【最終回ネタバレ】「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」第11-12話:キム・ヨンデの公開プロポーズ 各々の幸せに大満足の結末
下女として入宮したソラン(パク・ジュヒョン)を王(キム・ヨンデ)は見逃してはいなかった…KNTVにて毎週土曜(20:00~22:30)テレビ初放送中のキム・ヨンデが時代劇初挑戦したフュージョン時代劇「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」(全12話)第11話、第12話(最終回)のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。(再放送は金曜11:30~14:00)
「禁婚令、朝鮮婚姻禁止令」は、7年前に世子嬪を失った悲しみから禁婚令を下した王の前に、亡くなった世子嬪に憑依できると言い張る詐欺師が現れて繰り広げられるフュージョン史劇。
■キャスト⇒キャスト・登場人物(画像付き)【22人まとめ紹介】
詐欺師イェ・ソラン/イェ・ヒョンソン役:パク・ジュヒョン
王イ・ホン役:キム・ヨンデ
義禁府都事イ・シノン役:キム・ウソク
世子嬪(嬪宮、アン・ジャヨン)役:キム・ミンジュ
兵曹判書チョ・ソンギュン役:ヤン・ドングン
ソ氏(ソ・ウンジョン)役:パク・ソニョン
愛達党クェンイ役:チェ・ドクムン
愛達党ヘヨン役:チョン・ボミン
内官セジャン役:イ・ヒョンゴル
尚宮ウォン・ニョ役:ファン・ジョンミン
ほか
■第11話
王を騙したことを謝罪しようと覚悟を決めたソランにキスをした王は、ソランのことを毎日思い続けたと本心を伝える。
揀択で目立ったファユン(チョ・スミン)がもう一度狙われると考えるシノン(キム・ウソク)は、ファユンの協力を得てポッサム団をおびき寄せようとする。首尾よくファヨンを拉致したポッサム団だったが、袋から出てきたのは女装したシノンだった。シノンは一味を制圧し逮捕する。
さらに、ソランを襲い、獄中のキム従事官の口封じなど一連の事件で使われた凶器が全て同じだったことに気づいたシノンは、都承旨(キム・ミンサン)から世子嬪殺害犯の似顔絵を見せてもらい、捕えたポッサム団の首領と確信し、王に報告する。王は黒幕である兵曹判書(ヤン・ドングン)に、自らポッサム団の首領の尋問をするように告げる。一方でシノンは、黒幕から殺されるだろうと首領の不安心を煽る。
候補者たちによる再揀択はお茶の作法。出されたお茶が怪しいと勘付くソランはファユンに合図する。お茶を飲んだ候補者の1人が体中に発疹が出る。ソ氏(パク・ソニョン)の息のかかった女官は猩紅(しょうこう)熱と言いだし、候補者は追い出される。それがヒョニの仕業と確信したファユンは、冷静に漆のせいだと大王大妃(チャ・ミギョン)に説明する。
中間報告でヒョニ(ソン・ジウ)を含む上位3人が発表される。ところが候補者同士による評価でファユンに票が集まり大どんでん返しでファユンが1位に。
その後、お茶に漆を入れた犯人を特定するために下女たちが集められる。お茶を怪しんだソランの手に漆かぶれが出ていたことで犯人として地下牢に投獄させられる。報告を受けた王はすぐに駆けつけるが、ソランの話を聞いてなすすべもない。
実は、再揀択の最後に候補者同士に評価をさせたのは、ソ氏の目論みを知りながらもそれを阻止できない大王大妃が、揀択を正そうとしたせめてもの行動だった。そしてソランを投獄したのも、長年女官として働きながらもソ氏に加担している者たちを反省させるためだった。ソランは全てを理解した上で大王大妃の意に従ったのだった。
兵曹判書(ヤン・ドングン)によるポッサム団の首領への尋問が始まる。王は「7年前の嬪宮殺しもこの者の犯行ならどのような刑に処するか?」と問い、「一族皆殺しの刑にする」という兵曹判書の言質を取る。そして尋問を続行させる。
すると首領は全ての罪を認め、嬪宮を「廃嬪アン・ジャヨン」と呼び、指示を受けてやったと自白する。王が指示した者の名前をいえと首領に刀を突き付けるも、「国法に従うように」と兵曹判書に止められる。王は国法には「(指示した者を)は八つ裂きにせよ」とある言い捨てる。
