星家の長女・尾碕真花は伊藤沙莉、毎田暖乃に感情を爆発させた「虎に翼」第22週ネタバレと第23週予告

08月30日08時53分ドラマ
©NHK

26日から放送された第22週、昭和30年代に女性が働くことの難しさが描かれた。寅子(伊藤沙莉)は星家にだんだんとなじんでゆくが、長女ののどか(尾碕真花)は徹底的に反発する。そして、雨降って地固まった。NHK朝ドラ「虎に翼」の第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」(9月2日~9月6日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「虎に翼」第22週放送後の話題と第23週みどころ紹介
日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第22週が8月26日から放送された。星航一(岡田将生)の家族と“家族のようなもの”をスタートさせるものの、航一の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕真花)との関係は難しい。姑にあたる百合(余貴美子)とはうまくやり、朋一も態度を変えてきたが、のどかは心に思っていることがあり、反発している。そんなのどかがついに自分の感情を爆発させた。

家族のようなものだけと、寅子は気になってついつい発言してしまう

星家で暮し始めた寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)は、百合がまるで家政婦のように航一、朋一、のどかに尽くしているのを見て驚く。優未は「もっと慣れてから意見をいったほうがいい」というのだが、寅子はついつい思ったことを話してしまう。これに朋一(井上祐貴)はあからさまに反発し、のどか(尾碕真花)は直接的には寅子に文句は言わないが、その視線は、寅子たちを全く受け入れていない。

結局、優未の提案で「家族のようなもの」は一休みすることになった。航一、百合(余貴美子)、朋一、のどかはこれまで思っていたことをきちんと話すことで、わだかまりがなくなった。もういちど、「家族のようなもの」をやってゆくことになった。



女性のキャリアと家庭問題

育児休職などがない時代、妊娠出産前後6週間しか認められていない。判事補の秋山(渡邉美穂)は妊娠をしたことで「今後のキャリアプラン」が描けないと落胆してしまう。そんな秋山に「居場所を残す」からと寅子は話してしまう。桂場(松山ケンイチ)に意見書を出すが「時期尚早」と断られてしまう。

現代では育児休職や時短がみとめられているが、育児休職は1991年、平成になってからである。ドラマ内では産休明けに仕事に戻るために、秋山が保育所やベビーシッターを探すところで終わった。



第23週のみどころ

原爆裁判が本格的に始まる。約4年間、27回にも及ぶ準備手続を経て始まった裁判は国際法の学者たちの意見を双方がだすことになる。

そんな中、百合が認知症を発症してしまう。寅子は仕事も忙しく、百合のこともあるが、自身も更年期障害で体調が悪くなってしまう。「虎に翼」では生理痛も取り上げていたが、主人公の寅子の年齢に沿って、今度は更年期障害も取り上げる。

【第22週(2024/8/26-8/30)ネタバレあらすじ】


寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)の事実婚開始から時はすぎ、3月となり、優未(毎田暖乃)の中学入学と同時に、寅子と優未は星家で暮らしはじめた。航一の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕真花)とはまだぎこちない雰囲気だ。寅子はは百合(余貴美子)が星家の家事全般を引き受けていることに疑問を感じた。百合は航一の父(平田満)の後妻という立場から分をわきまえることを念頭にしていたため、航一にも、朋一にも、のどかにもどこか「引いて」いるのだ。まるで家政婦のように百合にわがままをいう朋一に苦言を呈してしまった。朋一は反発したが、のどかが「子どもっぽい」といい、朋一も一応寅子に謝った。ただ、それは心からの言葉ではなく、星家は不満が渦巻いていた。

一方、地裁では判事補の秋山(渡邉美穂)から懐かれていた。まだまだ女性は少ない状態だった。結婚している秋山は姑からは早く子どもを産めといわれている。そんな秋山の妊娠がわかった。秋山はキャリアを続けられないと泣き出してしまう。

航一は自分にも寅子のように溝を埋めることができるのではと思い込んでいたと打ち明ける。寅子は自分も優未と4年かけてなんとか関係を修復したのだから、一緒に頑張ろうと航一を励ます。そんな航一のことを「変わった」と思って朋一やのどかは思っていた。

そんな中、直明(三山凌輝)の頼みで、法律に興味のある子を集めた勉強会が開かれる。稲垣(松川尚瑠輝)・小橋(名村辰)にも手伝ってもらい、裁判所で開かれた中学生向けの勉強会で、男子学生から「女性は働かなくてもいい」という意見が出る。無理をして辛いことをする理由がわからないという。そんな男子学生に寄り添ったのは、小橋だった。どこにいっても比べられる。特に女性よりもといわれてしまうのが辛いのではないかという。ただ、その気持ちを「一番弱い人」にむけるのは違うと思うと諭した。

