日本初放送「高麗契丹戦争」届かなかった王命 キム・ドンジュン王になる…第3話・第4話あらすじ

08月24日08時00分ドラマ
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23日(金)韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送した「高麗契丹戦争」(原題)第3話と第4話では、キム・チヤン(コン・ジョンファン)が引き起こした放火事件が発端となり、高麗王室に大変革の嵐を巻き起こす。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。この回のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。



「高麗契丹戦争」(原題)って?

本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもあるカン・ガムチャン将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

 ⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
穆宗(モクジョン)役:ペク・ソンヒョン
千秋太后(チョンチュテフ)役:イ・ミニョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
 ほか



■第3話あらすじ

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キム・チヤン(コン・ジョンファン)が仕組んだ火事によって多くの民が犠牲となり、穆宗(ペク・ソンヒョン)は深く悲しむ。火事の責任について重臣たちが論争する中、キム・チヤンはその責任を穆宗に押し付け、成宗大王の墓前で土下座をして、しばらく玉座を降りるべきだと主張する。この事態に対し、穆宗はキム・チヤンと母・千秋太后(イ・ミニョン)が共謀していると疑い、激しい怒りと悲しみに襲われる。彼はキム・チヤンの息子に王位を継がせないことを固く誓う。


一方、キム・チヤンは軍を動かして王宮を包囲する。その時、大良院君からの助けの手紙が穆宗の元に届く。穆宗は策を講じて信頼できる兵を大良院君救出に向かわせる。さらに、西北面の都巡検使へ「兵を率いて上京し、不遜な輩を一掃せよ」と勅書を送る。しかし、勅書は強奪されてカン・ジョ(イ・ウォンジョン)の元には届かなかった。さらに、キム・チヤンは『穆宗が逝去し太后が摂政を行う』という偽のお触れを市中に貼り出し、混乱を拡大させる。


全ての計画は千秋太后の知らないところで進められていた。事態を知った太后はキム・チヤンを平手打ちし、反乱を止めようとするが止めることはできなかった。悩んだ末、太后は涙ながらに穆宗にキム・チヤンの殺害を願い出る。その頃、神穴寺にも穆宗逝去の偽情報が届き、大良院君(キム・ドンジュン)が殺されそうになるが、王命を受けた官軍が到着し九死に一生を得る。官軍から穆宗が無事であることを聞かされて喜ぶ大良院君は、『大良院君を後継者とする』という書状を受け取り、王宮へ急ぐ。


一方、キム・チヤンは地方の豪族たちに反乱への協力を求めていた。地方の動きを察知したカン・ガムチャン(チェ・スジョン)は冷静に対応し、これが契丹に高麗侵攻の大義名分とさせたないために王宮へ向かう。しかし、その間にも偽情報を信じたカン・ジョは、キム・チヤンを倒し、大良院君を新たな王に擁立しようと決意する。彼は国境警備をヤン・ギュ(チ・スンヒョン)に任せ、兵を率いて王宮へ向かうが、途中で穆宗が生きているという知らせを受ける。カン・ジョは穆宗がユ・ヘンガン(イ・ブンウン)に溺れ、国を危うくしていると考え、穆宗を排除して謀反を起こすことを決意する。



カン・ジョの兵が王宮を包囲し、穆宗はユ・ヘンガンをカン・ジョに差し出すことで事態を収めようとする。しかし、ユ・ヘンガンも「すべて陛下が悪い」と穆宗を裏切り、助けを求める。カン・ジョは冷徹にユ・ヘンガンを斬り捨てる。そして穆宗と太后に対して、「高麗を立て直すためには、あなたたちの退位が必要だ」と告げる。太后が案じていた息子ヒョンもまた、キム・チヤンと共にカン・ジョの兵に殺害されていた。


王宮を離れることを余儀なくされた穆宗は、これからは母に尽くすと誓うが、道中で殺害されてしまい、太后は流刑となる。新しい王として王宮に迎え入れられた大良院君は、カン・ジョから政変の報告を受け、驚愕する。王座を見つめるカン・ジョ。腹心の部下キム・ジョンヒョン(ソ・ジェウ)は玉座に就くように促すが、カン・ジョはあくまでも大良院君を擁立する意向を示す。こうして、大良院君が新たな王として即位し、新王誕生の万歳を王宮に到着したカン・ガムチャンが聞くことになった。



