怒涛の展開、伏線回収、視差が超絶面白いと反響続々…バカリズム脚本「侵入者たちの晩餐」各配信サイトでスタート

2024年01月04日08時00分ドラマ
©日本テレビ

「ブラッシュアップライフ」制作チームとバカリズムの脚本で贈る新春スペシャルドラマ「侵入者たちの晩餐」が、日本テレビで1月3日(水)21時放送され、面白いと話題になっている。本作はTVer、Hulu、Netflixで配信開始された。



本作は、東京ドラマアウォード《グランプリ》をはじめ、ギャラクシー賞やATP賞、放送文化基金賞のほか、バンコク、 カンヌなど国内外の賞を総ナメにした「ブラッシュアップライフ」のバカリズムとスタッフが再集結したざっくりとしたサスペンス。家事代行サービス・スレーヌで働く平凡な3人の女性が豪邸に侵入し、犯罪に至った経緯を描く。

バツイチ女3人の侵入から始まる物騒な物語は、女3人のほのぼのとした友情で終わり、さすが「女性の集合体」を描くのが得意なバカリズム、「ブラッシュアップライフ」とは一味違う女の友情を見せてくれた。物語の中盤までは亜希子(菊地凛子)、恵(平岩紙)、香奈恵(吉田羊)のストーリーで描かれるが、後半からは同じ時間を空き巣(池松壮亮)、ストーカー(角田貴広)、社長(白石麻衣)の視点で描く。視点が違うと同じ場面もまったく違ってくる。その「視差」も超絶面白い。

SNSにも激賞コメントが続々と書き込まれている。

・面白かった!もう一度みますね
・みんなでキモって言うところめっちゃ笑えた
・めちゃくちゃ面白かったです!小3の息子も楽しそうに観てました。
・楽しく拝見しました!気付いたらストーリーに引き込まれていました。
・展開、伏線回収、大どんでん返し秀逸すぎて面白かったです!
・脱税の証拠がマスコットってことを冒頭15秒で主人公が同じマスコット落としちゃった時の音の大きさの違いでさりげなく伝えてるのやばすぎた
・めっちゃ面白い!サイコー!白石麻衣の悪態っぷりが……❣️
・バカリズムらしい緻密さとバカさで面白かった!途中、『水曜日』の「人がいる」ドッキリみたいになってたのが可笑しかった。


Xには脚本を手掛けたバカリズムから「ちなみに展開を知った上でもう一度観ると、違った楽しさがあるので、ぜひ配信で観てください」と書き込んである。視聴者の中には菊池凛子扮する亜希子の「鼻炎」に何が意味があるかもと、深読みするファンもいたようだが。ぜひとも繰り返し視聴して勘違いも大いにありの考察で楽しんでみよう。

では、章ごとのあらすじをサクッと振り返ってみよう。



「第1章:経緯」家事代行サービス会社「スレーヌ」で働く亜希子(菊地凛子)は、同僚の亜希子(菊地凛子)から社長の奈津美(白石麻衣)が脱税をしており、その自宅に大量のお金を溜め込んでいるという噂を聞いていた。

「第2章:侵入」常日頃から会社の方針や待遇に不満を抱いていた亜希子は、恵の友人の香奈恵とともに3人で社長の家に侵入し、そのタンス預金を盗み出すことに…。ところがどこを探してもお金は見つからない。さらに部屋には奈津美が寄付した感謝状なども飾ってあった。

「第3章:後味」後ろめたくなった3人は、何も取らずに帰宅しようとするが、罪滅ぼしに部屋の掃除をしたいと亜希子が言い出し、3人で戻る。

「第4章:掃除」亜希子は部屋の掃除をはじめ、
「第5章:料理」料理担当の恵は賞味期限切れの贖罪で保存食を作る。
「第6章:呼吸」恵のヨガ友の香奈恵その間、ソファーでヨガ。

