伊藤沙莉と岡田将生は事実婚を選択した「虎に翼」第21週ネタバレと第22週予告

08月23日09時15分ドラマ
©NHK

19日から放送された第21週、夫婦別姓、事実婚、同性婚、性転換と盛り沢山の内容をはらんだ週となった。NHK朝ドラ「虎に翼」の第22週「女房に惚れてお家繁盛?」(8月26日~8月30日)のあらすじとみどころを紹介。航一(岡田将生)の家に移った寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)を待っているのはどんな生活?予告動画は番組公式サイトに公開されている。

朝ドラ「虎に翼」第21週放送後の話題と第22週みどころ紹介

日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第21週が8月19日から放送された。第21週は、同性婚、夫婦別姓、性転換、事実婚と現代でもまだ解決していない問題が山盛りとなった週となった。


寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は結婚の意思を固めるも……

戦後の民法では夫婦は合意のもとで夫の姓か妻の姓を選べる。しかし、どちらかが姓を変えなくてはいけない。寅子は最初の結婚の際は民法の規定もあったことや、まだ、キャリアを築いていなかったこともあり、猪爪姓から佐田姓に変わることに何の抵抗もなかった。しかし、弁護士としてのキャリア、裁判官としてのキャリアを積んだ今、星姓に変わることに抵抗を覚えてしまう。今でも解決していない、夫婦別姓問題だ。二人が選んだのは事実婚だった。





「俺たちの轟」は新しい愛を育む

バンカラな服装でありながら、考えはもっとも進んでいた轟(戸塚純真)は、視聴者から「俺たちの轟」として人気が高い。同じ法科で学んだ花岡(岩田剛典)のことを思っていたが、花岡亡き後、新しい恋人を得ていた。轟は世間からは認められない関係だと理解しつつ、寅子の悩みにも寄り添う。どこまでも優しいことがわかった。


優未(毎田暖乃)の混乱は?

轟たちの集まりに出かけた寅子、航一、優未。母親と航一が別姓問題で悩んでいることはわかっていたが、さらに集まりには同性同士のカップルや性転換をしている人もいる。幼い優未はどう受け止めるのかを心配する声も上がった。



第22週のみどころ

事実婚を選択した寅子と航一を星家の人たちも優しく見守ってくれると思えたが、星家に寅子と優未が同居を始めると、次々と問題が起きる。ただ、問題がおきても「騒ぐ」ことなく、心にしまっている長男・朋一と長女・のどかの心が寅子には読めない。星家で寅子たちはちゃんとやっていけるのか?



【第21週(2024/8/19-8/23)ネタバレあらすじ】

轟(戸塚純貴)から遠藤(和田正人)を紹介された寅子(伊藤沙莉)は、航一(岡田将生)からプロポーズを受けたことを報告する。しかし結婚の意味を見出せないと口にする。その後、寅子は轟と遠藤に対して配慮の足りない発言をしたのではと反省する。轟と遠藤はそもそも結婚することもできないのだ。もしも、どちらかが亡くなれば、“無関係”の人として扱われてしまう。そんな二人のことを考えない発言をしたと思ってしまった。後日、寅子は轟の事務所を訪ね、軽はずみな発言をしたことを謝罪する。

猪爪家では直明(三山凌輝)の結婚式の準備が着々と進む。そんな中、寅子は結婚に付随する大きな問題に改めて気付く。それは“姓”の問題だ。結婚したらどちらかの名字が必ず変わることに改めて気付いた寅子は、自分が星姓を名乗るべきか佐田姓を名乗るべきかで悩む。そしてそんな寅子の様子を娘・優未(毎田暖乃)は心配そうに見つめていた。優未は航一に相談をする。

名字についての答えがはっきりとは決まらないまま星家へ向かう。団らんの食事が進む中、航一は家族に、自分が佐田姓を名乗ることを提案する。航一の継母・百合(余貴美子)は大反対する。航一の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕真花)はそれでも構わないと言う。朋一は自分が「星家」を守るというが、百合は亡くなった夫に顔向けができないと大声をあげてしまう。優未は自分が航一に相談したからと反省し、航一も簡単に発言してしまったと反省する。

そんな中、轟(戸塚純貴)の提案で、寅子は優未と航一と、轟の仲間たちの集まりに参加することになる。同性どうしの恋愛、性転換をした人物などいろいろな人が、自分の尊厳の為に戦っている。

寅子は桂場に「仕事上だけ旧姓で対応できないか?」と相談してみるが、ぴしゃりと断られた。裁判官として判決に書く名前が戸籍と違うものではいけないというのだ。桂場は「なぜそんな下らんことにこだわるんだ」という。寅子は猛然と反論する。桂場にだって絶体に譲れないものがあるはずだといい、部屋を出て行こうとすると、桂場は「失言だった」と話した。実際に裁判官が旧姓を使うことが可能になったのは平成29年だ。

