「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」キム・ヨンデ、キスと春画にドキドキ?“五放世代”からあの名作パロディまで。第3・4話あらすじ
KNTVにて毎週土曜(20:00~22:30)テレビ初放送中の「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」(全12話)はキム・ヨンデが時代劇初挑戦したフュージョン時代劇。パク・ジュヒョンを挟んでキム・ヨンデとキム・ウソクがトキメキ始める第3話と第4話のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。(再放送は金曜11:30~14:00)
「禁婚令、朝鮮婚姻禁止令」は、7年前に世子嬪を失った悲しみから禁婚令を下した王の前に、亡くなった世子嬪に憑依できると言い張る詐欺師が現れて繰り広げられるフュージョン史劇。
■キャスト⇒キャスト・登場人物(画像付き)【22人まとめ紹介】
詐欺師イェ・ソラン/イェ・ヒョンソン役:パク・ジュヒョン
王イ・ホン役:キム・ヨンデ
義禁府都事イ・シノン役:キム・ウソク
世子嬪(嬪宮、アン・ジャヨン)役:キム・ミンジュ
兵曹判書チョ・ソンギュン役:ヤン・ドングン
ソ氏(ソ・ウンジョン)役:パク・ソニョン
愛達党クェンイ役:チェ・ドクムン
愛達党ヘヨン役:チョン・ボミン
内官セジャン役:イ・ヒョンゴル
尚宮ウォン・ニョ役:ファン・ジョンミン
ほか
■第3話
王イ・ホン(キム・ヨンデ)と都承旨キム・ソルロク(キム・ミンサン)は亡き嬪宮を殺害した犯人を捜していたが、関係者を見つけると先回りして殺害され、犯人特定に難航していた。そこで敵の意表を突くことで尻尾を出すかもしれないと考え、7年ぶりに講武(軍事訓練を兼ねた狩猟)を行うことに。王が元気な姿を見せれば巷に流れる悪いうわさを消し、王族の結束も固めることができるはず。
ソラン(パク・ジュヒョン)は王を悩ませる音の正体をついに突き止める。何者かが仕掛けた竹の音響器だった。それを壊したソランは勢いよく王の元に駆けだすが、チマ(スカート)の裾を踏んづけて王もろとも池へダイブ!
シノン(キム・ウソク)はとっさにソランを助け、王のことは念頭になかった。内官セジャン(イ・ヒョンゴル)が王を助けたが、王は友でもある自分を見捨ててソランを助けたシノンに文句を言う。意識が戻ったソランは失態を挽回すべく、音の正体は地縛霊で自分が退治したと恩を売る。そして王の濡れた体を拭き、眠りにつくまで物語を話す。
軽い眠りについた王は夢の中で嬪宮(キム・ミンジュ)に口づけをするが、気づくとそれはソランだった。目と目が合って驚くがソランは目を開けたまま眠っていた。気づかれなかったとほっとする王だが、胸の動機をどうすることもできない。実はシノンもまた池でおぼれたソランを助けるために人工呼吸の口づけをして、胸がときめくのを感じていた。
一方、音響器を仕掛けた兵曹判書チョ・ソンギュン(ヤン・ドングン)は仕掛けに気づいた女官について調査するよう指示する。
講武の日。行列で王の姿を見た民たちは、高貴で凛々しい姿に魅了され都承旨の狙い通りに巷の悪評は払しょくされる。講武にはシノンに無理を言って男装したソランも同行していた。肉が目当てのソランは大はしゃぎで王は集中できない。それでも3人で楽しく過ごす。
ところがソランを狙ってイノシシが突進!王とシノンがイノシシを倒しソランは助かる。騒動の中で王は、シノンとソランが互いに名前で呼び合う親しい間柄になっていることが気になる。実はこの騒動は王に害を及ぼそうと兵曹判書によって仕組まれたものだった。
