「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第5-8話:恋の病~難しい依頼(ネタバレ)
BS日テレで再放送している、韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督作品「薯童謠-ソドンヨ-」明日2024年10月18日からの第5話~第8話のネタバレあらすじを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。
第5話からは少年チャンの強い恋心ために仲間たちを危機に陥らせてしまう。また第6話で子役からチョ・ヒョンジェとイ・ボヨンにバトンタッチする。また「王と私」「花より男子〜Boys Over Flowers」の初々しい演技も見られる。
「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。
百済を舞台にしたドラマ初心者は、時代背景:初回で斬首される第26代王・聖王って?と3つの見どころを一読しておくことをお勧めする。百済の歴代王に好いては【百済王朝系図】を参考にされたい。
■キャスト⇒【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
子役:キム・ソク
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
子役:チェ・ソルリ
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
ヨンガモ役:イ・イルファ
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
ウヨン姫役:ホ・ヨンラン
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
ほか
■第5話「恋の病」
新羅の貴族キム・サフム(ナ・ソンギュン)に捕らわれたモンナスは、自分たちを梁の技術者だと偽り、調度品作りの知識と技術を披露する。その結果、解放された一行は新しい身分札と新羅の宮殿に品物の納入を許可される。だがそれは危険と隣り合わせで正体がバレると殺される。製作した品を納める日、チャンは納入品である箪笥の中に隠れて宮殿に忍び込む。そこで踊る少女ソンファ(チェ・ソルリ)に出くわす。ソンファはチャンを見つけて接吻して驚かせる。その瞬間から、チャンはすっかり恋の病にかかってしまう。
戻ってきたチャンをモンナス(イ・チャンフン)が厳しく罰するべきと言うが、優しく優秀なポムセン(オ・スンユン)が何かと気遣ってやる。ポムセンの指導で紅を作ったチャンは、次の納入にもついていきソンファの唇に紅を指してやる。ソンファはチャンをソドン(※)と呼び、蘿井祭(※)でソンファが踊るのを見たいというチャンに、貴族の服と“キム・ドハム”と名乗れと教える。
※薯童(ソドン):芋売りの少年をこう呼んだ。 ※蘿井(ナジョン)祭:五穀豊作を願う祭り。蘿井は井戸の名前で、この井戸から新羅の始祖・赫居世(ヒョッコセ)の卵が浮かび輝いたという伝わる神聖な井戸。詳しくは【新羅】時代背景①で解説、
その頃、百済では阿佐太子の生死がはっきりするまで任命式は延期することに。プヨソンは太子を捜す名目ができたと歓迎する。モンナスが残した香炉はプヨソンの手に渡る。
祭礼の日、キム・ドハムと名乗っチャンは水汲みの儀式に参加させられる。そして好きになったのが新羅のソンファ姫だと知り、叶わぬ恋に嘆く。そして接吻して自分を騙したソンファに仕返しをしようと変な歌を作るが、ソンファにばれてしまう。2人は楽しいひと時を過ごし、“五色夜明珠”をねだるソンファに代わりに百済の太学舎の印の首飾りを渡してやる。
一方、百済のモンナス博士が国外逃亡したと知ったキム・サフム。助けたのがモンナスだと気づかない彼は、倭国や天竺との交易を有利にするためにモンナスを味方につけようと捜し始める。
■第6話「貫く信念」
©SBSチャンがソンファに渡した太学舎の印が宮中で見つかってしまい、モンナスたち太学舎一行は新羅兵に追われることに。それでも、チャンはソンファにひと目会いたいと懇願して宮殿前まで行く。しかし、そのせいで仲間のポムセンたちが捕らえられ、拷問を受けることに。死を前にしてもモンナスの居場所を決して明かそうとしないポムセン。新羅の高官はポムセンに、新羅のために働くなら命を助けると持ちかけるのだが、ポムセンは仲間の命乞いをして格物士として死を受け入れる。チャンは瀕死のポムセンは「お前のやり方で立派になれ」と言い残して絶命する。これを知ったソンファは自責の念にかられる。
遺体は捨てられるがチャンはだけは生きていた。戻ってきたモンナスたちはポムセンたちを埋葬し七支刀をかざす。
