伊藤沙莉は新潟で判事になる「虎に翼」娘の優未とは関係を構築しなおせるか?第15週ネタバレと第16週予告

2024年07月12日09時20分ドラマ
©NHK

8日から放送された第15週で、家族との絆の大切さを実感した寅子(伊藤沙莉)は地方に転勤することになった。NHK朝ドラ「虎に翼」の第16週「女やもめに花が咲く?」(7月15日~7月19日)のあらすじとみどころを紹介。判事補から判事へ出世し、新潟でその力をつける寅子が描かれる。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「虎に翼」第15週ネタバレと第16週みどころ紹介


日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第15週が7月8日から放送された。女性裁判官ということで世間の注目も集まり、アメリカ視察にもゆくようなエリート街道を歩き始めたが、寅子(伊藤沙莉)を応援してきたはずの家族と溝ができていることが判明する。

寅子がいつの間にか傲慢な専制君主に?


寅子は自分が働いて、花江(森田望智)、直明(三山凌輝)、花江の息子達と自分の娘を養っているという自信がある。それは言葉の端々に出始めている。まるで専業主婦に向かって「誰が稼いでいると思っているのだ」という夫のようなシーンも垣間見られ、家族の不満がたまってゆく。さらに後輩達に対する態度も自分が絶体という印象を相手にあたえてしまうようになってしまっていた。

寅子と花江のバトル勃発


これまでに思っていたことをついに花江が爆発させる。いつもはおっとりとしている花江が「トラちゃんが見ているのは本当の優未じゃないの!」とついに大声を出してしまった。言われて大人しくしている寅子ではない。すぐに正論で反論しようとする。姉、義姉の二人の間にはさまって直明がおろおろする様子も直明らしさが見えていた。

そして、家族のことに気がついた寅子は、優未たちが楽しくカルタをしているところに帰る。家族みんなに緊張が走る。みんなの本当の気持ちを知りたい寅子は「家族会議」を始める。会議としてしまうところも寅子らしい。最初はなかなか意見がでなかったが、みな本当の気持ちを話し始めた。戦後のまだまだ男性優位な状況で女性としてトップクラスの働きをしている寅子だったが、家族からの意見は「普通のお母さん」を求めているものだった。仕事もしつつ、優未の母としてもがんばっていこうと寅子は心に誓う。

第16週みどころ紹介


家裁という“愛”の場所から、寅子の勤務先は新潟の地裁に移る。判事補から判事へと出世したが、家庭のことはこれまでとは違い、寅子が担うことになる。一緒についてきた優未(竹澤咲子)とうまく親子の関係を修復することはできるのか?さらに、優未と話すことで亡き夫・優三(仲野太賀)の死をきちんと受け止めていなかったこともわかる。裁判官としても母親としても成長する1週間となる。

【第15週(2024/7/8-7/12)ネタバレあらすじ】


昭和26年。視察のためにアメリカに行っていた寅子(伊藤沙莉)が帰国する。刺激を受けてますます張り切る寅子に、新しい時代の女性の代表として密着取材をさせて欲しいという雑誌の依頼が舞い込む。記者は寅子が女学生の時代から知っている竹中(高橋努)だ。寅子だけではなく、家族からも話が聞きたいとなり、花江(森田望智)たちはよそ行きの服、よそ行きの顔で対応する。記者が帰ると一家はほっとした模様だ。実は娘の優未(竹澤咲子)は花江の前では素直な顔をみせるが、寅子の前では「良い子」として振る舞っていたのだ。

取材は現在、法律家を目指している学生たちにも及ぶ。学生たちは時代を切り開く寅子を尊敬している。そんな学生たちに「私たちの時代は女性が法律を学ぶことも許されなかったわ。
あなたたちは恵まれているんだから、頑張らないとね」と声をかけたことで学生たちはシーンとしてしまった。そばで聞いていた梅子(平岩紙)も寅子の発言に違和感を覚えた。

帰国後の寅子は大忙しだ。多岐川(滝藤賢一)、山本長官(矢島健一)と共にラジオ番組に出演し、女性の社会進出についてはっきりと考えを述べる。「家庭裁判所の母」と呼ばれ、後輩も出来て順風満帆と思われた。

そんな中、寅子は新しい調停を担当することになった。不貞行為を理由に夫から離婚の訴えを起こされた女性・瞳(美山加恋)をいさめた寅子は、瞳から「女の味方ではないのか」と非難される。次の調停に瞳はくることがなかった。そのため、離婚調停は終り、その裁判は地裁にうつされることになる。瞳は当日体調が悪かったのだが、それを連絡できなかったと寅子にいい、「恵まれたところから偉そうに」と話したかと思うとナイフを取り出して、寅子を襲おうとした。廊下にいた職員達がまもってくれて事なきを得た寅子だった。