王は食いしん坊のソランにイノシシ肉を食べさせてやろうと、講武場で宴会を開く。いつになくご機嫌の王の様子に臣下たちも盛り上がり、いつもなら許されない臣下の失言も王は寛容に許す。
上機嫌で幕舎に入った王は、ソランが肉を食べていないと聞き驚く。風邪をこじらせ熱のあるソランはそのまま王の寝台に倒れ込んでしまう。かつて嬪宮が倒れたときに自ら看病することが許されなかった記憶を思い出した王は、自ら看病をすると言ってシノンを幕舎から出て行かせる。
ソランの看病をしながらなぜか嬪宮に申し訳なく思う王。ソランの頬に手を添えたとき、虚ろな目をしたソランに「なぜ口づけをしたのか」と問われる。「夢うつつだった」と答える王を引き寄せたソラン。2人はそのまま口づけをしその姿をシノンが見てしまう。
■見どころ
シノンに正体がバレることを怖れるソランは彼と距離を取ろうとするが、2日間のお休みで2人は急接近。この回ではシノンの2話のおんぶに続いてお姫様抱っこも見られる。
一方で王もソランに心を許し、その破天荒ぶりにハマり始めているようだ。「赤い袖先」のようにヒロインが王もろとも池にハマったシーンでは、ソランを助けたシノンが人工呼吸のために唇を重ねる。ここでシノンは自分の気持ちに気づいた様子で、本格的な三角関係のスタートを予感させる。エンディングでは王が口づけしたとき眠っていたはずのソランが目覚めていたこともわかる。
また村医者がソランを診察する場面では、西洋医学をかじった医者が聴診器でソランの胸の音を聞こうとするが、王とシノンがどんな態度に出るのかにも注目。
今話、王の排除を目論む兵曹判書が側近クォン・リブ(ソ・ジノン)を使って動き出す。ソ氏(パク・ソニョン)も娘ヒョニを王妃にするために「ヨウォン会」を作っている。名目は娘を妃にしたい母の会だが、お妃選び(揀択)でヒョニが選ばれる出来レースは準備済みのはず。ソ氏がかつて妓生だったことが分かるのもこの回だ。
■第4話
講武の日以来、ソランの声を空耳で聞き姿を探してしまう王。その一方で口づけのことをソランが覚えていないことに安堵する。
不眠症の王を眠らせるためにソランは酒で酔わせて眠らせる作戦に出るが、全く酔いつぶれる気配がない。そこで交互に質問し嘘をついたら酒を飲む「真実ゲーム」をすることに。「嬪宮亡き後、他の女人を抱いたことがあるか」というソランの大胆な質問に「ない」と答えた王は、「シノンはお前にとって何だ」と聞く。許嫁だったことだけは伏せて「友」「私を護衛する人」「命を助けてくれた」「それ以上でもそれ以下でもない」と答えるが、納得しない王。今度はソランが「私が世子嬪に見える時がありますか」と聞く。それが口づけのことだと察した王は、単なる見間違いだと念押しし、「いかなる恋心も、私心も淫心も残っていない」という。するとソランはそうした心を王に取り戻させてみせると宣言。
そんな中、都承旨は内禁衛の従事官キム・ウィジュン(イ・ドゥソク)の講武での行動を怪しむ。王に報告して当面泳がせることに。王宮内のいたるところに敵が潜んでいると知った王は、改めてシノン以外は誰も信じられないと実感するが…。
王に3つの心を取り戻させると約束したソランはシノンに相談。ソランと唇を重ねた時を思い出しドギマギするだけでアドバイスがもらえず、春画雑誌を手に入れ王宮に持ち込む。
その夜、悪夢にうなされ目覚めた王は、傍に立っていたソランが春画雑誌を持っていたことに慌てて、思わず罵声を浴びせて追い出してしまう。
