「魅惑の人」チョ・ジョンソク、シン・セギョンを救うためにチェ・デフンに刀を向ける…第3話あらすじと第4話予告

01月28日12時00分 
(2024年01月29日08時34分 更新)
ドラマ
画像:tvN「세작, 매혹된 자들」HPより

1月27日に韓国で放送されたtvN土日ドラマ「細作、魅了された者たち」第3話では大君イ・インがカン・ヒスを救うために、兄王イ・ソンに立ち向かった。本作は「魅惑の人」の邦題でNetflixでも独占配信中だ。この回の詳しいあらすじと見どころを紹介しよう。<ネタバレ>
【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「魅惑の人」は、王権と政治的権力をめぐる争いに直面した王イ・インと、復讐という秘めた目的のために王を惑わそうとするも逆に魅了されてしまう女カン・ヒスとの複雑に絡み合う二人の運命を描くファクト(事実)とフィクション(創作)を組み合わせたフュージョン時代劇。【「魅惑の人」を2倍楽しむ】では、時代背景や実在人物、視聴率や韓国での評判などもまとめて紹介する。
シン・セギョンがタレントのデックスのYouTube番組に出演し、「魅惑の人」出演の決め手などを語った。詳しくはYouTubeチャンネル117「デックスのネンタビュー」(シン・セギョン編)で紹介している。

■キャストキャスト・登場人物紹介相関図
イ・イン/チナン大君役:チョ・ジョンソク
カン・ヒス/カン・モンウ役:シン・セギョン
キム・ミョンハ役:イ・シニョン
イ・ソン役:チェ・テフン
パク・ジョンファン役:イ・ギュヒ
ユ・ヒョンボ役:ヤン・ギョンウォン
キム・ジョンベ役:チョ・ジョンハ
カン・ハンスン役:ソン・ヒョンジュン
 ほか

■第3話


イ・イン、ミョンハにやきもちを焼く?


小雨が降る中、チナン大君イ・イン(チョ・ジョンソク)と男装したカン・ヒス(シン・セギョン)は再会を喜び、碁を打つために妓楼に入ろうとする。そこにキム・ミョンハ(イ・シニョン)が現れ、ヒスと先約があると、インを帰らせる。2人になったミョンハは、ヒスのこうした奇行が知られると拷問を受け、領議政であるヒスの父カン・ハンスン(ソン・ヒョンジュ)も窮地に陥ると告げる。そして「私の求婚を拒絶するのは大君のせいなのか」と問う。ヒスは「若様が人の言葉に耳も科さずに、碁も下手で、無礼だから」と答え、男装は人助けのためと事情を話すが、ミョンハは聞き入れない。

朝鮮人捕虜たちを救う資金のために賭碁師として活動してヒスは、「こんな形で男装を辞めるとは思わなかった」と友である妓楼ホンジャン(ハン・ドンヒ)話し、涙を流す。

清を裏切った黒幕を捜せ!


そんな中、一大事件が起きる。朝鮮がチュ・ダラという間者を明に送って内通しようとしたことが清に知られ、清の兵が辺境に配備され一部が義州に侵入してきたのだ。

朝鮮は、清の官吏である訳官チョン・ジェピョ(チョ・ジェリョン)を通じて、チュ・ダラ(ナ・ヒョヌ)を明に送った黒幕を捜し出し、皇帝の前での懺悔を求められる。王は、カン・ハンスを呼び「間者を明に送るのは危険だというお前の言葉に従うべきだった」と後悔を口にする。キム・ジョンベ(チョ・ソンハ)が、インを黒幕に仕立てようとしているのを知るハンスは、自らが黒幕と白状することを決心する。

なんとしてもインを排除したいキム・ジョンベは、インが黒幕だと証言できる者を捜し出すようユ・ヒョンボ(ヤン・ギョンウン)に命じる。ヒョンボはインと親しい妓生ホンジャン(ハン・ドンヒ)と賭碁師を拷問すれば証言が取れるはずと考える。

その夜、インは師匠であるハンスンの屋敷を訪ねる。そこでヒスを見かけるが、それが賭碁師モンウとはもちろん気づかない。ハンスンと向き合ったインは、「もし、王に不測の事態が起きた際にはイ・インに王位を継承させる」という和親条約が、自分と兄王を仲たがいさせる礼親王の計略だと話し、自分なら礼親王に立ち向かえるから、自分を清に行かせてほしいと頼む。だがハンスンは、チュ・ダラは自分の配下で、王命を受けて彼を明に送ったと明かす。そして「王様は今、必死に(大君への)惑いを振り払おうとしています。大君も惑わされぬよう用心なさいませ。そうすれば二人は昔のように心やすい仲になれる」と諭して帰す。

2人の会話から父の危機を知ったヒス。そんな娘にハンスは「いつものように生きて帰って来る」と叶えられない約束をする。

インに対する惑いから、罪悪感を怒りに変えた王!


