草彅剛が作った「大空の弟」で趣里は絶望から復活した!「ブギウギ」第10週ネタバレと第11週予告

2023年12月08日09時28分ドラマ
©NHK

最愛の弟・六郎(黒崎煌代)の戦死を受け入れられないスズ子(趣里)!羽鳥(草彅剛)は曲にその思いをのせることで昇華させてくれた!次週からスズ子に恋の予感!NHK朝ドラ「ブギウギ」の第10週「ワテより十も下や」(12月11日~12月15日)のあらすじとみどころを紹介!予告動画は番組公式サイトに公開されている。

戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルとした「ブギウギ」の第10週は12月4日から放送された。戦時中、西洋の音楽に対して厳しい規制がかかるのはみな予想できることだが、楽団を作ったものの楽団もうまくいかず、さらに、弟の六郎(黒崎煌代)が戦死してしまった。第10週の4日の放送は暗いスタートとなった。六郎の死の悲しみの中、1949年12月、日本は真珠湾を攻撃して日米開戦となった。これからさらに厳しい時代がやってくる。



弟を亡くしたスズ子のことを心配した羽鳥善一(草彅ツヨシ)がスズ子のために「大空の弟」を書き下ろす。これまでも作曲は羽鳥がやってきたが、この曲に限っては作詞も羽鳥が担当している。モデルとなっている笠置シズ子のために服部良一が書いたことは史実として伝えられている。楽譜は見付かっているものの歌詞については解読が困難であったため、2019年に行われた舞台「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~」では脚本家のマキノノゾミが作詞して歌われた。7日に放送された49話でその「大空の弟」が披露された。公式X(Twitter)の情報によれば、音源はないもののできるだけ忠実に再現を試み、歌詞についてはドラマ内容に合わせたという。第49話は、茨田りつ子のブルースに始まり、スズ子の「大空の弟」、失意にありながらもプロとして「ラッパと娘」を迫力で歌いきった。神回と評判になっている。

12月11日から放送となる第11週は、スズ子に恋が訪れる。スズ子の大ファンだという一人の学生・村山愛助(水上恒司)だが、この学生がスズ子の人生を変えることになる。戦争という暗い時代ではありながら、スズ子は村山に惹かれてゆく。スズ子の“恋”はどんな結末を迎えるのか?

【第10週(2023/12/4-12/8)あらすじ】
梅丸が解散し、スズ子(趣里)は自らの楽団である「福来スズ子とその楽団」を結成した。マネージャーは五木ひろき(村上新悟)、トランペットは一井(陰山泰)、ピアノは二村(えなりかずき)。少人数だが、腕は確かな面々だ。さらに、以前に弟子にしてほしいと訪ねてきた小林小夜(富田望生)も付き人として加わることになる。マネージャーの五木は最初は楽観視していたが、警察から「敵性音楽」と見なされているスズ子を歌わせてくれる場が全くないことを嘆く。さらに、梅丸のような派手な演出なしにスズ子がどこまでできるのかと思われているとこぼしてしまう。そのことをスズ子は聞いてしまった。


小夜に頼む仕事もないため、以前と変わらず家の仕事を頼む。梅吉(柳葉敏郎)は小夜と楽しく亀に餌をあげていた。そこに役場の職員がやってきて、六郎(黒崎煌代)が戦死したと記載されていた。しばらくして、家に戻ったスズ子もその知らせを読み、六郎が戦死したことを知る。しかし、突然の出来事に、スズ子と梅吉は現実を全く受け入れられずに一晩を過ごす。

翌朝、チズ(ふせえり)が心配したり、小夜がスズ子はしばらく休むだろう団員に伝えたりする中、スズ子は楽団の事務所へ向かう。元気に振る舞おうとするスズ子だったが、団員たちの困惑をみて、自宅に帰ることにする。追いかけてきた小夜の前で歌おうとするが、歌えない。そんなスズ子を小夜は抱きしめた。落ち込んだまま数日が過ぎ、やっと立ち直ろうとしたところ、日本が真珠湾に攻撃をして太平洋戦争が始まった。戦争に勝つと信じている人が万歳をする中、スズ子も万歳と悲しい気持ちを押し殺してやけくそで手を上げた。

弟が戦死してスズ子が落ち込んでいるのではないかと心配した羽鳥善一(草彅剛)は、食事でもしようとスズ子を自宅に誘う。後日、スズ子が羽鳥の家を訪れると、そこには茨田りつ子(菊地凛子)も食事に招待されていた。羽鳥が二人を誘ったのには、ある理由があった…。二人で合同のコンサートを開こうというのだ。やっとスズ子の楽団も披露する場ができたのだが、スズ子は歌い出すと六郎を思い出してしまい、うまくうたえない。

そんな中、梅吉が突然、香川へ戻り、幼名馴染みの繊維工場を手伝うと言い出す。引き止めるスズ子だが、梅吉は聞く耳を持たずにいた。梅吉は「もう誰もいない」と言ってしまい、そんな梅吉にスズ子は「自分は本当の子ではないからだ」と言ってしまった。

