【最終回ネタバレ】「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第73-74話:長い恋を実らせる前に~愛を守り抜くため
BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」4月4日(木)からの第73話~第74話(最終回)までのネタバレあらすじと見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信をしている。
●いよいよ最終回。最後のあがきをするサテッキルがどんな形で復讐をするのか、そして長きにわたったチャンとソンファの恋の結末は?
※4月5日からはイ・ビョンフン監督第5弾として、朝鮮王朝第22代目王・正祖の劇的な人生や挫折、成功や後悔、輝かしい実績や切ない愛と友情をドラマチックに描く「イ・サン」を再放送する。
「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。
■キャスト⇒【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
モジン役:チョン・ソンギョン
娘ウンジン役:ク・ヘソン
お調子者のメクトス役:イム・ヒョンシク
次男ポムノ(凡路):ペク・ポンギ
プヨソン/法王役:キム・ヨンホ
アビジ商団/新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
フクチピョン役:イ・ヒド
ほか
※オリジナル版を参考に紹介してるためにあらすじが前後することもあることご理解ください。放送後に調整します。
■第73話「長い恋を実らせる前に」
微笑む新羅王・王妃に見守られながら、ソンファは百済王が準備した着物をまとって教命を受ける。新羅からソンファと使臣団が百済宮に到着して宴が催される。チャンの前で新羅から来た花郎たちが舞を披露するが、その中にサテッキルの姿があった。飛び出したサテッキルはチャンに剣を突きつける。チャンは2人で解決すると、そのまま別室に。
チャンはサテッキルに「殺すか死ぬか」と問い「両方だ」と答えるサテッキル。全てを失って絶望しているサテッキルは己の運命をチャンのせいにし、「共に奈落に落ちる」と剣を突き付ける。「運命というのは避けられるのに進んでしまう道だ。お前はいつでも逃れることはできた。だが最初からお前の道は間違っていた」と言い、「ソンファへの恋まで取引に使い、常に計算づくだった。お前の罪は、誰も、そして自分の人生さえ愛さなかった罪だ」と教え最後の選択を迫った。剣を捨て部屋から出たサテッキルに兵士たちが一斉に矢を放った。チャンの「待て!射るな!」という声は間に合わなかった。
モンナスの姿を見つけ「博士、生きていてくれて感謝します」とサテッキルは恩師の腕の中で、ソンファにも「こんな卑賤な花郎の姿をお見せして申し訳ありません。これが公主を恋慕する方法だと思っていました…でも私にも公主へのトキメキも恋慕もありました」と、ソンファの幸福を願い、“死”で悪の道を終わらせた。
婚礼が始まり、百済王と新羅の公主は夫婦になった。その夜、ぎこちない新郎は初夜の儀式に悪戦苦闘。待ちきれず儀式を投げ出して2人は結ばれた。
翌日、ウヨンはチャンの幸福を祈って天安に去って行った。
民にもソンファ公主との婚礼が成立したことを宣言し、チャンは民に土地を分配して田畑を耕させ、豊かな百済を築き上げる。長年の恋を成就させたチャンとソンファには王子が誕生した。だが幸せな日々は長く続かなかった。ポリャン法師(チョ・ドンヒ)を通じてソンファに新羅王から百済を裏切るよう密命が下る。
■第74話(最終回)「愛を守り抜くため」」
©SBS©SBSソンファは命令に背くが、新羅王はソンファと共にやってきた新羅人50人全員にも密命を下していた。ソンファは側近3人を残して、全員を新羅に帰したが、新羅は同盟を破って百済に戦争を仕掛ける。両国は戦火を交え、貴族たちは王妃であるソンファの廃位だけでなく、処刑まで求めてきた。
義父の裏切りに憤慨するチャンに、ソンファは自分を処刑してくれと言う。愛する妻を殺すことなどできないチャンは、自ら出征して新羅王を倒して百済に服従させると宣言する。10年もの長きにわたってチャンは勝ち続け、多くの新羅領土を占拠した。しかし、ソンファは夫・武王と父・真平王の戦の間で悩み続け、真心病(心筋梗塞)を患う。しかしチャンにはこれを伏せて、彼の生家のある阿錯(アチャク、現在の益山)に2人で行きたいとねだる。ソンファはそこでモンナスにある頼みごとをしていた。
チャンはソンファの不調を知っていた。チョギと結婚して4人の子宝に恵まれているボムノを呼んで、モンナスが師子寺で何をしているのか聞き出そうとするが、わからないという。チョギもソンファに口止めされて病状を隠し通す。
出発の日、ソンファの病を知る側近たちは必死で涙をこらえる。百済はいよいよチャンの長年の夢だった米の時代が始まろうとしていた。「これを足掛かりに三国の競争で覇権を握ろう」と焦るチャンに、ソンファは「王様が開いたコメの時代、百済が開いた田の時代は三国の民が恩恵にあずかれる。それが王様が後世に与える大きな贈り物。それが王様の栄光です」と格物士だったチャンの夢を思い出させ、王としてのチャンを奮い立たせた。
阿錯に到着し、王と王妃はモンナスがいる師子寺へ。モンナスは王妃が、チャンの子供の頃の夢と王をイメージして図案を描いた“金銅大香炉”を作成していた。<それは民や天の峠学舎の仲間や共に苦労した側近たちを模し、一番上にはそれを抱き締める鳳凰=チャンが立つ>香炉だった。夫婦はチャンの生家に向か、ソンファはチャンのために食事を作ると言いだす。チャンはそれが別れの用意と気づき、ソンファを休ませ、自分が食事を作る。
義父との戦いでソンファを苦しめたことを謝るチャンは、「出会ってはいけなかった」と言う。ソンファは「2人の恋慕だけは悔いてはいけません。世の中に私たちほど幸せな人はいません。…だから私が死んでも苦しまないでください」と伝え、2人きりで楽しい1日を送り、ここに弥勒寺を建ててほしいと最後のおねだりをして、最後まで明るく「王様は笑顔が素敵…」と最愛の夫の肩にもたれかかったまま息を引き取った。
しめやかに葬儀が行われ、モンナスはソンファの『青銅香炉が王様に辛い運命の道を与えたなら、この香炉は安息の道を与えてほしいと』という遺言と共に金色に輝く香炉を差しだした。チャンは「避けられるのに歩む道が運命だと言いましたが、たったひとつ逃れられずに避けられぬ道がありました。王妃。王妃に会いたい気持ちは避けられませんでした。だからこの香炉でも慰められません。死ぬほど会いたいです」と誓いの指輪を握りしめた。
韓国で2005年9月5日~2006年3月21日まで約半年にわたって放送された。チョ・ヒョンジェが扮した武王は、百済第30代王。本名は扶余璋(プヨチャン)。詳しくはこちらで紹介している。⇒チョ・ヒョンジェが演じた武王は実在の百済の王(地図・系図・年表)
◇BS日テレ「薯童謠」番組サイト
2024年2月13日-4月4日 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送
◇YouTube第1話無料配信中
【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】