判事補から判事への昇進を伴い、新潟への異動を命じられた寅子。多岐川はそれが最高裁長官の山本がラジオで反論されたことに対して、報復としての異動をさせたと思い、文句をいうが、実際は人事の桂場(松山ケンイチ)が決めた異動だった。

異動の話がでて初めて家族との間に溝が出来ていることを寅子は自覚する。寅子は弟・直明(三山凌輝)や花江から優未がこれまで寅子に見せていた姿が本当の姿ではなかったことを知らされる。新潟には寅子だけが行くべきだという直明の言葉に、寅子は言い返すことができない。84点のテストは、実は31点だったのだ。いつも成績抜群だった寅子にその答案用紙を見せることができないと思った優未は丸を勝手につけて84点にしたのだが、寅子は小学生の細工すらみやぶることができず、「間違ったところを復習しなさい」と言っただけだったと知る。

道男(和田庵)からも非難され、家族と正面から向き合うことを決意する。新潟には家族全員でついていくと言う花江。すると、直人(琉人)ら子供たちから寅子への不満が噴出する。みなの意見を素直にきき、これまでのことを反省する。寅子は新潟に一人で行くべきなのか、決断の時が迫る。花江はその決断は寅子が行って、寅子が責任をもつべきだと諭した。そして、寅子は優未に一緒に来て欲しいと頼む。寅子は優未と二人で新潟にゆくことになった。

多岐川と汐見(平埜生成)らが旅立つ寅子のために壮行会を開いてくれる。汐見のはからいで汐見と香子(ハ・ヨンス)が暮す多岐川の家で壮行会が行われた。やっと香子と話が出来た寅子。香子は梅子やよね(土居志央梨)、轟(戸塚純貴)たちに会いたい気持ちもあるが、娘のために自分を捨てたといい、今は妻として、母としての幸せを優先させるという。そんな香子を寅子は抱きしめた。

よね、轟、梅子にも別れの挨拶をするために上野を訪れる。よねの態度は相変わらずだったが、そんなよねにもう一度司法試験を受けることを寅子は勧めた。

そして、寅子と優未は新潟に引っ越していった。しかし、優未が寅子の前でかぶっている「良い子」の仮面はなかなか外れることはなかった。



【第16週(2024/7/15-7/19)あらすじ】


■第76話(月)


桂場(松山ケンイチ)や多岐川(滝藤賢一)らに送り出され、新潟地家裁三条支部に赴任した寅子(伊藤沙莉)は支部の職員たち、地元の弁護士・杉田太郎(高橋克実)らから大歓迎を受ける。困惑しながらも、新しい職場に一日でも早くなじもうと努力する寅子。一方で、娘・優未(竹澤咲子)との距離は縮まらない。

■第77話(火)


花江(森田望智)への手紙に「仕事も家事も完璧にこなす」と書いた寅子(伊藤沙莉)に、花江からの返事が届く。そこには「寅子にしかできないことを」と書かれていた。一方、三条支部では判事としての仕事が山積み。山の境界線をめぐる民事調停を担当することになった寅子は、申立人の森口(俵木藤汰)、弁護士の杉田(高橋克実)、書記官の高瀬(望月歩)らとで現地へ出向くことにする。

■第78話(水)


山の境界線をめぐる現地調停で書記官の高瀬(望月歩)と申立人の森口(俵木藤汰)との間にトラブルが発生。寅子(伊藤沙莉)も巻き込まれてしまう。しかし高瀬は森口との言い合いの内容を決して明かさない。家に帰った寅子は優未(竹澤咲子)がテストの点数をごまかそうとしている場面に出くわす。テストになると緊張してしまうと話す優未。寅子は亡き夫・優三(仲野太賀)のことを思い出していた。

■第79話(木)


父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡田将生)の言葉から優三の死を受け止めきれていなかったことに気付く。一方、どうしても人と関わることを諦められない寅子は、帰り道に出会った高瀬(望月歩)に声をかける。

■第80話(金)


森口(俵木藤汰)との間を自分が取り持つことで穏便に済ませようという杉田弁護士(高橋克実)からの提案を断り、寅子(伊藤沙莉)は高瀬(望月歩)を書記官としてきちんと処分すると告げる。高瀬と向き合えたことをきっかけに、寅子は娘・優未(竹澤咲子)に亡き夫・優三(仲野太賀)の話をしようと決意する。

■スタッフ他


脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,岡田将生,仲野太賀,森田望智,田口浩正,遠山俊也,望月歩,堺小春,三山凌輝,竹澤咲子,高橋克実,沢村一樹,滝藤賢一,松山ケンイチ,他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

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