翌朝、春画が頭から離れない王は、修練場でじゃれ合うソランとシノンが口づけしていると誤解。不機嫌になった王はソランを部屋に呼び、今朝がたシノンと何をしていたかと質問攻め。昨夜こっぴどく叱られたことで「今後は王様と距離をとる」というソランの言葉に、昨夜、春画雑誌を読んだと認めてしまう。面白がってしつこくからかい、挑発してくるソランを抱き寄せた王は「一つ大事なことを忘れている。王宮内の全ての女官は王の女。二度と余を弄ぶな」と忠告する。
庭でうっとりしているソランをみた内官セジョンとウォン尚宮は、王とソランが惹かれあっていると察し、ソランが王の寵愛を受ける作戦を練る。シノンにも王の気持ちを聞いてくるよう頼む。気まずく王と向き合って座るシノン。2人は互いの腹を探るように心の中のソランへの想いを語る。
そんな中、使用人からヒョンソンに似た女を見たと聞いたソ氏は、愛達堂に確かめに行く。クェンイ(チェ・ドクムン)がソ氏をおだてて「娘の1人が国母になる」の言葉で追い返す。帰宅して娘のヒョニ(ソン・ジウ)に話すと、「実の娘とは言っていない」と指摘され、今度こそあと腐れのないようにヒョンソン=ソランを始末すると決心する。
その後ウォン尚宮はソランを特別扱いし、内官は手回しよく床入れの日まで決めてくる。それを知りショックのシノンに、クェンイから「ソランを連れて帰るな」という伝言が届く。「逃げよう」とソランと二人乗りの馬を走らせるが、刺客たちに襲われ、安全な王宮へ戻るしかない。
翌日、ウォン尚宮はソランを美しく着飾らせ王の寝所へ送る。扉が開いて王が美しいソランの姿に見惚れたとき、シノンが彼女の手を取って連れ去る。
■見どころ
3話はキスで、4話は春画で笑わせたが、ソランが春画雑誌をいかに宮廷に持ち込み、低俗だと言いながら王とシノンがそれをどうするのか、お見逃しなく。
さて、兵曹判書チョ・ソンギュンの計画に利用されて講武場にイノシシを運んだトックン(イ・ジョンヒョン)とワンベ(キム・ミンソク)。モソル団を結成した2人が訪ねたのは春画雑誌の作者、チョン・ドソク(ホン・シヨン)。彼が朝鮮を憂いて「恋心、婚姻、出産」の3つ諦めと、「持ち家と人間関係」を加えた5つ諦めを説く。
これは2011年に「恋愛、結婚、出産」の「三放世代」、その後「就職とマイホーム」を加えてあきらめの境地を訴えた若者「五放世代」を風刺している。そんな若者たちを主人公にした「青い鳥の輪舞<ロンド>」が当時大ヒットした。その後も韓国では「人間関係や夢」までもあきらめる「七放世代」、最近はすべてを諦める「N放世代」に含まれる若者が増えている。本作はただ面白いだけでなく、現代の韓国の社会風刺しているのも興味深い。
エンディングでは王の寝室に韓ドララブコメあるあるの「キャンドルの道」に「ベッドの花びらハート」まで設えてある。ところが部屋に入ろうとするソランをシノンが連れ去る。これは数多のパロディを生んだ珠玉の名作、ダスティン・ホフマン主演映画『卒業』の結婚式場から花嫁を奪い去る名シーン(笑)。
そして忘れてはいけないのが、ソ氏の夫(ソランの父)が病床に臥せっており、ソ氏とチョ・ソンギュンが不倫中だということ。2人が放った刺客相手にシノン役のキム・ウソクが披露する剣アクションにも注目!
◇KNTV「禁婚令」
2023年10月21日スタート 土20:00-22:30 2話連続 TV初放送
再放送日:毎週(金)11:30~14:00 ※2話連続
原題:금혼령, 조선 혼인 금지령
【作品詳細】【「禁婚令」を2倍楽しむ】