「赤い袖先」(全27話)第21-22話:カン・フンの裏切り、ジュノ怒りの口づけ…あらすじ、見どころ、場面写真

2023年11月01日11時30分ドラマ
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側近ドンノ(カン・フン)の裏切り、そしてドギム(イ・セヨン)の取った行動に怒るサン(ジュノ/2PM)は…アジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こした切ないラブ史劇「赤い袖先」(全27話)BSフジで11月2日からの第19話、第20話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。

「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドギムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。



■キャスト押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
 ほか

※以下、ネタバレが気になる方は「■見どころ」を先にご覧になり、あらすじは視聴後の確認用のご参考にどうぞ。

■第21話あらすじ
ドンノに憧れる宮女ボギョン(イ・ミンジ)は彼の妹でサンの側室だったウォンビン ホン氏の死を悲しむ。仲良しのギョンヒから子の刻(午前0時)に会おうというメモを受け取ったドギムは、その夜約束の場所に出向くが、ギョンヒは来ない。

そんな中、宮中では大妃キム氏に仕える中殿の宮女が次々と姿を消す奇怪な事件が起こり、仲良しのギョンヒが含まれていると知ったドギムは彼女の行方を探し始める。一方、サンはドンノが提調尚宮チョ氏の勢力をそのまま引き継いでいると同徳会から密告を受ける。他日消えた宮女のことでドンノの言葉に引っかかりを感じたサンは、彼に宮女の捜索を命じる。

香袋が池に浮いているのを見つけてギョンヒの物かと池に入るドギムを見たサンは、ドギムが入水自殺しようとしていると誤解して駆け寄る。涙ぐむドギムから宮女の失踪について聞かされたサンは、すでに宮女たちの捜査をしているはずだと、傍らのドンノに確認する。ドギムと2人になったドンノは、サンに疑念を抱かせる言葉で彼女の不安を煽る。

サンは、かつてドンノに燃やすよう命じた廣寒宮のアジトを確認する為、自らアジトに向かう。そこは煌々とろうそくの灯りが灯り、姿を消した宮女達が捕らわれていた。事件の背後にドンノがいることを確認したサンは一度その場を抜け出して作戦を考える。

ドギムたちは、宮女を脅して中宮殿に毒を隠させ、サンの正妻である中殿に妹・ウォンビン ホン氏殺害の濡れ衣を着せようとするドンノの計画を知る。戻らなかったら大妃に渡すよう手紙を託したドギムは、ギョンヒを助けるべく直接廣寒宮のアジトに乗り込むが、ドンノに捕らえられてしまう。そこにドギムの手紙を手にしたサンが現れ宮女達を救出。ドンノに命で罪を償うよう命じるが、デホの頼みで命を救われたドンノは都承旨の地位を失い宮廷から追放される事になる。



■見どころ
臣下たちもいる中、ドギムが入水自殺としたと思って池の中に入っていくサン。自殺でないと分かるまで冷静になれないサンの必死さが伝わる。ドギムを泣かせたことで情けないと思うサンの純情にも感動。対するドンノの嫌味な言葉にも注目。

妹を側室にして権力を握ろうとしてきたドンノの野望も、妹の命という大きな代償と共に打ち砕かれる形となった。彼の野望はこれまでも度々取り上げられ、細かな発言や態度からも感じ取る事が出来たが、妹を失ったドンノが大妃に罪を着せる為に大掛かりな宮女誘拐事件を起こすとは予測できない展開だった。

救出に向かったドギムまでもがドンノに捕まり、緊迫感溢れる展開が繰り広げられ、サンが助けに来る場面は王道ではありながら視線が釘付けになった。

また近頃の韓国ドラマでは“ウォーマンス(ウーマン+ロマンス=女性同士の友情)”に注目が集まっているが、本作は時代劇ではこれまで描かれることの少なかったウォーマンスも丁寧に描いており、これもまた本作の見どころの一つだ(詳細:「赤い袖先」と「イ・サン」を比べてみた②。)

