仕えている腰が低くく物腰の柔らかいあの人物。王が登場するシーンでは必ずといっていいほど傍にいるものの、ほとんど脇役に徹している。「王と私」でははじめて“内侍”が表舞台に登場。テスは、去勢するのが恐ろしいと大騒ぎして内侍になることはあきらめる。
最後の一人はサン、後の22代正祖王だ。サンは米びつに閉じ込められた世子の愛息子。父の無実を信じ、何とか父に食べ物を届けようと米びつのある時敏堂に忍び込もうとし、3人が出会う。気が合った3人は「一生友だちでいる」誓いを立てる。しかし、ソンヨンにほのかな恋心を抱いているテスにとってはちょっぴりサンが邪魔。

結局忍び込んだのが英祖の知るところになり、テスが代わりに捕らえられる。何とかテスを助けようとするサンとソンヨンとの活躍を描いたのが第2話。テスを助ける手立てとして、サンは父の絵を祖父の英祖に見せることにした。きっとこの絵が、父の無実をひいてはテスを助ける答えを持っていると考えたのだ。
ここから始まる大冒険、なかなか見ごたえたっぷり!イ監督はドラマのいたるところに布石をうっているので気が抜けない。まずは“父の絵”はチェックしておこう。

さて、これほど悲惨、陰険なストーリーで始まるこのドラマもイ監督にかかると笑いのツボもいっぱい。ことに、3人の子役たちの存在は笑いや、ほのぼのとした思い、甘酸っぱい初恋のテイストも。

ソンヨンを演じたイ・ハナは、こんな大作にヒロインとして出ることの緊張からか、台本読みのときには蚊の鳴くような声でしか台詞が言えなかったそうだ。しかし先輩女優のアドバイスで本番ではこんなに素晴らしい演技をしている。2話でサンが怪我をしたソンヨンに自分の帯を巻いてやるシーンでは、すでに世孫と知ったサンへ恐縮する心と、少女の恥じらいをみごとに演じている。この“帯”もチェックしておこう。

テスを演じたクォン・オミンは、劇中恥ずかしい演技がある。大人の俳優なら演技と割り切るだろうが、思春期。そこを、きっぱりと演じるあたり、今から大物俳優の片鱗が見える。

サンを演じたパク・チビン。彼こそ天才子役!愛らしいしぐさに、あの円らな瞳、まだ幼児といっても通るような幼い口元から発する台詞は、大人も根を上げるほどの量と難しい言葉。そしてなにより驚いたのが、子役から成人に代わるときまったく違和感無くイ・ソジンに入れ替わったことだ。これは、イ・ソジンが2人の雰囲気が似るべきだと考え、チビンくんの演技をじっくり研究したから。切り替わりの場面をお見逃しなく!

さて、韓ドラファンの方には、このチビンくん最近どこかで見た覚えはないだろうか?そう!「善徳女王」のピダムの子役だ。これについては「善徳女王」を2倍楽しむコーナーで紹介。ともあれ、今、日本で人気双璧の大作で大活躍するとは、チビンくんやはりただものではない。

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