300年前、馬韓の王は民たちに「天に太陽は二つも必要ない」と近肖古王(クンチョゴワン)に後を託して自害した。近肖古王は馬韓の農業技術が百済の心臓だと告げ「今後余の代を継ぐ全ての王は馬韓と百済の民が一つであることを忘れずに三韓の精神を忘れるな」と宣言し、七支刀を天にかざした(※)。
※近肖古王は第16代王(【百済王朝系図】参照)。2人の王の宣言については時代背景「百済ってどんな国?」を参考にされたい。
モンナスはポムセンたちを死なせる原因を作ったチャンを捨てた。チャンは許しを乞いながら後に続いた。それから10年…。モンナスたちは新たな地で研究施設『天の峠(ハヌルチェ)』を造っていた。成人したチャン(チョ・ヒョンジェ)は薪割を死ながら、もう許してもらえるだろうと考える。
■第7話「2人しか知らない歌」
©SBS入学試験で全問正解だったチャンは、不正を働いたのではないかと疑われる。チャンは本を盗んエ丸暗記したという。モンナスはチャンの入学可否を学舎の者たちに委ね、投票での多数決を実行する。モンナスがチャンの師にサテッキルを選ぶ。だが、サテッキルはチャンに、心に抱えた罪悪感が皆を苦しめていると告げ、学舎に残るか去るかの選択を迫る。
ある日、市場へ出かけたチャンは、かつて自分がソンファ姫への仕返しのために作った歌『薯童謠(※)』を子供たちが歌っているのを聞く。歌を流行らせたのはソンファ姫(イ・ボヨン)だった。死んだと思われたソドン=チャンが生きていると知り、彼を捜すために広めたのだ。新羅の真平王(※、チェ・ドンジュン)は、娘ソンファのおてんばぶりにお手上げで、精雲寺のポリャン法師(チョ・ドンヒ)に預ける。
チャンは、ソンファ姫との思い出の場所で自分宛の手紙を見つけ「清仁寺」へ行けば会えると知る。チャンは宿でソンファと出会うがそれが初恋に人とは気づかない。一方ソンファは法師の配慮で半月に一度だけ寺に来れば後は好きにしなさいと、護衛も離れて見守るよう配慮してくれた。
※薯童謠:本作のモチーフになった説話。詳しくは見どころ②説話で。 真平王については【新羅王朝系図】を参照。
その頃、優秀な技術士サッテキル(リュ・ジン)は、新羅の貴族サフムと密会。実はサッテキルは新羅の優秀な花郎(ファラン※)で、サフムの息子で彼こそが10年前の蘿井祭でチャンが騙った“キム・ドハム”だった。少年の頃から自ら望んでスパイとしてこの天の峠に潜入していたのだ。そして何と彼の初恋相手もまたソンファだった。
※花郎:新羅の貴族階級で育った青年たちの集団。花郎精神で詳しく解説。
■第8話「難しい依頼」
©SBSチャンを捜し求めるソンファ姫は、うさぎの洞窟に行く。そこにはチャンの思いを綴った手紙が置かれていたが、最後は「自分を捜すな」で締めくくられていた。そんな中、数年前に倭国から生きて戻った阿佐太子から、天の峠学舎に依頼文が届く。倭国が戦闘力の高い剣を求めており、それを作らないと阿佐太子の立場が弱くなって、その結果モンナスたちは百済に戻れなくなるという。阿佐太子が倭国に発つまでわずか10日しかない。チャンは片刃の“刀”を提案する。だが刀は弱く戦闘では役立たない。サテッキルが強い鉄で作れば戦闘にも使えると助言し、製作に尽力する。
ついに強い刀が完成する。片刃なので手で添えて防御もできる。だが鉄の鎧では歯が立たない。そんな中、啄木鳥のくちばしからヒントを貰ったチャンは、峰の部分を柔らかくして刃の部分だけを強くすることで折れない刀を考案する。出来上がった刀は見事に鉄の鎧を切り裂いた。モンナスはチャンの発想と執念と情熱を高く評価し、許す。これまでチャンを許さなかった仲間たちも認めざるを得ない。
サテッキル、ポムノ(ペク・ポンギ)とチャンが太子に届けに行くことに。だがサテッキルはこれを密かに新羅側に伝え、関所の検問に引っかかってしまう。ところがボンロとチャンの荷物が取り替えられており、チャンはうまく検問をすり抜け一人で任務を遂行するが…。
その頃、チャンを探して新羅の町を歩くソンファは民たちの窮状を知り、自身が世間知らずだったと感じる。そしてポリャン法師の部屋でチャンからもらった紅の蓋と同じモノを見つけ、それを持ってきた技術工の後を追う。その人物は太学舎の医務技術者コモ(シン・グク)だった。追いかけるうちに足を滑らして転落。悲鳴をチャンとサテッキルがそれぞれ悲鳴を聞くが、ひと足早くサテッキルが助ける。サテッキルはソンファが精雲寺に戻ると聞いて驚く。チャンが駆けつけたときは麝香(じゃこう)小瓶だけだった。
◇BS日テレ「薯童謠」番組サイト
2024年10月18日スタート 月~金13:00-14:00
2024年2月13日-4月4日 月~金17:00-18:58(2話連続)終了
◇YouTube第1話無料配信中
【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】