■感想、見どころなど

自分を殺しに来たチェ尚宮(シム・ソヨン)が、顕宗が幼少期に王宮を追放されるとき、着替えを手伝い、涙をぬぐってくれた尚宮だったと気づいた大良院君は、彼女を説得して逃がそうとする。官軍が到着してからも、チェ尚宮や逃げた兵士たちの殺害を禁じ、早くも聖君を感じさせる。そんな優しさを感じたチェ尚宮は深く一礼する姿をお見逃しなく。
また、神穴寺の住職(カン・シニル)と童子僧ポプゴン(ホン・ジェミン)との別れがあっさりと描かれているが、それがかえって胸に響く。またの登場を期待したい。



■第4話

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大良院君は第8代王・顕宗(ヒョンジョン)として即位する。そばに支える内官ヤン・ヒョプ(キム・オボク)に、味方になってほしいと頼み、彼から悲劇的な穆宗の最期を聞く。「生き延びるために知らないふりをするが、だが決して忘れない。絶対に許さない」と復讐を誓うのだった。


カン・ガムチャンもまた全てを聞き、これからの不穏な状況に危機感を募らせ、チェ・ハン(キム・ジョンハク)の屋敷を訪ねる。「契丹が冊封した王を殺害したとなれば、契丹はこれを口実に挙兵するはず。政変を知られる前に、新しい王を契丹皇帝から冊封してもらい、戦争を防ぐべき」と告げる。チェ・ハンはこれに同意し、カン・ジョを礼部侍郎に任じ、契丹へ送る文書を任せることに。
※礼部:教育や外交を司る部署。侍郎は次長クラス。


文官と武官の対立は激化し、政権内の緊張が高まる中、顕宗はカン・ジョを一等功臣と認める一方で、彼に権力を集中させる政権の再編に関しては、詳しい説明を求める。誰も口を開かないなか、末列のカン・ガムチャンが、それが王権が脅かされる見直しだと反対を唱える。しかし、カン・ガムチャン以外に口を開くものはおらず、結局は認めるしかない顕宗だった。


顕宗はカン・ジョに対して「余を傀儡の王とするのか」と怒り、自らの政事を行うと告げる。するとカン・ジョは「太子(後継者)の経験のない王様に何ができますか?」と、恫喝する。そして「政治は私に任せて世継ぎをおつくりください。それが王の役目です」と婚礼の準備を進める。


カン・ジョはカン・ガムチャンが書いた「新しい王の冊封を依頼する」文書を読み、「前王を病死」にした理由を問う。ガムチャンは「契丹との戦争を防ぐため」と説明し、カン・ジョが契丹に挙兵の名分を作ってしまったと告げる。騎馬民族である契丹の機動力を心配しすぐに使者を送るべきと告げ、カン・ジョはこれを許可するものの、「契丹軍は私が決着をつける」と息巻く。カン・ガムチャンは「戦争とは一人ではできない。国が総力をあげなければ」とカン・ジョを窘める。


そんな中、顕宗の親戚である元貞(イ・シア)と元和(ハ・スンリ)姉妹が顕宗の妻となる。第一王后の元貞は不安げな顕宗を励まし、勇気を与えてやる。その後、元貞太后が懐妊する。


契丹の皇帝は穆宗の死因を疑い、冊封を拒否する。そこに契丹の皇帝の母の死去の知らせが届く。そんな中、カン・ジョは密かに戦争の準備を進めていた。カン・ガムチャンはもう一度、新王冊封の文書を書き、今度は自ら顕宗に見せる。顕宗はカン・ガムチャンとの再会を喜び、彼から高麗と契丹との関係や、穆宗を病死にしたのが戦争を避けるためだとの教えを受け、何とか戦争を回避しようと努力する。ところが、カン・ジョが「契丹との戦争は避けられない」と言い出し、王の許可なく臣下たちの前で「戦争します」と宣言する。顕宗は「皆が戦争を防ごうとしているのが見えないのか。罪なき者が死に、多くの民が血涙を絞っても心が痛まぬのか」と憤怒し、「戦争だけは決して許さない」と宣言。しかしその時、契丹からの使臣が高麗に向かったと知らせが入るのだった。


契丹の使臣は顕宗を「大良院君」と呼び、「高麗の政変を聞いて憤怒し、皇帝が母の喪中であるが高麗へ出陣し、逆臣カン・ジョを討つ」と宣戦布告する。

■見どころ、豆知識

文官と武官の対立が明るみに出るのがこの回だ。武官であるカン・ジョが実権を握ったことで、武官が有利になったが、厳密にはまだ武官政治には至っていない。高麗で武官たちによる武臣政権が始まるのは1170年に武人の鄭仲夫が軍事クーデターを起こし国王毅宗を暗殺して明宗をたてるという事件(庚寅の乱)が起こった時から。



■『高麗契丹戦争』(原題)

放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話



KNTV「高麗契丹戦争」(原題)

■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。

KNTV視聴方法ページ

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