「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第53-56話:新羅と百済の姫、捨て身の恋慕…暴君の誕~進退を決する時(ネタバレ)

03月19日16時00分ドラマ
©SBS

BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」3月20日(水)は第52話と第53話を放送、22日は野球放送のために56話のみ放送する。第53話~第56話までのネタバレあらすじと、百済の発明など見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。

●今回はチャンとソンファのチン商団つぶしをサテッキルが目論む。はたして思い通りになるのか?



「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。

■キャスト【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/武康太子/30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
ウンジン役:ク・ヘソン
ポムノ役:ペク・ポンギ
プヨソン/のちの百済29代王・法王役:キム・ヨンホ
アビジ商団代表(新羅の貴族キム・サフム)役:ナ・ソンギュン
フクチピョン役:イ・ヒド
サドグァン役:パク・ヨンジ
 ほか

■第53話「暴君の誕生」
チャンは、サテッキルの父であるアビジ商団のキム・サフムを訪ね、チャンにもしものことがあれは、サテッキルの命を奪うと脅迫する。

プヨソンの即位式を翌日に控え、ウヨン公主は閉じ込められてしまう。一瞬の隙を狙ってウンジンがウヨンからチャンが別宮にいると聞き出しソンファに知らせる。プヨソンが正式に百済王、法王となり、サテッキルは衛士佐平に、フクチピョンは親衛隊長に任命される。法王となったプヨソンは貴族や官員たちの前で、これまでのことは全て水に流すが、四男の問題はとことん追求すると宣言し、サドグァンはこれが貴族へのけん制と捉える。

※法王(ポムワン):百済第29代王。【朝鮮王朝系図】

軍を統括できる衛士佐平にサテッキルが抜擢されたことに不満のフクチピョン。その心中を察した法王は、「最側近の親衛隊長はお前しか任されられない」と言いくるめる。その頃、ソンファは隊長たちと兵を引き連れ別宮に乗り込むが、チャンたちは立ち去った後だった。

チン商団の留守を守るボミョン(アン・ヨジン)からチャンがサテッキルに捕まっていると聞いたモンナスは、チャンを連行するサテッキルのもとへ。跪いてサテッキルに「チャンを助けてくれ。新羅でチャンはお前をたすけただろう」と縋るが、「助けたのではなく、私を殺したのだ」と答えるサテッキル。モンナスも捕らわれそうになるが、ソチュン(ソ・ボムスク)が私兵とともに追いつきモンナスを助けるが、チャンを取り戻すことはできなかった。

帰宮したサテッキルに法王は直々に衛士佐平に任命すると伝え、百済の兵を最強にしろと励ます。チャンからは四男は死亡し、五色夜明珠はウヨンに渡したと聞きだしたと報告する。

ソンファがサテッキルの前に跪いて「代わりに私をやるからチャンを許してほしい」と涙ながらに頼むが、「もう遅い。奪って私の奴婢にします。それが復讐です」とサテッキルは立ち去る。

ウヨンが法王に謁見し、五色夜明珠と山塞の地図を渡す。許しを請い、「四男は死にました。死体も確認しました」とチャンを助けるための嘘を重ねる。私兵も謀反のためではないと伝え、父王亡きあと母と弟を守るためで、チャンとモンナスと手を結んだのは貴族をけん制し百済のためと、チャンが立てた国策案を見せる。法王は一応の理解を示す。

ボムノ(ペク・ポンギ)とウンジンがチャンを脱獄させようとするがあえなく失敗。ソンファはアビジ商団に乗り込み、サテッキル父子の前で「チャンが死を迎える瞬間、私とお前たちの正体を法王にお話しする」と恋慕のために命を捧げる覚悟を示す。



■第54話「究極の選択」
薯童謠©SBS
サテッキルは法王となったプヨソンの指示どおり、モンナスを殺すか四男・武康太子の居場所を教えるかの選択をチャンに迫る。チャンは最初から助かる道がないことを見抜き、あくまでも武康太子は死んだと言い張る。法王が2人の処刑を命じると、チャンは生きるために自尊心を捨てて命乞いする。その時、ウヨンが駆けつけてチャンに想いを寄せていることを告白し、「チャンの命だけは許してほしい」と、兄の法王に土下座して泣きつく。その様子を最後に名乗り出ようとしていたソンファが聞いてしまう。投獄されるときチャンとソンファは一瞬視線をかわす。

