ヨン・サンホ監督“ファンからの延長上”で演出した「寄生獣 -ザ・グレイ-」製作発表会、インタビュー内容、会見動画

03月28日15時17分ドラマ
YouTube|넷플릭스 「기생수: 더 그레이​」 제작발표회よりキャプチャー

Netflixは、日本発の不朽の名作漫画をベースに韓国を舞台に描かれた「寄生獣 -ザ・グレイ-」を4月5日(金)より配信予定であるが、それに先立ち 26日(火)にソウル龍山にあるドラゴンシティホテルにて制作発表会が開催された。本日はその様子、インタビュー内容などご紹介したい。発表会動画はYouTubeでも公開されている。



日本発の不朽の名作漫画である岩明均の『寄生獣』(講談社刊)をベースに、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が韓国を舞台に描く。「寄生獣 -ザ・グレイ-」 は、人間を宿主にして勢力を拡大しようと目論み、世界を”人知れず”騒がせている謎の寄生生物=パラサイトが韓国に襲来。各地で事件を起こす彼らを阻止するべく立ち上がった特殊部隊「ザ・グレイ」とパラサイトとの衝突が始まるなか、なぜかパラサイトと共生することになった主人公<チョン・スイン>の物語が描かれていく。

製作発表会には、ヨン・サンホ監督、リュ・ヨンジェ作家、出演者のチョン・ソニ、ク・ギョファン、イ・ジョンヒョン、クォン・ヘヒョ、キム・イングォンらが出席した。

「学生の頃原作のファンだった」と明かすヨン・サンホ監督。「自分も作ってみたいというファンからの延長上で作品を演出することになった」「トクチルのクッパンワン」と明かした。(トクチルはオタク活動、クッパンワンは「最後+場面+王」、つまりラスボスを意味し、最高実力者、最も優れた人物といった意味でSNSなどでよく使われる若者言葉。)
また原作とは背景や人物、内容などは異なる本作品。監督は「原作では、人間と異なる生物の共存が可能かについてメッセージがあるが、本作品でも同じような共存について描かれるも、性格が全く異なるスインとハイディが共存していく過程の話でもあるし、人間が共存するために作った組織と個人がどのような関係か見せたかった。韓国社会の中でのあらゆる組織とスインの関係性を通じて我々に共存とはどのような意味なのか伝えたかったと」明かす。

主人公チョン・スイン役を演じるのは、ドラマ「青春ウォルダム~運命を乗り越えて~」、「あなたの運命を書いています」や映画『ソウルメイト』などで印象に残る演技を見せたチョン・ソニ。一人孤独に暮らし生きる意欲もないような彼女が、ある日パラサイトのハイジと奇妙な共生をすることになる。
チョン・ソニは本作品の出演契機として「とても有名で知られている作品なので、韓国を舞台にストーリーがどのように展開されるか興味深かった。観客の立場で見たいストーリーだった。自分が寄生生物と共存できるかと考えると難しいだろうが、欲が出て何だか興奮した」と明かした。
またチョン・ソニは自身の演じるキャラクターについて「スーパーで働き、家族はおらず一人で暮らす人物。人生に意欲のない人間が、体に他の存在を受け入れることで共存や絆というものを知り、逆に人生に意欲が生まれる」と紹介しており、作品内でスインがハイジと出会い、どのように変わっていくか見どころだ。 また「シナリオを見てよかったのは、完全な新しい話にもかかわらず、原作を思い出させるポイントもいくつかあるため、原作を既に観た方も楽しめる」とも語っており、是非とも原作ファンの方にも見ていただきたい。



Netflixシリーズの「D.P.-脱走兵追跡官-」、Netflix映画『キル・ボクスン』などに出演したク・ギョファンは、本作では消えた妹を探すためにパラサイトを追いかけるソル・ガンウを演じる。フォトタイムでは、颯爽と報道陣の前に登場し、俳優のオーラを見せつける。しかし次の瞬間、挨拶するかのように右手をあげると、手のひらには手書きの可愛らしい目と口の絵が!寄生獣が描かれており、彼のユニークな姿を垣間見ることができた微笑ましい一面だった。ク・ギョファンは出演契機に関して「好きだった作品の世界観の中の人物になるなんて、拒否できる訳なかった。」と明かす。またヨン・サンホ監督とは過去『怪異』などでも息を合わせたことがあり「監督と共に作業することは適度な緊張感と楽しさがあった。それを忘れられず、今回また共にすることにした」と語った。

映画『リミット』や『新感染半島ファイナル・ステージ』などに出演するイ・ジョンヒョンは、寄生生物を阻止しようとする特殊部隊「ザ・グレイ」のチーム長として、パラサイト掃討に燃えるチェ・ジュンギョンを演じる。イ・ジョンヒョンは「平凡に見えてはダメだった。声のトーンや抑揚も正常に聞こえたらダメ、寄生生物をゲームのように殺す人物だったため、正常な人間に見えてはダメだと思った」と役作りの苦労を打ち明けた。また「産後3ヶ月の頃だったが、腕の筋肉がなく、銃がとても重かったので、ダンベルを使って体を鍛えるなど準備した」と出産直後にも関わらず本作品に打ち込んだことを明かした。

ヨン・サンホ監督は「最後のシーンは原作ファンの方々も歓呼していただけるような場面で終わる。是非最後までみていただきたい。また原作をまずみて、我々の作品を最後まで見ていただけたら、より大きな衝撃を受けることになるだろう」と語っているように、原作ファンもまた楽しめる本作品、是非とも最後まで目を凝らして見ていただきたい。世界中で愛され続けている原作『寄生獣』の世界観をベースに、ヨン・サンホ監督の独創的な想像力を堪能できる「寄生獣 -ザ・グレイ-」は、4月5日(金)よりNetflixで独占配信される。

YouTube|넷플릭스 「기생수: 더 그레이​」 제작발표회(発表会動画)

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