Netflix「ヒーローではないけれど」第9話-10話チャン・ギヨンとその家族を救うべく運命に抗うチョン・ウヒ!

06月03日14時09分 
(2024年06月03日15時16分 更新)
ドラマ
画像:JTBC「히어로는 아닙니다만」HPより
「ヒーローではないけれどNetflixで独占配信中

現在放送中のJTBC土日ドラマ「ヒーローではないけれど」9話では、ポク家を狙うイルホン(キム・グムスン)との決別を決めたダヘ(チョン・ウヒ)と、イナ(パク・ソイ)に向き合うギジュ(チャン・ギヨン)の姿が描かれた。
10話では、ギジュの死の運命を知り皆が絶望に暮れる中、ギジュが7年前を彷彿とさせる事故に遭い、視聴者を驚愕させた。

なお、ニールセンコリアによると、1日放送の第9話が全国平均3.6%で首都圏4.7%。2日放送の第10話は全国3.7%、首都圏4.3%だった。

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「ヒーローではないけれど」は、誰も救えなかった超能力を持つポク・ギジュが、ついに運命からト・ダヘを救うファンタジーロマンス。うつ病、不眠症など世の中の現代人の慢性疾患で超能力を失ったポク家と偶然のように運命のように絡み合う女性の物語が、心地よい笑いの中に温かい感動を与えてくれる。⇒【関連記事・各話のあらすじ】

■キャスト
【相関図】
キャスト、人物詳細
ポク・ギジュ[グィジュ]役:チャン・ギヨン
ト・ダヘ役:チョン・ウヒ
ポク・マヌム役:コ・ドゥシム
ポク・ドンヒ[ドンフィ]役:スヒョン(キム・スヒョン)
ポク・イナ役:パク・ソイ
オム・スング役:オ・マンソク
ペク・イルホン役:キム・グムスン
グレース[グレイス]役:リュ・アベル
 ほか

■第9話あらすじ
ヒーローではないけれど9画像:JTBC「히어로는 아닙니다만」HPより 「ヒーローではないけれどNetflixで独占配信中

夢を見て、ダヘといると火事に巻き込まれると、危惧するマヌム(コ・ドゥシム)を宥め、ダヘがその火事の時に救われた命の恩人からポク家の指輪を貰っていた、と説明するギジュ。ギジュの運命を悟ったマヌムはポク家の再起を見出し、ダヘに貰った宝くじの存在を思い出す。
しかしそれは既にスング(オ・マンソク)が慰謝料代わりに使った後だった。マヌムのもとに送られてくるスングと女性の写真。このスングの不倫疑惑は全てイルホンにより仕組まれたものだったのだ。そんなこととは知らないマヌムはスングの釈明に耳を貸すことも無く、彼を家から追い出してしまう。

ダヘはマヌムに渡したはずの宝くじを持っていることに驚いてしまい、イルホンにギジュの能力で獲得したものだと悟られてしまう。ギジュに会い、この件とスングがいなくなった理由と、イルホンが他の家族達も狙っていることを伝えるダヘ。ポク家を心配するダヘは、自分ではなく家族を救うべきだ、とギジュを説得すると同時に、イルホンの本当の狙いはマヌムだ、と伝えるのだった。

その頃、ドンヒ(スヒョン)とジハン(チェ・スンユン)との事業の話し合いの場で、懐疑心と無神経さで2人を怒らせ、おいていかれてしまったマヌム。頭を抱えながら食事代を支払おうとするも、カードが使えず困っていたが、イルホンにより助けられる。

そんな中、エスカレートしたいじめに耐えきれなくなったイナ。その後、ギジュのもとには学校からイナが行方不明になったとの知らせが届く。連絡がつかない事にダヘも不安を募らせていた時、ヒョンテは2人にイナの近況を伝えながら、イナを捜す手伝いをする。

一旦、家を確認しに戻ったダヘは、サウナでマヌムが寝ていることに驚く。イルホンを問い詰めるも、「ギジュとの幸せを祈っているだけ」と躱される。これにダヘは「死んだ娘の代わりに自分に執着する姿が気の毒だったから娘として一緒にいた」、「時には実の親子のように思っていたが、結局は利用されていただけだった」と言った後、娘役を辞める、と彼女に背を向ける。
これに怒ったイルホンはマヌムを人質にダヘを脅すが、ダヘは「ポク家に手を出したら教えて貰った通りに残酷にやり返す」と吐き捨てるのだった。