航一からそこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子。それは婚姻届を出す結婚をやめようという意味で、「佐田寅子の夫のようなもの」になるという決意だった。紆余(うよ)曲折あったが、お互いそれぞれの名字を名乗った上で「夫婦のようなもの」になることを決めた。婚姻届けを役所に出す代わりに、自分が死んだ後のことを書いた遺言書を違いに作り交換するとして、事実婚状態となった。それを聞いた百合(余貴美子)、朋一、のどかとも和解することができた。そして、猪爪家が手狭なこともあり、優未の中学進学に合わせて、星家に移ることにしたのだが、花江(森田望智)は心配を隠さない。

そして直明と玲美(菊池和澄)の結婚式が盛大に行われた。直明はこれまでの自分が、みなが期待しているような人生を歩めていないのではと疑問だった。しかし、結婚式で家族のことをみて、その考えを払拭した。そして改めて、寅子にお礼を言う。寅子が直明の結婚式が「最後の親孝行」といったので、直明もそれを実施するという。寅子に「心が躍るような」お返しをしたいと言い出し、梅村のふすまをあけると、そこには法科で共に学んだ人達が一同に介していた。梅子(平岩紙)、涼子(桜井ユキ)、轟、よね、ヒョンスク(ハ・ヨンス)、玉(羽瀬川なぎ)、先輩の中山(安藤輪子)、久保田(小林涼子)の姿もあった。

皆は寅子と航一に「主文」という形で、法律の知識をふんだんに生かした判決を作り、寅子と航一の事実婚を“結婚”と認めるというお祝いをした。その後、久しぶりに集まった同窓生たちはこれまでのことや思いで話に花をさかせた。

3月になり優未の中学進学に合わせて、星家に引っ越す寅子と優未は猪爪家を出て行き、星家に向かう。



【第22週(2024/8/26-8/30)あらすじ】


■第106話(月)

星家で暮らしはじめた寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)。航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕真花)とはまだぎこちない雰囲気だ。百合(余貴美子)が星家の家事全般を引き受けていることに疑問を感じた寅子は、つい苦言を呈してしまう。一方、地裁では判事補の秋山(渡邉美穂)から懐かれていた。



■第107話(火)

朋一(井上祐貴)とのどか(尾碕真花)に苦言を呈した寅子(伊藤沙莉)。航一(岡田将生)は自分にも寅子のように溝を埋めることができるのではと思い込んでいたと打ち明ける。寅子は自分も優未(毎田暖乃)と4年かけてなんとか関係を修復したのだから、一緒に頑張ろうと航一を励ます。そんな中、直明(三山凌輝)の頼みで、法律に興味のある子を集めた勉強会が開かれる。



■第108話(水)

稲垣(松川尚瑠輝)・小橋(名村辰)にも手伝ってもらい、裁判所で開かれた中学生向けの勉強会で、男子学生から「女性は働かなくてもいい」という意見が出る。一方、判事補・秋山(渡邉美穂)は妊娠したことを寅子(伊藤沙莉)に相談。出産後も秋山がもし裁判官を続けたいなら、戻って来られるよう居場所を必ず守ると寅子は約束するが―。



■第109話(木)

秋山(渡邉美穂)の妊娠をきっかけに、女性法曹のためによりよい労働環境を整えたいと寅子(伊藤沙莉)は「意見書」をまとめ、桂場(松山ケンイチ)に提出する。一方、星家では優未(毎田暖乃)の提案で、かつての猪爪家で使われていた番号付きの棚を導入することに。棚作りに朋一(井上祐貴)が加わるが、のどか(尾碕真花)だけは冷ややかで─。



■第110話(金)

寅子(伊藤沙莉)たちとの同居がつらいと、のどか(尾碕真花)が本心を語る。出て行こうとするのどかに優未(毎田暖乃)がマージャン勝負を持ちかける。勝負あったかと思われたその時、優未にアクシデントが発生。のどかと朋一(井上祐貴)、そして百合(余貴美子)、航一(岡田将生)の気持ちを聞いた寅子は、「家族のようなもの」を休むことを提案する。



■スタッフ他

脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,岡田将生,塚地武雅,趙珉和,平埜生成,井上拓哉,毎田暖乃,渡邉美穂,井上祐貴,尾碕真花,川島潤哉,平田満,余貴美子,松川尚瑠輝,名村辰,他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]


NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

【2024年夏ドラマ紹介】【関連記事・各話のあらすじ】