チョ・ヒョンジェ“王になる”と決意「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第45-48話:未完遂の処罰~新王即位(ネタバレ)
“百済が手放しても、私が手放しません”落ち込むチョ・ヒョンジェをイ・ボヨンが癒し勇気づける。
BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」3月14日(木)からの第45話~第48話までのネタバレあらすじと、見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。
「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。
■キャスト⇒【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
阿佐太子役:チョン・ジェゴン
百済27代王・威徳王役:チョン・ウク
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
新羅26代王・真平王役:チェ・ドンジュン
新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
ほか
■第45話「未完遂の処罰」
譲位式の前夜、威徳王は阿佐太子の敵を討ち、第四王子チャンの命を守るため、プヨソンを呼び出して毒を塗った刃を突き刺す。深手を負ったプヨソンは命からがら逃げ出し、薬剤室で解毒剤を口にして身を隠す。
一方、威徳王の思いを知ったチャンは、ついに百済の王になることを決意。モンナスはチャンに王子としての礼をして共に譲位式に向けて準備を始める。同じころ、何も知らないプヨゲも譲位式の準備をしていた。その頃ソンファはともにんチン商団を運営する大将ことヨン・ギョンフン(キム・ヒョンイル)やお付きの者たちにチャンが第四王子だと明かす。
そんな中、フクチピョン(イ・ヒド)はプヨソンがいつまでたっても屋敷に姿を現さないことに不吉な予感を抱き、兵を率いて捜索を始める。ワングが苦情を入れ、フクチピョンは仕方なく兵を退く。
プヨソンを捜すフクチピョンは、サテッキルの侍従が届けに来た手紙を奪って暗殺犯ジャンドゥが消えた知る。そこに太学舎の技術士から「四男が現れた。ソングム亭に来い」と書かれた手紙を受け取る。現地に着いたフクチピョンは黒装束の男たちに襲われるが、必死に抵抗して逃げのびる。
全ての準備が整い、チャン改め武康(むがん)太子を正装させ、貴族の名前を覚えるよう一覧表を渡す。同じときプヨゲも正装に着替えていた。夜が明け貴族たちが続々と集まる。ワングは親衛隊にプヨソン側の貴族を背後から斬り殺して遺体を隠す。ところがサテッキルが門に前の血痕に気づき、サテッキルに好意を持つ技術士ウス(イ・スンヒ)に、フクチピョンにプヨゲを守るよう伝言を頼み、プヨゲにも危険を知らせる。
■第46話「行き詰まる譲位計画」
©SBSウヨンはプヨゲを祠堂に案内し、フクチピョンによってプヨゲたちは事情を知る。生き延びたプヨソンは衛士部の兵士を率いて、威徳王を殺そうと宮殿に乗り込んでいく。威徳王は勅書を読み上げようとしたものの、危険が迫っているためその場を去る。王の去ったあとで勅書を見たプヨソンは、武康太子の譲位を知って、さらに激怒する。
一方、チャンとモンナスはプヨソンの反乱を知るが、近くの祠堂にプヨゲがいるために身動きできない。さらにジャンドゥはチャンの顔を見ているだけに、彼がプヨソン側の手に渡ると第四王子の正体がバレる。そこで動いたのは大将。王をワングに任せて安全な場所へ逃がし、親衛隊の一部と共にチャンを助けるために宮殿に戻る。
サテッキルが祠堂の奥にある密室に気づき、隠し戸をぶち破る。大将のおかげでチャンたちは密室から逃げ出し、チャンの顔を知るジャンドゥも殺害する。そんな中、プヨソン側の衛士部に天の峠の仲間の数人が殺害された。宮殿から脱出できたチャンとモンナスは、大将の案内でソンファが待つ隠れ家へ。そこで王の手紙と箱に入った玉璽(王の印)を渡される。
そんな中、百済の市場では、プヨソンが阿佐太子を殺したという貼り紙が出回り、王がプヨソンを罰したという噂が広まる。プヨソンはこれが第四王子の反乱で、衛士部がそれを食い止めたとするが、玉璽がないために性急に譲位式もできない。
その頃、威徳王は阿錯(アチャク、現在の益山)のジンリョ(イ・ビョンシク)の屋敷にいた。一方、チャンは王からの手紙の指示に従って、「プヨソンを暗殺し、武康太子を擁立せよ」の勅書に玉璽を押し、貴族たちに送る。ソンファからこれが四男と公表できなかったチャンの基盤づくりで、貴族たちにプヨソンを排除する名分を与えるためだと聞かされる。
泗ヒ(サビ)城で勅書を受け取った貴族たちは静観して状況を見定めることに。モンナスは倭国の聖徳太子に阿佐太子の側近だったベンム(ソン・ゴヌ)を送り、協力を求めることに。
プヨソンは仕方なく玉璽を偽造して譲位式を決行しようとするが、貴族に送られた勅書の存在を知りそれもできない。そこでサテッキルチャンがジンリョの元へ向かい、王を引き渡すよう脅す。