一方、家にもいなかったイナの手がかりを必死に探すギジュ。ダヘと合流した時、未来からやって来た自身に、イナが体育館にいることを知らされる。その言葉通り、体育館倉庫に閉じ込められていたイナ。そんなイナのことを強く抱きしめたギジュだったが、イナとの話し合いは上手くいかず、ダヘが2人の仲を取り持つ。
イナにギジュの心を読ませることで、成立した話し合い。その過程でギジュはイナの能力と、彼女が能力を隠し続けた理由、イナに心を読まれたセラン()が驚いて前方不注意となって事故に遭ったこと、これにイナが自責し続けていたことを知り、申し訳なさに涙しながら、彼女に謝り、愛を伝える。

その頃、イルホンは「夢で娘と再会する姿を見た」と死んだはずの娘が生きている、とマヌムに告げられる。これに明らかに動揺するマヌムだったが、これはダヘの入れ知恵による作戦の一つだった。

時間を取り戻すかのようにイナの自転車の練習に付き合うギジュの姿を見守るダヘ。イナが自転車に乗れるようになった後、ダヘはギジュにイナの居場所を教えてくれた未来のギジュが悲しそうだったことを告げるも、隣にいたはずのギジュは消えていた。
イナが生まれた日に再び戻ることができたギジュ。そこで覚悟を決めたギジュは現在に戻った時に「取り戻せた幸せで君を救う」とダヘに告げる。これを拒み、家族を守るよう再度話すダヘ。これに対しギジュは「ダヘも家族だ」と語り、ポク家の指輪をダヘの指にはめ、自分の指には過去のダヘに渡す指輪をはめる。

一方、取り乱した様子でスングのいるディスコにやって来たマヌム。そんなマヌムは泣き喚きながらスングに「ギジュが死んでしまう」と伝えるのだった。

■第9話見どころ
親子の関係が見どころとなった今回。ギジュは自分の不甲斐なさもイナが抱えてきた葛藤、苦しみも全て受け入れ、やっと本当の意味で娘と向き合う事ができた。それもダヘの助けがあってこそ可能だったこと。ダヘに自覚はなさそうだが、立派に母親代わりとしての役割を担っていた。
そんなダヘは今回、母代わりのイルホンに初めて歯向かい、彼女との決別を決めた。嘘をつくときは真実を混ぜると効果的、と聞くが、イルホンとダヘの言い合いはまさに嘘と本音が入り交じっているように見えた。2人ともがプロの詐欺師であるが故に、本音は巧妙に隠されていたが、ふとした瞬間の切なさは偽りではなかっただろう。
またマヌムも今回ドンヒと向き合ったがその際、あまりにも無神経な言葉を彼女にぶつけてしまった。登場人物の心が成長している中、マヌムだけが取り残されているような気がする。そんなマヌムはギジュの死を予知し、号泣していたが、これに母としてどんな行動に出るのか気になるところだ。

■第10話あらすじ
ヒーローではないけれど10画像:JTBC「히어로는 아닙니다만」HPより 「ヒーローではないけれどNetflixで独占配信中

ポク家に戻って来たダヘを歓迎する一同。しかし、ギジュを除く彼らの表情にはどこか陰りが見える。その原因はマヌムの予知夢により避けられない運命となったギジュの死にあった。今回、ダヘがポク家に戻ってきたのも、ギジュに残された時間を幸せに過ごさせるためのマヌムの提案だった。

そんな中、ギジュは、ダヘとイナの3人で楽しい時間を過ごす。そんなダヘによそよそしさを感じたギジュは焦り、13年前のダヘを助けに行こうとするも、すぐさまダヘに制される。
ひとまずはダヘの隣で眠ることに落ち着いたギジュは、幸せを噛み締める。その姿を見たダヘは彼に旅行を提案し、ギジュは喜んでこれを受け入れるのだった。

