キム・ヨンデが初の時代劇に挑戦したフュージョン時代劇「禁婚令 ｰ朝鮮婚姻禁止令ｰ」（全12話）がKNTVにて10月21日（土曜20：00-22：30）から2話連続でテレビ初放送。第1話、第2話のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。（再放送は金曜11：30～14：00）



「禁婚令、朝鮮婚姻禁止令」は、7年前に世子嬪を失った悲しみから禁婚令を下した王の前に、亡くなった世子嬪に憑依できると言い張る詐欺師が現れて繰り広げられるフュージョン史劇。

■キャスト⇒キャスト・登場人物（画像付き）【22人まとめ紹介】
詐欺師イェ・ソラン/イェ・ヒョンソン役：パク・ジュヒョン
王イ・ホン役：キム・ヨンデ
義禁府都事イ・シノン役：キム・ウソク
世子嬪（嬪宮、アン・ジャヨン）役：キム・ミンジュ
兵曹判書チョ・ソンギュン役：ヤン・ドングン
ソ氏（ソ・ウンジョン）役：パク・ソニョン
愛達党クェンイ役：チェ・ドクムン
愛達党ヘヨン役：チョン・ボミン
内官セジャン役：イ・ヒョンゴル
尚宮ウォン・ニョ役：ファン・ジョンミン
　ほか

■第1話あらすじ
王イ・ホン（キム・ヨンデ）若き王イ・ホン（キム・ヨンデ）が世子嬪アン氏（キム・ミンジュ）を亡くして以来、朝鮮は7年間「禁婚令」（王の婚姻相手が決まるまで若い女の婚姻を禁ずる命令）が続き、若い男女の不満は膨れ上がっていた。

そんな中でもソラン（パク・ジュヒョン）は密かに婚姻を成立させてきた。占い師のクェンイ（チェ・ドクムン）と漢陽にやってきた彼女は仁寺洞で占い茶屋「愛達堂（エダル堂）」を開く。ロマンス小説をいつも持ち歩くヘヨン（パク・ジュヒョン）も雇い、表向きは恋の悩み相談を請け負い、夜には女たちに違法に婚姻できる方法を授けていた。

心を閉ざし女性に見向きもしない王。当然、世継ぎも生まれずあらぬ噂が立つ。大王大妃（チャ・ミギョン）は噂の真偽を確かめるために、媚薬と艶っぽい宮女に王の世話をさせる計画を指示するが、嬪宮への強い想いから媚薬さえ効き目がなく、失敗に終わる。

王が唯一心を許すのは義禁府の都事で友でもあるイ・シノン（キム・ウソク）だけ。そのせいか王とシノンの間が怪しいという噂まで。朝廷では兵曹判書チョ・ソンギュン（ヤン・ドングン）が巷でささやかれる噂を話題にして王を愚弄する。そこで王は今年中に婚姻して、禁婚令を終わらせると公言。

王は巷の噂の出所を探ろうとシノンをお供に若い女たちが入り浸りになっている人気茶屋・愛達堂へ潜入捜査。女主人ソランは「王は男として役立たずか、男色家」と噂を流し、20代の女に禁婚令対象外の30代と偽れば婚姻できると秘策を授けていた。

怒った王は、逃げるソランを逮捕、投獄する。めげないソランは口から出まかせを言い、ついには男女の仲を取り持つ神様“月下老人”が憑依した真似をする。ところがこれを知った王から呼び出される。

神気を見せろと言われたソランは破れかぶれで嬪宮に憑依して見せる。そして「王様が心配でさまよっています。私をどうぞ手放して下さい」と王の未練を断ち切るように仕向ける。王は涙でソランの言葉を聞くが、我に返った王は再びソランを投獄する。ソランの処遇に悩む王は、都承旨キム・ソルロク（キム・ミンサン）のアドバイスを受けて当面彼女を宮女としてそばに置くことに。

眠れぬ王は、嬪宮との思い出の池を散策すると橋の上に亡き嬪宮の姿が…。駆け寄り嬪宮を抱きしめるが、それはシノンに案内されて歩くソランだった。

■見どころ、感想
話題のWEBマンガを原作にしたフュージョン、ラブコメ詐欺ストーリー。作風に合わせた楽しいオープニング映像や、冒頭の「舞台は宇宙のどこかの地球に似た惑星の朝鮮という国‥・私たちの地球とは無関係である。似ている場合は、錯覚だ」というナレーションが笑える。ナレーションには「偶然にも同日同時刻に生まれた2人の娘。その生死の運命が分かれて物語が始まる」という説明も続く。これにどんな意味があるのか？

生前の嬪宮との回想シーン。「王様ではなく“ホン”と呼んでくれ」とデレデレっぷりをキム・ヨンデが愛らしく演じている。一方で、「恋心と政は区別せねば」と王と一線を引こうとする嬪宮をキム・ミンジュが気品ある演技で見せる。「もし私が宮中の波風にさらわれ遠く離れてもどうか気に留めず御身を守ってください」この言葉が何を意味しているのか？王が差し出した指切りのための手に口づけで返した嬪宮の胸中は？嬪宮殿で現れる亡霊は本物か？それとも何者かが仕組んだものなのか？コミカルな展開の中で、いくつもの謎を残して物語が始まる。

