「ドクタースランプ」パク・シネのうつ病完治、パク・ヒョンシク、病院再開…そして結婚までハッピーエンドで視聴率7.4%
JTBC土日ドラマ「ドクタースランプ」が17日(日)に好評の中幕を閉じた。Netflixでも独占配信した第16話はハヌル(パク・シネ役)とジョンウ(パク・ヒョンシク役)がついに結婚の約束するハッピーエンディングを迎え、視聴者もし合わせにした。
最終話の視聴率は全国6.5%、首都圏7.4%(ニールセンコリア)を記録し、第10話で記録した最高視聴率(8.2%、9.8%)には届かなかったが充実した結末を迎えた。
この日、ハヌルはジョンウのプロポーズに答える準備を整えた。しかし、約束の日、ハヌルに6か月の海外研修の話が舞い込む。ハヌルにとって良い経験でありチャンスであることは明らかだが、6か月も離れて暮らすのは耐えられない。それでもハヌルが悩んでいるのを見て「僕のことは心配しなくてもいいし、行きたければ行ってきていい」と後押しした。2人は別れるまでの時間、そしてお互いから離れている6か月間をどう過ごすかを想像した。
やっと迷いを振り切ってハヌルを気持ちよく送り出そうと、ハヌルの家族たちと涙の送別会を開いた時、ハヌルは海外研修の機会を失う。ハヌルが傷つくのを心配するジョンウが何とかその場を取り繕うが、ハヌルは強くなっていた。以前なら、なぜダメになったのかと自責の念で落ち込んだだろうが、今では「最善を尽くしたにも関わらず望む結果が得られない時は、ただちょっとがっかりして次の幸運を期待しながら静かに次の準備すればいい」と思えるようになったのだ。
一方、ジョンウも先輩デヨン(ユン・バク)の配慮の中で自分の病院を再開することにした。以前は当たり前のように感じた開院が今では貴重な機会と捉えられ、今度は小規模で患者に寄り添うことを徹底した病院にすると決めた。こうして2人の再会と恋はお互いを変え、成長させて、長くて暗いトンネルを終わらせた。
最後にはハヌルの家族や友人たちもそれぞれの幸福を追う姿が描かれた。「一日一日が圧倒的で大変でも、また次の日を頑張って生き抜くと信じる」というハヌル役を務めたパク・シネの淡々としたナレーションも深い余韻を残した。
「ドクタースランプ」は、順調な人生を歩んでいたが、ブレーキがかかってしまったヨ・ジョンウ(パウ・ヒョンシク)とナム・ハヌル(パク・シネ)との“ダメな人生”に対する心肺蘇生記を描いたラブコメディ。作中、現代人なら誰もが経験する可能性のあるうつ病、バーンアウト、スランプなど「心の病」を扱っている。
学生時代、全校1位を競いながら最も輝かしい時期を共にした「嫌悪(嫌悪関係)」ライバルから、14年後、それぞれの理由で医師のガウンを脱いだ最も哀れな時期まで一緒にしたハヌルとジョンウの関係は特別だった。暗いトンネルの中で、お互いに光となって支え合う「双方向の癒し」は視聴者にも癒しを与えてくれた。
パク・シネとパク・ヒョンシクは演技とケミストリー(演技の相性)、テンポのある会話では笑いを、2人の完璧ビジュアルでたっぷりの眼福で「ロマンティック・コメディ」を楽しませてくれた。そんな二人をユン・パクが演じるピン・デヨン、コン・ソンハが演じるイ・ホンランの2番手カップルが楽しさと温かさを加えてくれた。また、オ・ドンミンはミン・ギョンミン役で衝撃的な秘密と反転を担当し、チャン・ヘジン、ヒョン・ボンシク、ユン・サンヒョンは「ナム・ハヌルファミリー」としてドラマのアクセントを与えてくれた。
オ・ヒョンジョン監督は、制作発表会で、「医者が心の病にかかったということを本人も認めたくなかったり家族さえもそんなはずはないと言うセリフから、キャラクターたちがどれだけ苦労してきて、熾烈に生きてきたのだろうか。そんな彼らを描いてみたいと思った」、また「心の病気は、人間の力で克服できるという話をしたかったため、人物の成長を中心に描いた」と語っていたが、劇中のハヌルとジョンウが監督の想いを視聴者に伝えた満足の一作だった(制作発表会より)。
韓国ドラマ「ドクタースランプ」はNetflixにて全話独占配信中だ。第15話と第16話のネタバレあらすじは【各話のあらすじ】で紹介する。
なお4月にはNHK BSでパク・ヒョンシク主演の時代劇「青春ウォルダム」を放送する。→「放送予定など」
◇YouTube|Netflix「ドクタースランプ」予告動画
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