そんな中、出宮したウォン尚宮(ファン・ジョンミン)が戻って来てソランと再会する。ウォン尚宮は別れた夫は妹と再婚し、息子も育ててくれていると知りコンニャン村に身を寄せていた。そして濡れ衣を晴らすために戻ってきたのだ。かつて恩を受けた若い女官がウォン尚宮の無実を証言し、贈賄疑惑を晴らした。さらに漆を入れた女官も明かになりソランも釈放される。
最終審査となる三揀択の前日、ソランが姿を消す。大王大妃はイェ・ヒョノ(オム・ヒョソプ)と二人きりで話す。「長女の話を聞かせてほしい」と切り出した大王大妃は、イェ・ヒョノの言葉から揀択に参加したのが長女ではないと確信する。
三揀択に残ったのはファユンとヒョニ。最後の質問は「なぜ国母になるべきか」。するとファユンは国母になることを辞退する。「“ヒョンソン”がなるべきか?」と問う大王大妃に、「はい」と答え、驚くヒョニ。
その頃、禁婚令のせいで結婚できない若者たち“モソル団”は大きくなっていた。チョン・ドソク(ホン・シヨ)による大人向けの本を活用してさらに仲間を増やし、ついに「禁婚令廃止」の抗議デモを起こす。すると王は城門を開けさせ、揀択の結果を民にも聞かせるという。思わぬ王宮見学に大喜びの民たち。すると王自ら民の前に立ち、「7年もの長きにわたって禁婚令が続いたのは恐ろしい殺人が続いたため」と明かす。7年前の世子嬪のように、毎年女性が殺害されたために、禁婚令を廃止することができなかった。今回も最も有力は候補者が拉致されかけたが、今年はそれを阻止できたので晴れて王妃を迎えることになったと、内情を話し、王妃が選ばれた後は、禁婚令を廃止すると約束する。
ファヨンとヒョニが並び立つ前に、大王大妃が現れ、「新しい王妃はイェ・ヒョンソン」と発表する。ヒョンソンに成りすましているヒョニが階段を上り始めると、もう一人の女性も階段を上る。「どちらが本物のイェ・ヒョンソンか」と聞く大王大妃に…。
■見どころ
3枚目を突き進んだ王イ・ホン役のキム・ヨンデに比べて、初回から二の線で攻めてきたシノン役キム・ウソクが、今回は(アクションは素敵だが)女装で大いに笑わせてくれる。第10話でファユンは木苺をシノンの部屋の前にそっと置いたが、今回はシノンが成りすましでファユンの服をダメにしてしまったと気遣うシーンがある。この2人、主人公カップルに負けないほどお似合いだが…。
兵曹判書が王の問いに「九族皆殺し」と答えるシーンがあるが、「九族」とは自分を中心に、先祖・子孫の各4代を含めた9代の親族のこと。つまり一族皆殺しのこと。詳しくは「奇皇后」第36話「豆知識」で解説。
■第12話(最終回)
大王大妃から「王妃はイェ・ヒョンソン」と呼ばれて階段を上ったもう一人は本物のヒョンソンであるソランだった。「ここをどこだと思っている」と怒りの目を向けるヒョニに、「あなたはヒョニでしょ」と声をかけ、「私こそが本物のイェ・ヒョンソンです」とソランが応えた。否定するヒョニを制して、「私の名と身分を奪い揀択に出たので真実を明かすために参りました」と説明する。そして揀択に参加したのがヒョニで父の妾であるソ氏の子だと明かす。ソ氏からヒョンソンが下人と逃げたと聞いていた父イェ・ヒョノは驚愕する。
大王大妃はヒョノを傍に呼んで事情説明させる。久々に再会した父と長女。ヒョンソンは揀択に参加したのが次女のヒョニで、ソランが長女のヒョンソンと答え、「すまなかった」と涙で謝る。そして大王大妃の前にひざまずき、すべては自分のせいだと謝罪する。ソランは全てはソ氏による奸計で、邪魔な自分を7年前も、1月前にも命を狙ったと証言する。さらにシノンがファユンを拉致して揀択を牛耳ろうとしたこと、若い娘をポッサムして売買婚で利益を得ていた一人だとも明かす。必死に抗弁するソ氏を見捨ててその場を立ち去る兵曹判書。
王は「余はそなたを王妃に迎え、生涯そなただけを見つめそなただけを幸せにそなただけを愛する。余の妃になってくれるか?」と公開プロポーズし、「私は…」と一瞬よどむが「そうします」と答えるソランを王は抱きしめる。そして民たちに向かって「これにて禁婚令は終わった!」と宣言する。