そんな中、ソランを逮捕する場面では右手をシノンが左手を王が握る。早くも三角関係を予感させるが、パク・ジュヒョンの憑依演技に爆笑させられた視聴者が彼女のロマンスに胸キュンできるのか、楽しみでもあり心配でもある。



■第2話あらすじ
抱きしめたのがソランだと気づいた王はその場をごまかし、ソランを王様の世話をする臨時宮女に命じる。

イェ・ソラン（パク・ジュヒョン）ウォン尚宮（ファン・ミョンミン）から、宮女としての心得を次から次へと聞かされ、とうとう耳から血が流れるソラン。まずは食事をする王のそばで控えるよう命じられるが、お腹を鳴らして王の機嫌を損なう。そこでまた嬪宮に成りすまし、首尾よく2人で食事をする運びに。ソランの食欲につられて王もパクパク食べる。

ソランは憑依が詐欺だとバレたとき逮捕されると考え、とりあえずシノンを味方につけることに。2人で酒盛りし友達になる約束を取り付ける。シノンはソランの過去を訊くが適当にかわされてしまい、自分はかつて吏曹判書の長女と婚姻するはずだったと打ち明ける。こっそり新婦の顔を見に行ったが、婚礼の日に見たのは長女ではなく意地悪そうな妹。「私の新婦はどこだ！」と叫んだ時、役人が「禁婚令」のお達しを持ってきて婚礼は中止となった。その後、本当の新婦を捜しまわったが見つからなかったと話す。ソランはとりあえずその許嫁のことは早く忘れた方がいいとアドバイス。立ち去ろうとするソランは「ヒョンソン」と呼ぶシノンの声に思わず反応してしまう。

一方王は、嬪宮が自殺ではなく他殺だと証明するために、都承旨キム・ソルロク（キム・ミンサン）を使って密かに嬪宮を殺害した犯人を追っていた。

その夜、不気味な音に目覚める王。その音はソランにも聞こえた。とりあえず王を疲れさせて眠らせようと考えたソランは、音の出処を捜しに行こうと散歩に誘い出す。怯える王と並んで歩き、からかうソラン。まだ運動が足りないと考えたソランはシノンと腕比べするよう仕向ける。手加減なしに勝負をしろと言う王は、ちょっぴり卑怯な手を使うも自滅し、無様な姿をソランに見せてしまう。シノンのカッコよさを強調するソランから「精進するように」と言われてしまう。

王はソランをそばに座らせ7年間の面白かった話を聞かせろとねだる。王は久しぶりに健やかな眠りについたが、ソランは王のせいで夜を明かしてふらふらに。そんな彼女をシノンがおぶって部屋まで運んでやる。

次の夜も王はソランを呼ぶ。禁婚令への苦情の上訴文に不機嫌の王は、嬪宮を呼び出してほしいとねだる。そんなに頻繁に呼んではいけないと忠告しながらも、嬪宮に成りすますソラン。王はこれまで誰にも話せなかったことを話し始める。嬪宮として「いつか忘れてほしい」と伝え王の涙を拭うソラン。そのまま眠りにつく王のそばで、このまま嬪宮の影として仕えることになるのかと考え、そっと王の手を握る。「手も似ている」と呟く王の言葉に複雑な気持ちになるソランだった。

■見どころ、感想
愛達堂から王宮に戻る途中でソン氏（パク・ソニョン）を見かけたソランは思わず身を隠したが、実はソン氏はソランの継母だった。ソランの良縁を実の娘ヒョニに回そうとソランを亡き者にし、婚礼の日にヒョニを新婦に仕立てたのだった。シノンの婚約者ヒョンソンこそがソランだった。それに失敗したソ氏、今度は娘を王妃にしようと企んでいて大王大妃にうまく取り入っている。

シノンの回想シーン。こっそり見た許嫁ヒョンソンとの空想の勘違いトークが面白い。前作「軍検事ドーベルマン」では狂気の悪役を演じたキム・ウソクがシノン役では腕は立つが優しく思いやり溢れるキャラクターを好演している。王イ・ホンとソランのキャラクターがぶっ飛んでいるだけにシノンの常識的なキャラクターが際立つ。

そんなキム・ウソクには手合わせで負けたキム・ヨンデだが、ムキムキの上半身裸を披露する眼福シーンがある。その時のパク・ジュヒョンの反応と共にお見逃しなく。

また他の作品のパロディーがあるのも本作の見どころ。さっそく「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」や「ホテルデルーナ～月明かりの恋人～」のあの名シーンをキム・ヨンデとパク・ジュヒョンが再現（笑）する。どこで見られるのか、お見落としなく。

今回はウォン尚宮（ファン・ジョンミン）の悲しいけれど笑える過去や内官セジャン（イ・ヒョンゴル）の男らしくたくましい一幕も見られる。とにかく「地球とは無関係」と謳っているだけにやりたい放題。予告なしで笑いをどんどん突っ込んでくる。

その一方でエンディングでは王の「（ソランは）嬪宮の影として置いているだけ」という言葉に、ソランが今後の自分の立場に悩む姿も。

◇KNTV「禁婚令」
　2023年10月21日スタート 土20：00-22：30 2話連続 TV初放送
　　再放送日：毎週（金）11：30～14：00　※2話連続

　　原題：금혼령, 조선 혼인 금지령

【作品詳細】【「禁婚令」を2倍楽しむ】