チョ・インソン、大谷亮平との意外な関係明かす『密輸 1970』公開記念舞台挨拶レポート&写真7枚

07月14日07時00分映画

話題の韓国映画『密輸 1970』の日本公開にあわせて、リュ・スンワン監督と密輸王クォン役のチョ・インソンが緊急来日。7月13日(土)、満員の観客を前に公開記念舞台挨拶を実施し、スペシャルゲストとして大谷亮平が登場した。予告動画は映画公式サイトで公開中だ。



『密輸 1970』は、1970年代の韓国沖合で行われた密輸犯罪を描く。主演はキム・ヘスとヨム・ジョンア、さらにチョ・インソン、パク・ジョンミン、キム・ジョンス、コ・ミンシら豪華キャストが集結している。



映画『密輸 1970』公開記念舞台挨拶 概要
【日程】 7月13日(土) ※上映後イベント
【場所】 新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3-15-15)
【登壇者(敬称略)】 リュ・スンワン監督、チョ・インソン
*スペシャルゲスト:大谷亮平  MC:伊藤さとり



リュ・スンワン監督と人気俳優チョ・インソンが、7月13日(土)新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨拶を実施。上映後、満員の観客から拍手が起こる中、二人が登場するとさらに大きな歓声があがり、熱気あふれるなか舞台挨拶がスタートした。


公式来日は、2015年『ベテラン』公開以来9年ぶりというリュ・スンワン監督は「こんにちは(日本語)。蒸し暑い中、このように映画を見に来てくださりありがとうございます!韓国では、昨年とても暑い夏にこの映画が公開されまして人気をいただきました。日本でも今年の暑い夏に少し涼しさを届けられることができれば嬉しいです」と挨拶。続いて劇中主人公の海女たちと一攫千金をかけたサバイバルを繰り広げる密輸王クォン軍曹を演じたチョ・インソンは「お会いできて嬉しいです。チョ・インソンです。このように劇場をいっぱいにしてくれてありがとうございます!個人的には日本には旅行で頻繁にきていますし、先日は東京でファンミーティングも行いました。実はこのあと大阪でもファンミーティングがあるのですが、そのタイミングで、このように監督と一緒に劇場で皆さんとご一緒することができて嬉しく思っています」と感激の面持ちだった。


リュ・スワン監督リュ・スワン監督

リュ・スンワン監督といえば、『ベテラン』で来日した際に、故千葉真一さんや日本のアクション映画の大ファンだということを語っていたが、そのことについて改めて問われると「以前、千葉真一先生にお会いできてとても光栄に思っていましたが、数年前にお亡くなりになって、とても胸が痛みました。千葉真一さんの映画はみな素晴らしいのですが、特に『殺人拳』シリーズがとても好きです」と話し、「また本作に直接的な影響を与えたのは、日本の70年代の作品で女性を主人公にした復讐劇です。映画のオールドファンはご存じだと思いますが、私は『修羅雪姫』や『女囚さそり』シリーズがとても好きで、本作で使用されている原色的な照明の使い方やシーンの転換などはそのあたりからの影響が強いんです」と明かした。さらに「劇中パク・ジョンミンが演じたドリのヘアスタイルや衣装は深作欣二監督の『仁義なき戦い』シリーズに登場するやくざの姿から影響をうけて形作っていきました」と披露すると、映画を見たばかりの観客も納得の表情を見せた。



また、本作の見どころでもあるアクションシーンについては、リュ・スンワン監督から「チョ・インソンという傑出した俳優がいたからこそ、可能だったと思っています!」と言われ、思わず後ろを向いて恥ずかしそうにしていたチョ・インソン。『モガディシュ』に続いてキャスティングした本作で「彼の能力をどこまで引き出すことができるのか常に考えていました」と監督が答えると、チョ・インソンは「この作品だと、ホテルの中でのアクションシーンもありますし、これまで誰もチャレンジしたことなかった水中での海洋アクションシーンもありますが、一番大変だったのが地上よりも水中のアクションシーン。水の中の浮力と戦いながらアクションしなければならなかったので、このシーンに挑んだ俳優の方たちはすごく大変だったと思います。それを素敵に演じられたことで、このようにすばらしいシーンになったと思いますし、怪我無く無事にこのシーンが撮り終えられてよかったと思っています」と笑顔を見せた。


大谷亮平大谷亮平

そして、ここでスペシャルゲストの大谷亮平が登場し、それぞれに花束を贈呈。チョ・インソンは「このようにお花を頂けてちょっと恥ずかしいようなそんな気分です」と語りながらも満面の笑みで会釈。大谷亮平は「アンニョンハセヨ。大谷です。僕も皆さんと同じで今日お二人に会えることをとても楽しみにしてきました」と挨拶。舞台裏では監督たちと韓国語で話もしていたという大谷は本作の感想を問われ「めちゃくちゃ面白かった!」と興奮気味。「水中アクションや監督お得意のアクションシーンは見ごたえありましたし、一方、登場人物がみなすごく追い込まれていて、結構絶望的で。でも見終わったあとの爽快感というか後味がよい。そして音楽やファッションや監督が作られる世界観で最後は気持ちがすっきりしましたね、素敵な映画でした!」


花束贈呈花束贈呈

すると大谷から「僕が韓国に行ったとき挨拶くらいしか話せなかったので、最初マンツーマンで授業をうけていたのですが面白くなくて(笑) ドラマを題材にしてほしいと韓国語の先生にお願いをしたところ、勧められたドラマがチョ・インソンさん主演の「春の日」だったんです」と意外なエピソードが明かされた。「20年くらい前のドラマで、チョ・インソンさんの役がちょっと不良っぽい役だったのでセリフがめちゃくちゃ難しくて。でもいまだにそのセリフ覚えています。実際にそのセリフを私生活で使ってみたりもしました」という話に、チョ・インソンも「『春の日』というドラマは実は日本のドラマ『星の金貨』が原作なんです。ですので、そのようなご縁もあってここでこうして出会えたのではないかと思います」と嬉しそうだった。


さらに本作ではエンディングにお楽しみともいえるシーンがあるのだが、大谷はそのときのチョ・インソンの表情や、そのあとの展開が気になるようで、いろいろな場面について思わず前のめりで質問する様子に、リュ・スンワン監督も「大谷さんにこのように映画をしっかりと楽しんで
チョ・インソンチョ・インソン
頂けて本当に嬉しいです」と嬉しそうに感謝していた。すると舞台挨拶の最後にチョ・インソンから、「監督からおっしゃって頂きましたが、僕自身、俳優として監督の作品に出演させて頂けたことはとても光栄で幸せなことですし、リュ監督が作られる映画の世界観にこれからもどんどん飛び込んでいきたいです。これからもよろしくお願いします」と挨拶すると観客からは大きな拍手が贈られた。最後は劇場内で写真撮影を行い、満員の観客をバックに素敵な一枚を残して公開記念舞台挨拶は終了となった。


映画『密輸 1970』は、新宿ピカデリーほかで全国公開中。作品の詳細は映画公式サイトまで。


映画公式サイト
◇公式SNS(X)@mitsuyu1970

7月12日(金)新宿ピカデリー 他 全国ロードショー!

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