羽鳥はスズ子に「大空の弟」という曲を作った。それはスズ子が六郎のことを話したことを羽鳥が歌にしてくれたものだ。譜面をみてスズ子は「良い曲ですね」と頷いた。

羽鳥善一が企画した合同コンサートは、ブルースの女王・茨田りつ子とスウィングの女王・福来スズ子の共演が評判を呼び、客席は満員。梅吉もカメを連れて客席にいた。いよいよ開演、りつ子のこん身のスピーチ、そして「雨のブルース」が響き渡る。迎えたスズ子の出番。六郎(黒崎煌代)を思うスズ子のために羽鳥が描き下ろした「大空の弟」をたずさえ、スズ子はステージへと歩みを進める。「大空の弟」を心を込めてうたい、ステージに崩れ落ちてしまった。しかし、羽鳥の激励もあり、立ち上がると、「ラッパと娘」を歌い、会場を盛り上げた。

羽鳥善一が企画した茨田りつ子と福来スズ子の合同コンサートは、りつ子の「別れのブルース」も披露され、大盛況のうちに幕を閉じる。コンサートの帰り道、スズ子は、梅吉がいつもの伝蔵(坂田聡)のおでん屋台で飲んでいるのを見かける。六郎が戦死してから香川へ帰りたいと言っていた梅吉。スズ子は、屋台に立ち寄り梅吉の隣りに座って、親子水入らずで話をする。梅吉はやはり香川に帰るという。理由を尋ねるスズ子に、梅吉は死んだツヤ(水川あさみ)や六郎にとってちゃんとした人でありたいと思うからだという。二人は理解し合うことができた。そして梅吉は香川に旅立った。

コンサートは盛況だったものの東京での警察の締め付けはますます厳しくなり、スズ子たちは地方公演にでることにする。そんなスズ子に羽鳥は「アイレ可愛や」という曲を餞別としてプレゼントしてくれた。



【第11週(2023/12/11-12/15)あらすじ】
■第51話(月)
昭和18年、アメリカとの戦争に終わりが見えない中、「福来スズ子とその楽団」は地方巡業を重ねていた。スズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)から作曲してもらった「アイレ可愛や」を歌い、相変わらず人気を博していた。そんなある日、巡業で訪れていた愛知の劇場で、歌い終わったスズ子たちの楽屋に、スズ子の大ファンだという一人の学生(水上恒司)が興行主に連れられてやってくる。

■第52話(火)
スズ子(趣里)は、お金を取ったのではと小夜(富田望生)が疑ったおわびに、学生さん(水上恒司)を食事に誘った。その学生さんは村山愛助という名前で、スズ子の大ファンなのだと話す。翌朝、スズ子たちが旅館を出ようとすると、愛助がすでに宿代の半分を支払ってくれているという。そして、次の巡業先へ向かおうとスズ子たちが汽車に乗り込むと、愛助も同じ車両に偶然乗り合わせているのだった。

■第53話(水
神戸での公演を終えたスズ子(趣里)は久しぶりにはな湯を訪ねる。懐かしい常連客の面々に迎えられ、昔のように庭で話をする。皆、相変わらずに見えるが、変わったところも色々とあり…。さらにスズ子はUSKの稽古場にも顔を出す。秋山(伊原六花)、リリー(清水くるみ)、桜庭(片山友希)、そして林部長(橋本じゅん)と久しぶりの再会を果たす。スズ子が東京に戻ると、愛助(水上恒司)からたくさんの手紙が届いていた。

■第54話(木)
スズ子(趣里)は小夜(富田望生)を連れて愛助(水上恒司)の家を訪ねる。愛助の部屋は音楽などの資料でごった返していた。愛助はスズ子のレコードもたくさん持っており、スズ子の魅力について語り、「ラッパと娘」の素晴らしさについて熱弁をふるう。帰り際、愛助はスズ子にまた会いたいと伝え…。やがて、スズ子と愛助は二人で会うようになるのだが、怪しいスーツ姿の男がその様子を密かに見ていた。

■第55話(金)
愛助(水上恒司)から「恋人になってください」と言われ、スズ子(趣里)は「ちょっと考えさせてほしい」と答える。それ以来、スズ子は恋に思い悩んでいた。一方、マネージャーの五木(村上新悟)からは村山興業を敵に回したくないので、波風を立てず、10歳も年下の相手に本気になるべきじゃないと言われる。そんな思い悩むスズ子に、小夜(富田望生)は悩みを聞こうと、伝蔵(坂田聡)のおでん屋台で話をすることにする。

■スタッフ他
脚本:足立紳、櫻井剛
音楽:服部隆之
主題歌:「ハッピー・ブギ」
語り:高瀬耕造アナウンサー
出演:趣里,水上恒司,草彅剛,陰山泰,村上新悟,えなりかずき,富田望生,ふせえり,黒崎煌代,水川あさみ,橋本じゅん,清水くるみ,伊原六花,片山友希,坂田聡,黒田有,他

<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]、(土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「ブギウギ」番組公式サイト
NHK朝ドラ「ブギウギ」番組公式Twitter @asadora_bk_nhk
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