Netflix「魅惑の人」第2話:碁盤の上で触れる指先…チョ・ジョンソクとシン・セギョンが忘形の友に
Netflixにて独占配信中の第2話では、王の病状が進み王座を狙う権力争いがいよいよ本格的に動き出す。またイ・イン(チョ・ジョンソク)とカン・ヒス(シン・セギョン)が友になる約束を交わす。この回の詳しいあらすじと見どころを紹介しよう。<ネタバレ>
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「魅惑の人」は、王権と政治的権力をめぐる争いに直面した王イ・インと、復讐という秘めた目的のために王を惑わそうとするも逆に魅了されてしまう女カン・ヒス)との複雑に絡み合う二人の運命を描く。【「魅惑の人」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころ、時代背景や実在人物、視聴率や韓国での評判などもまとめて紹介する。
■キャスト⇒キャスト・登場人物紹介、相関図
イ・イン/チナン大君役:チョ・ジョンソク
カン・ヒス/カン・モンウ役:シン・セギョン
キム・ミョンハ役:イ・シニョン
イ・ソン役:チェ・テフン
パク・ジョンファン役:イ・ギュヒ
ユ・ヒョンボ役:ヤン・ギョンウォン
キム・ジョンベ役:チョ・ジョンハ
カン・ハンスン役:ソン・ヒョンジュン
ほか
■第2話
男装のカン・ヒス(シン・セギョン)をかばって腕に傷を負ったチナン大君イ・イン(チョ・ジョンソク)。治療が終わって転寝する大君に声をかけるヒス。目が合って逃げようとするヒスを捕まえて、碁の勝負をしようと誘う。夢中になって碁を打つ2人。碁盤の上で2人の指が触れ戸惑うヒス。勝負はイ・インが負けを認めて投了。約束通りに欲しい物を言えと言うイ・インは、降りしきる小雨を「濛雨(モンウ)」と呼び、「私の好きな号だ」と呟く。ヒスは戦利品の代わりにその号を貰い、碁譜を書いた横に濛雨と書いてほしいと頼む。あくまでも本名を名乗ろうとしないヒスに呆れながらも、「これからお前はモンウだ。忘形の友だ」と告げる。
もっと高価なものでもよかったのにとヒスをからかいながら、着替えを手伝わせるイ・インは、ぎこちない着付けをするヒスの滑らかな手を握り「裕福な家に生まれ何不自由なく育ったのだろう」とヒスの素性を当てる。もっとも女性だとは気づいていない。そして「今度いつ会えるか」と聞くイ・インに、「濛雨が降れば雪辱の機会を与えましょう」と約束する。
その夜、兵曹判書キム・ジョンベ(チョ・ソンハ)の屋敷ではユ・ヒョンボ(ヤン・ギョンウン)が、大君イ・インに近い賭碁師を捕えようとして失敗したことを報告に来ていた。そこにイ・インがやって来て慌てる2人。イ・インは本音で話し合いたいとジョンベと2人で話す。
「私は王の忠臣でありたい」と世弟の座を狙うつもりはないと切り出したイ・インた、「私を警戒するのは構わないが、私と近しい罪なき人々を疑い、手をかけることは断じて許さない」と警告。そして「清の使臣が来た際に助力が必要なら言ってくれ」と伝える。屋敷の外で許しを請うヒョンボには、「許しを請うならあの棋士とお前の妹に乞え」と言い放つ。
※世弟(セジェ):王位を継ぐ王の弟。息子の場合は世子。
そんなある日、王が危篤との知らせが入る。急ぎ宮中に駆け付けたイ・インは王を見舞う。みんなが自分の死を願っていると思い込む王は、変わらぬ忠心を見せる弟インに湯薬の毒見を任せる。この日以降、王のインヘの態度が軟化し、元子ムンソン大君を支えると言っていた大臣たちの態度も変わる。不安がる王妃キム氏(アン・シハ)に、ジョンベは「清の使臣チョ・ジェピョ(チョ・ジェリョン)と元子の世子冊封の許可を取り付ける約束を交わしている」と安心させる。だがそれには清に派兵しなくてはならない。
※元子(ウォンジャ):王と中殿の長男。
ジョンベは独断で派兵を王に相談するが、王は首を縦に振らない。そこで「清では大君イ・インを王にしなかったことを悔いている」と王の不安を煽るが、王は根拠のないい話で仲たがいさせるなと激怒する。朝廷ではジョンベた独断行為に怒り、免職にすべきと紛糾する。だが領議政カン・ハンスン(ソン・ヒョンジュ)は、派兵の責任者である兵曹判書キム・ジョンベを簡単には免職することはできない。そんなハンスンの態度にしびれを切らしたパク・ジョンファン(イ・ギュフェ)は、甥のイ・インに自分たちの意を表すことにする。
