NHK「御史とジョイ」第3話“再出発”あらすじ・見どころ:テギョンとキム・ヘユンの奇縁、暗行御史狩り開始

2023年12月10日21時00分ドラマ
(c) STUDIO DRAGON CORPORATION

回想シーンではイオン(2PMテギョン)と世子(イ・ジュニョク)との実の兄弟のような深いつながりが見られる!NHKBS、BSP4K(日曜21時~)で12月17日放送の第3話のあらすじと見どころを紹介、NHK番組サイトで予告動画が視聴できる。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]



「御史(オサ)とジョイ」は、ひょんなことから王の隠密捜査官“暗行御史(アメンオサ)”になった美食家のお坊ちゃまと、離婚を決意し幸せを探して突き進むバツイチ女性のドタバタ捜査記録を描くラブコメ時代劇。「御史とジョイ」を2倍楽しむ】では、時代背景や各話のあらすじと見どこと、キャスト、メイキング映像などまとめている。

■キャストキャスト・登場人物・画像付で紹介
ラ・イオン役:オク・テギョン/2PMテギョン
キム・ジョイ役:キム・ヘユン
ユクチル役:ミン・ジヌン
クパル役:パク・ガンソプ
パク・テソ役:イ・ジェギュン
世子役:イ・ジュニョク(特別出演)
ほか

※以下、ネタバレが気になる方は※豆知識や「見どころ・感想など」をご覧になり、あらすじは視聴後の確認にどうぞ。

■第3話「再出発」
御史とジョイ(c) STUDIO DRAGON CORPORATIONかつてイオン(テギョン)を実の弟以上にかわいがってくれた世子(イ・ジュニョク)は、料理ばかりに精を出すイオンに剣術を教えた。「刀を持つといつかは人を斬る」と嫌がるイオンに「大切なものを守るためには嫌なこともせねばならぬ」と鍛えた。そしてある日、戦場でイオンを命がけで救ってくれたた世子は、1年前に突然の死を迎えたのだった。

忠清左道。イオンが汚職と御史殺害の疑いで郡守(ソン・ジョンホ)を問い詰めていたところ、刺客によって郡守が殺される。逃げる刺客をジェイ(キム・ヘユン)の道案内で捕らえるが、口がきけない刺客からは何も聞き出せない。しかし、殺害に使われた矢の毒が、王宮で使われる薬材の烏頭(うず=トリカブト類の根)が入っていることが判明する。黒幕を暴くと決意したイオンは、暗行御史の噂が広まる前に漕運船※の経路の捜査を急ぐことに。

※漕運船:税として集められた貢物を運んだ船。

同じころ、船に沈めたはずのパク御史の遺体が発見されたことで慌てる海運判官(チャ・ヨプ)は領議政パク・スン(チョン・ボソク)に助けを求めるが、領議政は自分には関係ないととぼける。横領金の半分はテソ(イ・ジェギュン)に渡っているが、パク・スンは「家系図にも入っていない者など息子でない!」と知らぬ存ぜぬ。

ジョイは最後まで自分を罵る義母パッスン(ナム・ミジョン)に薬代を渡して婚家を去る。役所でイオンから託されたという地図を受け取り、歩いていくとボリの墓に行きつく。この世に生まれることのできなかった赤ん坊の産着をボリの墓に供えて別れを告げるジョイ。そんな彼女の新しい人生を親しい女性たちが見送ってくれる。

その頃、パク・スンの息子テソは、銀鉱石から純銀の抽出に成功するものの、秘密の帳簿を見つけられないことで、友人たちの前で父親に殴打、叱責される。テソに「お前が全ての罪をかぶりこの世から消えてほしい」囁くパク・スンは、「父を失望させるな、息子よ」と今度は抱きしめ、飴と鞭を巧みに使い分けてテソに御史を殺害するよう仕向ける。テソは手下たちに、御史らしき者は手あたり次第殺せと命じる。