歓喜の声を挙げるデモ隊。そんな中、ヘヨン(チョン・ボミン)がドソクに告白とプロポーズし、「もちろんだ」と抱きしめるドソク。これに続いてこれまでできなかった告白が朝鮮の各地で行われ、国中がバラ色に染まる。
計画に失敗した兵曹判書は、仲間のクォン・リプ(ソ・ジノン)たちに新王妃の命も長くはないだろうと余裕の構え。ところがそこにポッサム団の首領が乗り込んでくる。そしてすべてをバラすと兵曹判書に刀を向ける。さらにシノン、そして王までが姿を現す。実は王は首領に1度だけ助けてやるから黒幕に食らいつけと、釈放したのだった。
兵曹判書は王に刀を向けるが、大勢の兵が屋敷を取り囲んでいた。体中に矢を受けながらも王に斬りかかろうとする兵曹判書を、王は一刀のもとに斬り捨てる。
長く苦しい7年間が終わった。ソランは愛のテントで王を待っていた。実はシノンは内禁衛に戻ったときにソランがヒョンソンだと教えていた。なぜ正体を明かさなかったのかと問う王に、「自分の名前くらいは自分で話したかった」と答えるソランだが、結局はソランを信じてくれた大王大妃がソランの味方になってくれたのだった。王はこれからも「ソランと呼んでいいか」と訊ね、うなずくソラン。2人はテントで愛を深めようとするが、大王大妃がやって来てソランを連れ去る。
最後の王妃決定の顛末は全てが大王大妃の計画だった。ソランを妃氏と呼び、もっと早くに信じてやれなかったことを謝り、孫を暗闇から救い出してくれた礼を伝える。そして孫の大切な人は自分にとっても大切な人と、ソランを愛おしそうに抱きしめる。ところがこれからの40日間、臨時尚宮となったウォン尚宮によるお妃教育が始まる。
※妃氏(ピシ):揀択で王妃に選ばれた女性の呼称。
一方、シノンは首領を“コンニャン村”に続く山中で開放することで罰を与た。首領を待っていたのは山賊と妹をポッサムされた団主パン・ランタン(ノ・ミヌ)たちだった。そして王は犯行には関与していなかったが己の家庭を治められなかったヒョノに都を去り自粛を命じ、ヒョニには官婢としてタムナ(済州島)へ、ソ氏には絞首刑を科す。
全てが解決し王宮には平和が戻った。王妃になったソランの助言で王は、身分の貴賤に問わず産婦の療養期間の延長や妻が出産した官僚の育児休暇、嬪宮の名誉回復、さには再揀択に合格し“王の女”として生涯結婚できないという制度も失くす。
ソランは、友であり命の恩人でもあるシノンとファユンを結びつける作戦を王と共に決行する。自分たちだけでなく皆も幸せにした王と王妃は大通りでキスをする。
■見どころ
最後に大王大妃に揀択を正す勇気を与えたのはソランとファユンの勇気ある若い2人だった。ソランは投獄される前、自らの名を「イェ・ヒョンソン」だと明かした。そしてファユンは王妃を辞退する理由として「イェ・ヒョンソンは王様の愛を受けるのにふさわしく、誰より王様を慕い、気遣っている。揀択は政略結婚だが、王様が愛する伴侶と王室の安泰を築くことこそが民のための道。それができるのは本物のイェ・ヒョンソンだけです」と話していたのだ。
最終回ではカッコいい姿もたくさん見せてくれた王役のキム・ヨンデだったが、王の務めは後継者を残すことでもあるはずが、ソランの身が心配だと子作りを断念するなど、最後までコミカルな演技で笑わせてくれた。ちなみに王がこれからも呼びたがった「ソラン=소랑」という名前。これには「騒々しい」という意味がある。ソランにぴったりの名前だ(笑)。
切ない役回りだったシノンが才色兼備でキュートな一面も兼ね備えたファユンと幸せになってくれたのにほっとした。
他にも出産した女性の仕事復帰や男性の育児休暇、合コン、ウォン尚宮と内官セジャンの第二の人生で迎える結婚、孤児の引き取り、そしてクェンイ(チェ・ドクムン)と都承旨(キム・ミンサン)のBLなどまるで現代ドラマのようなエピソードの数々もちりばめ、最後までたのしませてくれた。そんなみんなの幸せな様子や、まるで結婚式の両家の集合写真のようなドソクの絵が心を温かくしてくれ、笑いいっぱいのラブコメらしいエンディングだった。
◇KNTV「禁婚令」
2023年10月21日スタート 土20:00-22:30 2話連続 TV初放送
再放送日:毎週(金)11:30~14:00 ※2話連続
原題:금혼령, 조선 혼인 금지령
【作品詳細】【「禁婚令」を2倍楽しむ】