「第7章:実食」美味しそうな料理ができたが、冷蔵庫の入れておくこともできずに、3人で美味しくいただくことに。後片付けをしているときに、物音に気付いた香奈恵が衣裳部屋の隅で空き巣=重松洋介(池松壮亮)を発見。

「第8章:重松」重松は半年前に会社がつぶれ、多額の借金を背負った。宅配のバイトをするが焼け石に水。一向に借金は減らずに空き巣に入ったところを恵たちに捕縛されたのだった。だが亜希子たちは警察に突き出すこともできずに悩んでいた。

「第9章:潜伏」ところが1週間帰らないはずの社長の奈津美が帰ってきた。重松を縛ったままキャビネットに隠し、3人はそれぞれ散らばって隠れる。LINEでやり取りしてひとまずそのまま寝ることに。

「第10章:説得」奈津美の悲鳴で3人は目が覚める。重松を見つけたのだ。万事休すと亜希子が目出し帽をかぶって奈津美の前に出ていくが、声ですぐに亜希子だとばれてしまう。恵も出てきて、ことの経緯を説明。罪滅ぼしの掃除や空き巣の確保などを訴えると、あろうことか奈津美は警察に通報しないと言う。心の広い奈津美に一生ついていくと恐縮する亜希子と恵。奈津美は空き巣まで許すという。亜希子と恵は重松と共に礼を言ってマンションから出ていく。ところが香奈恵がいないことに気づき、亜希子たちはマンションに戻ることに。重松もトイレを借りたいからついてくると言う。



「第11章:復讐」香奈恵は夫(勢登健雄)が年下の女と不倫したために離婚した。相手の女性の顔も知らずに、訴えることもせず慰謝料を貰って別れたが、奈津美の家で夫と並んで写った写真を見つけ、不倫相手が奈津美だったと気づく。怒りがこみあげてきた香奈恵は、ハサミを手にして奈津美に襲いかかろうとするが、そこにマンションのコンシェルジュの毛利貴弘(角田貴広)が現れた。

「第12章:毛利」毛利は、元グラビアアイドルだった奈津美の大ファンだった。いけないと走りながらも抑えきれずに、マスターキーを使って部屋に侵入していた。亜希子たちや空き巣まで現れたことで出てくる機会をなくしていたが、憧れの奈津美のピンチに隠れていたベッド下から這い出て香奈恵を羽交い絞めにした。亜希子たちが穏便に済ませてほしいと頼み込み、「もういいよ」と奈津美。二度としないと約束して、5人全員を許して帰らせた。

「第13章:藤崎」奈津美は心が広いわけではなかった。実は彼女はマンションの部屋に3億円を隠していたのだ。下手に騒いでは国税に気づかれると考えたのだった。

「第14章:人形」実は重松は亜希子たちの会話から「3億円の隠し金」のことを聞いていた。亜希子たちと一緒にマンションに戻ったときに、金で出来た子豚の人形を1体盗み出していた。一方で罪の意識にさいなまれた毛利が警察に自首。これにより芋づる式に重松や亜希子たちまで取り調べを受け、隠し財産を疑って部屋に侵入したことを自白。奈津美が被害届を出さなかったおかげで、無罪放免となったが、奈津美は脱税がバレて、恋人も脱税も発覚。これにより、ストレーヌは営業停止となり、亜希子と恵は別の家事大王サービスに転職した。

「最終章:晩餐」恵の手作りコロッケに舌鼓を打つ亜希子と香奈恵。結局駐車料金の1人約5000円の出費があったが、夫と離婚して一人暮らしをする亜希子と恵と香奈恵の3人は、素敵な友達ができたので、トントンどころか大幅ブラスで侵入劇は幕を閉じた。

「侵入者たちの晩餐」は、TVer、Hulu、Netflixで配信開始中だ。

日テレ「侵入者たちの晩餐」番組サイト

バカリズム×菊地凛子インタビュー付き予告