ジョイは生き別れた母を捜すためにも漢陽へと向かう。漢陽では得意の洋裁で生計を立てるつもりだ。だが山中で迷子になってしまう。夜になり祠を見つけひとまずここで休憩することに。一方、漕運船に積まれた税穀の倉庫に向かうはずだったイオン一行も、方向音痴のイオンのせいで道に迷ってしまう。そして祠の前で寝るジョイにイオンがつまずく。思わぬところでジョイを再会したイオンは。「祠の前で離縁した女がいたら、最初にそこを通った男はその女をめとらねばならない」と、知識をひけらかす。ところがそれが自分にあてはまると気づき大笑いした後で「これは無効だ!俺は結婚しないと」と前言取り消しする。

その時、突然、網が飛んできてイオン、ジョイ、ユクチル(ミン・ジヌン)、クパル(パク・ガンソプ)の4人は山賊に捕縛される。そこにテソの手下たちが「暗行御史狩りに行く!」と、山賊立ちに声をかけて通り過ぎる。4人は深い穴の中に放り込まれるが、山賊たちは何かに怯えて逃げてしまう。

イオンは胸元に入れている遺尺※をジョイに取り出すよう指示し、仕込んである小刀で縄を切って4人は穴から這い上がる。その時、4人の目の前に…。

※遺尺(ユジャク):死体を検視する時に使う真鍮製の定規。詳しくは【韓国歴史コラム】暗行御史と馬牌など必携品紹介で。



■見どころ・感想・鑑賞ポイントなど
刺客を追い詰める場面ではさっそくイオンとジョイの息の合った捜査劇が見られる。民を思いやり機転の利くイオン。さらにはボリの墓まで作ってやる。一方で報奨金を辞退するジョイ。お互いと意識する一幕も。

イオンが事件解決をするのが表ストーリーなら、裏ストーリーとして「世子の不審死の真相究明」がある。刺客が使った烏頭が薬剤であるが、使い方によっては毒薬となることから世子の死に関係があると気づくイオン。回想シーンで世子が薬を飲むシーンに何かヒントがあるかもしれないのでしっかり見ておこう。

祠で眠るジョイが見た夢のような生活をジョイは送ることができるのか?そして夢の中に出てくる男性は?せっかくお互いを見直したイオンとジョイがまた喧嘩を始める。それでも山賊に捕まったときにまたジョイが大活躍!やっと穴から這い上がったイオンたちはエンディングで何に仰天したのか?

次回は新たな仲間が登場し、本格的な捜査が始まる。

※豆知識※
①「拾妾スプチョプ:습첩」
朝鮮時代は法的に女性の再婚が不可能だった。しかしすべてを法律通りにすることで出来ず、未亡人問題と男やもめの問題を解決するために、「ポッサム」と第3話原題のサブタイトル「拾妾スプチョプ:습첩」という慣習があった。(ポッサムについてはこちらで解説
「拾妾スプチョプ:습첩」は、離縁された後、明け方大通りに行き、最初に出会った男に拾われ妻となること。女性は男性の身分(両班、平民、奴婢)などは一切問わずついていかなければならず、男性にはその女性の責任を負う義務がある。そのため、嫁を取ることができなかった者が拾う側になることが多かったが、運良くたまに帰郷する高官の子弟、暗行御使、急遽移動する官僚に出会い、運命を変えるケースもあったそうだ。但し、男性に妻がいる場合は正室の待遇は受け入れられずに妾になる。

②「ノウゼンカズラの種」
村を出るジョイに老女が「ノウゼンカズラの種」を渡してくれる。花がラッパに似ていることにちなんで「名声」「名誉」「栄光」「豊富な愛情」「華のある人生」の花ことばがある。


原題:어사와조이
制作:2021年 韓国
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]

NHK「御史ジョイ」番組サイト
 2023年12月3日スタート 日曜21:00-22:00

トレーラー
公式サイト

kandoratop【作品詳細】「御史とジョイ」を2倍楽しむ】