ヒョンボは、大金で訳官チョン・ジェピョを抱き込み「イ・インがチュ・ダラの黒幕だ」と記した書信を皇帝に渡るよう手回しする。一方キム・ジョンベ(チョ・ソンハ)は、忠臣カン・ハンスンを守れずに悲嘆に暮れる王に、「ハンスンはインを王にするために清に行った」と吹き込む。この言葉に王は、ハンスンへの罪悪感を怒りに変えてしまう。

そんな中、妓生ホンジャンたちは捕らわれて拷問を受けるが、ホンジャンは賭碁師モンウ=ヒスの名前を言わない。これを知ったヒスは男装して「ここに捕えられた者たちと大君の無実を明らかにするために来た」と自ら名乗り出る。しかしキム・ジョンベは「他人の無実を気にする前に、お前の無実を明らかにしろ」とヒスの拷問を命じる。息子であるミョンハもヒスを救うことができない。

その時、インが現れる。あくまでも王命を受けた拷問だというジョンベに、「罪なき者に責め苦を与えず、私に尋ねろ」と言うと、「虎を捕まえるのに兎の刃を使うことはできない。証言と証拠を確保して大君を尋問するので、お待ちください」と挑発するジョンベ。インは「王と直接会ってくるから、その時まで拷問をやめろ」と告げ、ヒスには「必ずお前を救いに戻るから」と約束し、王の元へ。

王は「清から戻ってきたときに殺すべきだった」と、インに刀を向ける。王の誤解(インとハンスンが謀反を企てている)を知ったインは、「兄上、お願いですから心を正してください」と訴える。だが王は「私はお前の兄ではなく、この国の王だ。お前が何者か。もはや構わぬ。私はお前を殺し、この国の禍根を無くす」と言いながら刀を振り下ろそうとする。インはその刀を奪って王の首に刀を突きつけ…。



■第3話見どころと第4話予告


大君インのかわいらしいやきもちから始まった第3話は、インへの惑いを抱える王の誤解から兄弟の確執が取り返しのつかないことになる緊張のシーンで終わった。この回の視聴率は全国3.3%で首都圏3.6%と前回(3.1%、3.2%)より微増した(数字はニールセンコリアより)。

王を狂わせた惑いとは、カン・ハンスが初講義で扱った聖賢の言葉で知ることができる。その言葉とは、「愛するときは生きることを願い、憎むときは死ぬことを願う。生きることを願ったのに死を願う」だ。今回はハンスンを演じるソン・ヒョンジュの潤んだ目に込められた愛弟子インの無事を祈る静かな演技に泣かされる。その一方で、「愛の不時着」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などでの軽い演技とは全く違う、王役チェ・デフンの激しい演技にも圧倒される。

また、前話で純なロマンスでときめかせてくれたホンジャンとダラが大変な目に遭っている。訳官チョン・ジェピョの言葉を通して、片眼をくりぬかれても黒幕の名を明かさなかったダラが、今後どんな形で登場するのか?

さて、次回予告では王の死とインの即位が描かれるが、「大君がきっと救ってくれるはず」と信じるヒスの言葉に対して、インの血に染まった顔と「王には臣下と敵だけ、友達などおらぬ」というインの裏切りとも聞こえる言葉。この後の「この恥辱を味わわせてやります」というヒスの言葉が惹かれう二人の今後の敵対を示唆している。

28日放送、配信する第4話の予告は以下のYouTubeにて視聴できる。

YouTube|YouTubetvN「세작, 매혹된 자들(セジャク)」第4話予告

Netflixシリーズ「魅惑の人」は独占配信中だ。毎週土・日(21:20より)韓国tvNにて放送後、配信される。

公式予告(日本語版)

【作品詳細】【「魅惑の人」を2倍楽しむ】
kandoratop