雨の日にダヘの運転で出かけたギジュ。そこで映画の話になるも、作中で女優が着ていた服の色の記憶が互いにかみ合わない。そこで映画を見た過去に戻って色を確かめてきて、とダヘに言われたギジュは、言葉通り過去に戻る。その直後、ダヘは後ろを走る車の存在に気付くのだった。
ギジュが過去から戻って来たとき、すっかり様変わりしていた車中。大きく割れてしまったフロントガラスから振り込む雨を受け、軋んだワイパーの音を聞きながらギジュはダヘの安否を確認するも、そこに彼女の姿はない。2人が乗っていた車は橋の欄干を突き抜け、今にも落ちそうな状態になっていたのだ。
ギジュは救助隊により救われるが、川に落ちたとみられるダヘは一向に見つからない。唯一発見されたのはダヘが着ていた上着だけだった。

ダヘが事故に遭ったのはイルホンの策略と疑ったギジュは、彼女のもとに怒鳴り込んでいく。これにイルホンは「超能力者なのに何で捜せないのか、なんで防げなかった」と、反対にギジュを責めるのだった。

ダヘを失ったギジュは、以前のように塞ぎ込み過去に囚われるようになってしまう。そんなギジュの姿に心を痛める家族達。その後も悲しみに取り憑かれたギジュは廃車工場に行っては事故車を探す日々を過ごしていた。
この様子を見たイナは、過去に戻ってダヘを捜すようギジュに話す。早速試してみたギジュは過去に戻ることに成功するも、過去のダヘは不自然なまでにギジュに気付かない。次に共に眠った日に戻ったギジュは、そこで事故が起こる未来をダヘに伝え、旅行に行くなと釘を刺すも、現在の運命は変わらなかった。
このことからダヘが事故を知っていた可能性を導き出したイナは、ヒョンテ(チェ・グァンロク)の元に向かう。この時、ヒョンテはダヘを始末していないのでは、とイルホンに疑われていた。隠し事がバレそうになったヒョンテは外で自分を待っていたイナに心を読ませて、真実を伝える。
そしてギジュはイナから、ダヘが生きていることを告げられるのだった。

マヌムからギジュに幸せな時間を過ごさせる提案を受けた際、それを拒み、不幸な時間を与えて能力を消し、ギジュを救う作戦を告げていたダヘ。事故の前には、運命を変えた代償で存在が無くなる覚悟の上で、ギジュの不幸を作りあげる詐欺への協力をヒョンテに仰いでいた。そして事故発生日、ヒョンテにより偽装された事故現場。その間、車外にいたダヘは当然無傷で、ギジュの不幸を祈りながら自身の上着を川に投げ込んでいた。

ダヘの居場所と事情を知ったギジュは、イルホンよりも早くダヘの元に向かうべく車を走らせ、ダヘと再会。ギジュが安堵する反面、予想外のことが起きたダヘはパニックに。更にギジュの能力が失われなかった事実に絶望する。
わけが分からないギジュはダヘに今回の件の理由を聞いた際、自分が死ぬ運命を聞かされる。続けて、ダヘが心から自分に生きていて欲しいと思っていることを知るギジュ。全てを打ち明けて泣くダヘに、自分はダヘがいない世界は耐えられない、と伝えたギジュは彼女に愛を伝えるのだった。

■第10話見どころ
得意の嘘でギジュのことを救おうとしたダヘ。彼女の渾身の嘘はギジュ達のみならず、多くの視聴者も騙したことだろう。作中では過去回想により嘘のネタばらしが行われたが、こんなに切ない詐欺は未だかつてなかったのではなかろうか。自分がどうなってしまうか分からないけれど、それでもギジュに生きていて欲しいと願ったダヘの姿には涙を禁じ得なかった。
そして今回は多くの謎を残す回ともなった。鬱が再発した状況にもかかわらずギジュは何故能力が使えたのだろうか。その一方でドンヒは痩せたにもかかわらず、能力が使えないままだということにも謎が残る。能力が失われる原因は現代病だけが原因ではないのではなかろうか。ポク家の能力についての謎が残る限り、ギジュの運命を変えられるのではないか、と期待をしてしまう。

YouTube「히어로는 아닙니다만」EP.11予告(日本語字幕なし)

2024年5月4日よりスタートしたJTBC土日ドラマ「ヒーローではないけれど」は、毎週土日22:30から放送、その後Netflixで独占配信される。第11話は6月8日、予告動画は以下YouTubeでも視聴できる。

YouTube「히어로는 아닙니다만」EP.11予告(日本語字幕なし)

Netflixオフィシャル予告編
JTBC「히어로는 아닙니다만」HP

kandoratop【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】