清の要求を受けるしかないと覚悟を決めた王は、明に間者を送って「清に派兵するのは本意ではないから恨まないでほしい」と伝えるようハンスンに密命を下す。これが清にバレれば、清は明ではなく朝鮮を討つ。悩んだハンスンは元武官でセジャクのチュ・ダラ(ナ・ヒョヌ)にこの危険な仕事を任せることに。
妓楼からの帰り道、イ・インを見かけたヒスは後を追う。着いた先にはイ・インの伯父パク・ジョンフンと同士の大臣たちがいた。ジョンフンはキム・ジョンベの横暴ぶりを非難するが、結局のところは元子を差し置いてイ・インを王位につけようという謀議。イ・インは怒りをあらわにし「王になる気はない。死ぬまで兄王の忠臣でいる」とその場を後にする。
イ・インの尾行を続けるヒスは足をくじき思わず声を出してしまう。イ・インに見つかり、「道で見かけて嬉しくて尾行した」とその理由を話すが、イ・インは信じず、「心配でついてきただけ、友とはそういうもの」とへそを曲げる。そんなヒスに肩を貸して水辺で足を冷やしてやるイ・イン。ヒスを疑ったことを謝るイ・インは、瀋陽で民を思って涙したことを思わず口にする。そして碁石に見立てた石をヒスに渡そうとすると、ヒスは先日の碁の対局が「本当は大君の勝ちだった」と話し、今度、濛雨が降ればその時に頂きますと、再会を約束する。
その夜、父と碁を打つヒスは大君イ・インがどんな人かと訊ねる。ハンスンは「男の中の男で、碁もかなりの腕。天下を統べるに値する才知と影響力を兼備している」と手放しでほめるが、「それゆえに危険でもある。王位を継ぐ運命にありながらそれが許されぬゆえ、本人の意志とは関係なく逆心を抱く者らが群がるだろう」と不憫がる。そして「大君は周りに惑わされる方ではない」と、まるでイ・インをよく知る口ぶりのヒスに驚く。
大君への思いが膨らむヒスは、妓楼でホンジャン(ハン・ドンヒ)相手に「大君に正体を明かすと、腹を立てるだろうか」と相談する。ヒスの恋心を知るホンジャンは正体を明かすことに賛成する。
そんな中、ミョンハ(イ・シニョン)の友ミン・サンヒョン(キム・ソハ)が都中で噂の賭碁師を捕えに行こうと誘う。現地で、賭碁が男装したヒスだと気づいたミョンハはその場を立ち去る。サンヒョンがヒスと対局中に、小雨が降り出すと、ヒスは簡単に負けを認めて妓楼に駆け付ける。遅れてイ・インもやって来て顔を赤らめるヒスだったが、そこにミョンハが現れヒスに声をかける。「2人は知り合いなのか」と訊くイ・インに、ミョンハは「ええ、よくする仲です」と答える。
■見どころ
いよいよ激しくなる権力闘争。そんな中で今話では、明と交戦中の清に派兵するかどうかで朝廷が紛糾する。第1話あらすじで、本作がファクト(事実)とフィクション(創作)を組み合わせたフュージョン時代劇で、ファクト(事実)の部分はが朝鮮第16代王・仁祖の時代だと説明したが、当時の朝鮮は明と親しく清を野蛮な国と蔑視していた。だが、すでに明は傾国の国。だが国際情勢を見誤った朝鮮はこの期に及んでも明に義理立てしようよしていた。これについては【韓ドラ歴史コラム】で詳しく解説している。
熾烈な権力争いの中でも、今回もロマンスは進展する。冒頭の碁盤の上で指先が触れあうシーンや、イ・インを尾行して足をくじいたヒスに肩を貸してやるシーン。このシーンではイ・インに無理に引き寄せられ左手の置き場に困るヒスの手に注目してほしい。
イ・インを思うとただ胸が高まり頬が火照るヒス。そんなヒスの恋心に一番に気づいたのはホンジャン。「大君に恋慕している。傍目には明白なのに当事者が気づかない“傍目八目”」だと教えるが、そんなホンジャンも傍目八目の恋をしているようだ。相手は、今回危険な密命を任された元武官でセジャク(間者)のチュ・ダラ。
そしてこの回エンディングでは、ミョンハが登場してヒスとは親しい仲だとアピールし、イ・インに対してマウントを取る。次回第3話ではこのことでイ・インが焼きもちを焼くようだが…。一方、いよいよヒョンボがイ・インとヒスの命を狙う。気になる第3話の予告動画が以下で視聴できる。
◇YouTube|YouTubetvN「세작, 매혹된 자들(セジャク)」第3話予告
Netflixシリーズ「魅惑の人」は独占配信中だ。毎週土・日(21:20より)韓国tvNにて放送後、配信される。
◇公式予告(日本語版)
【作品詳細】【「魅惑の人」を2倍楽しむ】