赤い袖先©2021MBC■第22話あらすじ
サンはドンノがいつか自分を脅かすと考えその時が来れば排除するつもりだった。その考えに罪悪感を持ち、これまでのドンノを何度も許してきた。その甘さが今回の暴挙を許してしまった。「もう許すことはできない」と憎しみの目で見つめたサン。ドンノは平謝りしながらも少年の頃にサンを守ったことを口にする。「そなたは決して過ちを後悔して悔い改めることがない。それゆえそなたは余の腹心になり得ない!」と怒気をはらんだ声で言い放つ。ドンノは「王様こそが生きる希望でした。死罪にしてください」と言う。サンがドンノを許したがっているのを察した内禁衛テホ(オ・デファン)がドンノと並んで許しを請う。結局サンは、自ら辞職を申し出たという形で奉朝賀の名誉職を与えて辞職を認めた。

※奉朝賀(ポンジョハ):引退する官吏に与える名誉職。終身記録の身分に合った祿俸を受けるが、実務は担当せず、国家の儀式があるときにだけ朝服を着て参加できる。

必ず助けると約束したにも関わらず、勝手な行動をして大妃まで巻き込もうとしたドギムを咎め、家族になってほしいと思ったのも本気で恋をしたのもお前が初めてだと気持ちを伝えるサン。対するドギムは一度も男性として意識した事はないと意地を張って立ち去ろうとする。サンはドギムを掴むと強引に口づけをした。そして二度と姿が見えないように宮廷から出ていけと命じた。

翌朝、親友にも告げず去っていった彼女の部屋を訪れると先王から贈られた暎嬪(ヨンビン)李氏が著した『女範』だけが置かれていた。サンはドギムが出て行ったのを確認し、本の間に破られた書物の1頁が挟まれているのを見つける。それは幼少期にサンの危機を救った禁書のページ、ドンノが自分が救ったと偽った1頁だった。

1年後、サンの妹チョンヨン公主の屋敷に仕えながら平凡に暮らしていたドギムは街中で偶然ドンノと再会し、側室を決める揀択令が下りたと教える。そんな中、狩りに出かけたサンはチョンヨン公主の屋敷で一泊する。ところが屋敷内でドギムと鉢合わせ。「王の女として承恩を受けながら側室になれない宮女は一生部屋の中で窮屈な暮らしをする事になる、それを恐れているのだろう」と皮肉を言って立ち去るサンに涙するドギム。

※承恩(スンウン):王の寵愛を受ける(肉体関係を持つ)事。承恩を受けた女官は承恩尚宮となり、更に深い寵愛や懐妊を経て正式な側室となる。

気分を害して王宮に帰ろうとするサンをユン・ヨンジュという女人が待っていた。その後、ドギムに王宮からある命令が下る。

■見どころ
ドンノに厳しい言葉を吐き捨てながらも心は許したがっているサン。常に王の傍で王の意のままで「自らの考えを持たない」と言っていた内禁衛テホに、心中を見抜かれ怒鳴りつけながらも涙を流すサン。

側室を失ったサンは再び大妃が側室を迎えるよう干渉してくるのを防ぐ為に、彼女の兄を流刑から解く取引を持ちかけた。後はドギムの気持ち次第なのだが、最後まで自分の気持ちを隠し続ける彼女。

大きな過ちを犯したドンノだけでなく、ドギムまでもが宮廷から追い出されるという衝撃の展開が描かれた。出宮した後のドギムが困らないように、チョンヨン公主に手をまわしたのもサンだった。

1年後に宮廷の外で暮らすドギムの暮らしぶりや、偶然鉢合わせしてしまったサンからの心無い言葉に涙を流すドギムの様子が切なく描かれた。一方では、会いたくなかった(心の中では会いたくてたまらなかった)ドギムをすれ違う度に意識してしまうサンの様子が微笑ましく描かれ、後半のファビン ユン氏に酷使されていたドギムを見て怒り狂う姿からも自分の気持ちを整理する為にあえて冷たい言葉を浴びせていた事が窺える。

BSフジ「赤い袖先」番組サイト
 2023年10月5日スタート 月-金10:00-11:00
公式サイト
トレーラー

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