「涙の女王」“マッチポンプ男”パク・ソンフン、狂気と愛情欠如の間で魅せた演技で悪役でも「愛の不時着」超え?
Netflixで全話独占配信中「涙の女王」で、パク・ソンフンの狂気の演技を絶賛する声が続々。
昨日28日最終回を放送したtvNの土日ドラマ「涙の女王」は、同局の歴代視聴率1位だった「愛の不時着」の21.7%を超える24.9%を記録し、「涙の女王」がtvN歴代1位の視聴率を記録した。
●「涙の女王」最終回、視聴率24.9%でtvN歴代1位、「愛の不時着」超えも
主人公ヒョヌ役のキム・スヒョンの泣きの演技と献身愛、ヘイン役のキム・ジウォンのキュートなツンデレに早くも“涙の女王ロス”が広がっている。そんな2人を激しく揺さぶる悪役ウンソンを俳優パク・ソンフンの狂気の演技が没入感を最大限に引き上げた。
■ウンソン目線で見た「涙の女王」(ネタバレ)
Netflixシリーズ「涙の女王」Netflixで独占配信中幼少期に母モ・スルヒ(イ・ミスク)に捨てられたウンソン。遠い異国で一人育った彼は孤立してしまうが、後に母と手を組んでクイーンズグループの乗っ取り計画を進める。
スルヒは巨額の富と地位を狙って30年も前からホン会長(キム・ガプス)に近づいていた。25年前には、将来の後継者となるヘインの兄スワンを死に追いやった。そしてホン会長を毒殺して、ウンソンを業界最年少のグループ会長の座につけた。
しかしウンソンは、目指す目標がスルヒと異なり明確な境界線を引いた。彼の狙いはヘイン。愛情欠乏のウンソンは愛の対象をヘインに向けた。大学時代からヘインに近づき、彼女をピンチに追い込んでは助けて関心を得ていた。しかし賢明なヘインはウンソンが“マッチポンプ男”だと気づき避けてきた。
ヘインにはグループの法務取締役を務める夫ヒョヌがいた。しかし2年前にヘインが流産したことから夫婦の間に誤解が生じ、離婚を願っていた。それはウンソンには願ってもないこと。
ところが、ヘインが難病で余命3ヶ月を宣告されたと知ると、ヒョヌの心に変化が…。ヒョヌはヘインを守るためにウンソンの計画をことごとく邪魔する。
ヒョヌをこれ以上不幸にできないと離婚を決意したヘインだったが、グループを乗っ取られて行き場を失くし、家族全員でヒョヌの実家に世話になることに。ヒョヌの愛と田舎の素朴な人々との触れ合いがヘインの頑なな心を癒し始めた。
ヘインは窮地のヒョヌを救うために、「ヘインの社長復帰とウンソンとの結婚発表」の記者会見の場に出た。そして喜色満面のウンソンの隣で自らの余命が少ないことを告白し、ウンソンの悪事を暴露した。
そんな中、ヒョヌの奮闘でついにヘインの手術ができることに。しかし、その手術でヘインは過去の記憶を失くしてしまう。これを利用してウンソンは、ヒョヌに殺人の濡れ衣を着せて監獄送りにし、ヘインには自分こそがヘインの愛する人だと信じ込ませて結婚に持ち込むことに。
しかし、ヘインの記憶は騙せても彼女の心がヒョヌを欲した。彼女自身が書き記したヒョヌへの愛の手帳をきっかけに、ヒョヌへの愛を思い出したヘイン。ウンソンはそんなヘインを監禁、拉致し、助けに来たヒョヌを銃殺しようとした。しかし「ウンソンの元に戻るのは死んでも嫌だ」と言うヘインの言葉に、ヒョヌに向けていた銃口をヘインに向けて引き金を引いた。その瞬間、ヒョヌがヘインを守って撃たれた。ウンソンは、駆けつけた警察によって銃撃され死亡し、ウンソンのヘインへの執着愛は死ぬことでピリオドを打った。
⇒最終回ネタバレ
■悪役も「愛の不時着」越え?
ヘインを手に入れるためには手段と方法を選ばないブルドーザー級の悪事を繰り広げたウンソンの悪役ぶりは、視聴率だけでなく「愛の不時着」の悪役、北朝鮮のチョ・チョルガン(オ・マンソク)を越えたという声も聞こえる。
その余りの憎らしさに、「私の作品はとても愛されているのに、私は本当に嫌われている。レストランで中年女性に背中を殴られました」とインタビューで語っていた(日刊スポーツより)。
SNSにも以下のようなコメントが散見できる。
●最後まで憎っくきウンソンが大嫌いだったけど結局印象に残ってる。普段のパク・ソンフンさんが爽やかなので許したわ。
●とにかくイライラさせる。もう演技が上手すぎる。
●チョン・ジェジュン以来のヤバいやつなユン・ウンソンの味方にはなれないけど、パク・ソンフンの演技力は本当にすごいとずっと思ってる。
●『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』と『涙の女王』の2作品でこんだけトラウマ抱かせるパク・ソンフンさん凄いわ……
中には、パク・ソンフンの名悪役を認めながらも「そろそろ超絶いい人の役やって欲しい」と言うファンの声も。
■俳優パク・ソンフン、自虐ネタで愛嬌
画像:tvN「눈물의 여왕」HPより最終回を前にキム・スヒョンやキム・ジウォンら主演5人が自身の見どころを紹介したが、パク・ソンフンは視聴者への感謝と共に「放送中、皆様に多くの不快感を与えたように思いますが、一方で申し訳なくもあり、役割は役割ですから、ウンソンに代わって許しではなく、許しを乞います」とウィットに富んだコメントで笑いを誘った(主役5人の全文紹介)。ちなみにパク・ソンフンは2008年に映画『霜花店』でデビュー。その後下積みを経験し、2018年韓国で最高視聴率49.4%を記録した大人気ドラマ「たった一人の私の味方」のチャン・ゴレ役で一躍その名を広めた。ゴレはヒロインの姉妹ミラン(ナ・ヘミ)に恋する優しい役。あまりにも素敵すぎてファンの中には“チャン・ゴレ”に改名したらどうかという声も上がったほど(詳しくはこちら)。
そんなパク・ソンフンが稀代の悪役を演じた「涙の女王」は、Netflixにて全話独占配信中だ。
【「涙の女王」を2倍楽しむ】ではドラマやキャストの紹介、ネタバレあらすじと見どころ、視聴率、関連動画、制作発表会動画・レポートなどまとめている。
◇YouTube|눈물의여왕 EP.16
◇tvN HP
◇YouTube|Netflix「涙の女王」オフィシャル予告編
【作品詳細】【「涙の女王」を2倍楽しむ】