■第47話「王の遺言」
©SBS悩んだジンリョは王を引き渡すことに応じた。プヨソン側に連れ去られた威徳王は、サテッキルの姿を見るなり剣を抜く。しかし、王は大勢の民が見ている前でプヨソンの兵に斬られ、自分が認める世継ぎは四男、武康太子だけだという言葉を最後に息を引き取る。プヨソンはこの事実を隠蔽するため、その場にいた者を全て殺し、武康太子の反乱に仕立て上げるよう命じる。サテッキルは無実の民を殺すプヨソンの残酷さにおののく。チャンも影でプヨソンの残虐行為を見ていて、飛び出そうとするが大将に止められる。
プヨソンはこれも武康太子の仕業だと言い、国葬の準備をする。そして武康太子討伐のために貴族たちに私兵を出すよう告げる。貴族たちは玉璽付きの勅書もなしに私兵の出陣を要求するプヨソンの独裁に反発する。
その頃チャンは、父王が命を賭してお膳立てしてくれたこの機に、次に何をするか考える。そして玉璽を前に、民を守るために民である自分が王になってみせると誓うのだった。一方、王が残した箱の中に玉璽が入っていなかったことで、プヨソンはメクトスたちを拷問にかけてモンナスの行方を聞きだそうとする。ソンファはウヨンに会ってサテッキルが兵を引き連れてチン商団に押しかけて来たと助けを求め、プヨソンに対する敵対心とアビジ商団とサテッキルが近しいと告げる。ウヨンはサテッキルにチン商団に手を出すなとくぎを刺す。その頃、大将はチャンのために、かつて父に仕えていた私兵たち500人の兵を山塞に集めていた。
貴族を代表してサドグァン(パク・ヨンジ)がウヨンと母ヘモヨン(キム・ヘジュン)に会いに来る。貴族はプヨゲとヘ氏を推すので、民の不満を抑えるためにプヨソンを5年間倭国へ送ってほしい。そうすれば玉璽がなくても即位式を認めると持ち掛ける。
チャンは、現在の兵力ではプヨソンと戦うことはできず、チャン自身も王位に就く準備ができていない。そこで自身の準備と合法的に兵力を育てる方法を考えつく。
威徳王と阿佐太子の遺志を受け継いで、百済再興のために王になると決意したチャンは、ウヨンに会いに行く。かつてウヨンから手を組もうと言われた提案を受け入れると伝え、恩率(※)の地位と土地、私兵を与えるという提案だ。チャンは代わりに2つの物を渡すと持ち掛ける。そこにサテッキルが現れチャンは身を隠す。サテッキルはサドグァンとの取引に応じるなと伝えに来た。
※恩率(ウンソル):百済官位16等制の上から3番目の三品官。
■第48話「新王即位」
©SBS宮殿に戻るというチャンの作戦を危険だと止める大将だが、チャンは強行する。そして改めてモンナスに「私を王材に育ててください」と頼み、モンナスは喜んでこれを受け入れる。その頃、ウヨンは自分が必要としているものに気づいてチャンとの取り引きに応じ、チャンはウヨンに玉璽と“四”の五色夜明珠を差し出す。
ワングたちは四男と証明する唯一の品を手放すことに反対するが、チャンは「それで王になれないならそれまでのこと。神託が真実ならきっと私の元に五色夜明珠が戻って来る」と言い、ソンファとモンナスは改めてチャンが選ばれた人物だと確信する。そしてソンファはチャンにも愛と信頼の言葉を贈る。
貴族たちが勢ぞろいする前で、モンナスとチャンが譲位勅書と玉璽を持って姿を現す。これでプヨソンと貴族たちを黙らせ、プヨゲが第28代百済王に即位する。プヨゲはモンナスとチャンを一等功臣と認め、モンナスは太学舎の首長に、チャンはウヨンの恩率に就任する。ウヨンの思いどおりに事が進んでいることに苛立ったプヨソンは、またしても強引な策を実行する。四男の生死を知るためにモンナスとチャンを尋問にかけ、ウヨンの執務室を家探しさせて五色夜明珠を見つけよと指示する。駆け付けたウヨンがこれを止め、チャンたちに謝罪する。王になったプヨゲは勝手な行動をしたプヨソンをきつく叱責する。
モンナスがウヨン側についたことに失望したモジン(チョン・ソンギョンン)は、モンナスへの一途な気持ちを捨てると伝え、子供たちを指導する幼学堂に行くという。モンナスは初めてモジンを名前で呼ぶが、モジンを引き留めることはできなかった。
※第28代百済王・恵王(ヘワン):百済王朝系図参照。
そんな中、チン商団は勢力を拡大していき、サテッキルとアビジ商団はチン商団を警戒する。せっかくチャンとソンファを結びつけたのに、このところチャンとウヨンがいつも一緒にいることが気に入らないウンジンは、そのことをソンファに教え、ソンファは胸騒ぎを覚える。
その頃、モンナスとチャンはウヨンに、プヨソンを警戒するためには王道と覇道の両方が必要だと助言し、そのためにも人を集めることが急務。これをチャンに任せるといいと勧める。ウヨンは、貴族、官員、太学舎全員の名簿をチャンに渡す。チャンはその中から志を共にできる人物を選んでいくことに。そしてもっとも必要なのは軍だと教え…。
◇BS日テレ「薯童謠」番組サイト
2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送
◇YouTube第1話無料配信中
【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】