あっけに取られた法王に、ウヨンは私兵も投降させると約束し、ソンファに会う。チャンを助けるために私兵を投降させるよう説得し、ソンファはウヨンに礼を伝えて、大将たちの反対を押し切って、私兵500名と大将の私兵500名あわせて1000名全員を投降させる。このことはウンジンを通じて獄中のチャンに伝わり、ウンジンはチャンからの「会いたいです」の言葉をソンファに伝える。

今回の一件で1000名の兵士と武器を手に入れた法王は、武康太子は死んだものと理解し、チャンとモンナスを籍田の奴隷、ウヨン籍田の管理官に任命する。貯水池を完成させれば、3人とも宮殿に戻すと約束して…。

一等功臣を奴婢に落としたことに納得しない貴族たちにサテッキルは、モンナスとチャンは王室の財産を奪って私兵を育てた罪、ウヨンは彼らの管理責任を感じて自ら降格を願い出たと発表して、貴族たちを納得させる。



■第55話「現実の壁」
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法王はより一層サテッキルを高く評価し、回収した土地と私兵、貴族の地位を与えると話す。フクチピョンの不満はますます膨らむ。勢いづいたサテッキルはチャンが労役中に死ぬように手をまわし、チン商団を潰そうと探り始める。強がっていたソンファだが、チャンとウヨンが一緒にいることで心が壊れそうになる。

チャンはモンナス、ウヨンとともに、貯水池の建設現場で労役に就く。サテッキルの狙い通りチャンは国策の発案者として奴隷の大将トゥイルから目をつけられ、貯水池の建設を中止するよう脅される。チャンは、米を作れば国が豊かになることを必死に説明するが、奴隷たちの理解は得られず、連日集団暴行や罰を受ける。ウヨンはチャンを守ろうとするが、それどころかチャンは命まで狙われる。

それでもなんとか国策を成功させ、百済宮に戻りたいチャン。解決策を考えるが、長引く工事に犠牲者は増えるばかり。かといって工事を中止すると永遠に都には帰れないかもしれない。



■第56話「進退を決する時」
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サテッキルは、チン商団が国の許可を得ずに鉱山を開発しているという情報を得る。一方、重労働を強いられているチャンは、奴婢の頭トゥイルからにらまれ続けながらも宮殿に戻るためには一刻も早く工事を終わらせるしかないと考える。

そんな中、面会に来たポムノとウンジンからチン商団の危機を知らされ、苦しみが増すチャン。ウンジンたちがチャンと面会することを知ったソンファは、チャンに手袋を渡したい一心で馬を走らせるが、ウヨンに見つかりチャンに会うことは叶わない。チャンは奴婢たちの暴行を受けながらもソンファが届けてくれた手袋の中に忍ばせた手紙を読み、民も希望もかなぐり捨ててただただソンファに会いと工事を決行すると涙する。

だが悩みぬいたチャンが出した答えは、工事を諦めて奴隷たちの味方になることだった。ウヨンはなぜこんな男に心を奪われたのか、と失望感を見せて怒る。だがモンナスは、放棄することを知ったチャンの成長を喜び、チャンを支持すると言う。その言葉にチャンはこの地でやり直すと誓う。ソンファもまたいつかチャンが戻ってくると信じる。

ところが翌日、ウヨンは法王の許可を取って工事を中止させ、奴婢たちを休ませた。奴婢たちはチャンのおかげだと喜び、これまでチャンを苦しめていたトゥイルまでがチャンを兄貴と呼んだ。

一方、法王は約束通りにジンリョ(イ・ビョンシク)の財産と屋敷をサテッキルに帰属させ、貴族として今後は政事巌会議への参加を認めると貴族たちの前で告げる。

そんな中、チン商団が国の許可を得ずに8カ所の鉱山を開発をしていると判明。サテッキルはこのことをサドグァンら貴族に話して味方につける。そんな中、フクチピョンが兵と一緒にソンファの元に訪れる。フクチピョンはソンファから至れり尽くせりのもてなしを受けて、すっかり気が緩み、常々思っていたサテッキルへの不満をぶちまけた。

ソンファはフクチピョンを利用して法王に拝謁し、同席したサテッキルの前で鉱山8カ所を献上する。相好を崩して喜ぶ法王に、「なぜ衛士部に調べさせたのですか?調査が入れば取り引きは全て絶たれます。どうか私の忠臣を信じてください」と拗ねたり甘えたりで訴える。法王は上機嫌で「8カ所の鉱山の開発権をチン商団に与えるから機嫌を直せ」と答える。一存で動いていたサテッキルは立ち場を失い、ソンファに完敗した。

BS日テレ「薯童謠」番組サイト
 2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送

YouTube第1話無料配信中

kandoratop【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】