一方、判事補・秋山から妊娠された寅子は、出産後も秋山がもし裁判官を続けたいなら、戻って来られるよう居場所を必ず守ると約束する。秋山の妊娠をきっかけに、女性法曹のためによりよい労働環境を整えたいと寅子は「意見書」をまとめ、桂場(松山ケンイチ)に提出する。しかし「時期尚早」と却下されてしまう。それでも寅子はあきらめず、先輩、後輩、同業者からの署名を集めた。たとえ、すぐに改善されなくても、これが第一歩となることにしたいと寅子は桂場や久籐(沢村一樹)たちに話した。

一方、星家では優未の提案で、かつての猪爪家で使われていた番号付きの棚を導入することになった。それは寅子の母・はる(石田ゆり子)が採用していた方法だった。棚作りに朋一が加わるが、のどかだけは冷ややかだった。その夜、のどかは友達の集まりで深夜まで外にいて警察に補導された。航一が迎えにいってお咎めなしとなったが、のどかは態度を硬化させる。そして、ついに、この人たちのこと好きになれないと、寅子と優未に言ってしまう。「もう無理」と。寅子はいったん外の空気を吸うといって出て行き、航一はのどかに辛い思いをさせたと誤る。そんな航一にのどかは一人暮らしをするといいだした。

寅子についていかなかった優未はのどかに麻雀で勝負をつけようという。もし、優未が勝ったら、のどかの本心を話すという約束にした。そのかわり、のどかが勝ったら家を出て行くという勝負になった。優未とのどかでいい勝負を繰り広げるが、優未がお腹が痛くなってしまう。皆が優未の心配をしているとのどかが「これが嫌」と言い出す。皆の関心がいつも寅子と優未に向いているのが不満だと感情を爆発させた。朋一も同じような思いを抱いていたが、母親が望んだ「父親に甘えさせてあげて」というのが実現できているのでよかったと思っていると話した。そのことを聞いた航一は泣いてしまう。そして、戦争に関わる仕事をしたことで心が壊れ、子ども達に甘えてしまったら、立ち直れないと感じて、子どもと距離をおいたことを打ち明けた。

のどかと朋一、そして百合、航一の気持ちを聞いた寅子は、「家族のようなもの」を休むことを提案する。寅子、優未がいなくなった部屋で、航一はのどかに「何が食べたい?」と聞く。その言葉を聞いて、のどかは泣き出してしまう。そんなのどかを朋一や百合の優しく見守った。

秋山が産休に入った。出産後、復帰のために保育所かベビーシッターを雇わないといけないと寅子が食事の場で話す。すると、百合が「やってみたい」といい、自分の自由になるお金を得てみたいのだと打ち明けた。星家の家族がみな楽しく笑う食事となった。



【第23週(2024/9/2-9/6)あらすじ】


■第111話(月)

直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、ますますにぎやかになった猪爪家。星家では寅子(伊藤沙莉)が百合(余貴美子)の様子がおかしいことに気付くが―。昭和34年11月。「原爆裁判」は約4年間、27回にも及ぶ準備手続を終える。いよいよはじまる口頭弁論に向け、弁護士の雲野(塚地武雅)は気合いを入れ直していた。



■第112話(火)

昭和35年2月、いよいよ「原爆裁判」の口頭弁論が始まった。記者の竹中(高橋努)は雲野(塚地武雅)から裁判の記録を記事にしてほしいと依頼されていた。星家では寅子(伊藤沙莉)の体調が最近すぐれないのは更年期障害が原因ではないかと指摘される。百合(余貴美子)の物忘れも少しずつ深刻になりつつあった。



■第113話(水)

原爆投下は国際法に違反しているかどうか、原告・被告双方が国際法学者による鑑定を求めた。竹中(高橋努)の記事によって「原爆裁判」に世間の注目が集まりはじめる。一方、星家では百合(余貴美子)の認知症が進行。寅子(伊藤沙莉)は航一(岡田将生)・優未(毎田暖乃)と共に懸命に百合を支えるが、寅子自身の体調もすぐれない日々が続く。



■第114話(木)

昭和37年1月、原告のひとり、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを承諾し、広島から上京してくる。一方、星家ではのどか(尾碕真花)の態度に不満が爆発し、優未(毎田暖乃)が家を飛び出してしまう。登戸の猪爪家に連絡したら大ごとになると考えた寅子(伊藤沙莉)はどうしたものかと頭を悩ませる。



■第115話(金)

昭和38年6月、桂場(松山ケンイチ)は最高裁判事のひとりに任命され、竹もとで修業に励む梅子(平岩紙)、そして道男(和田庵)にも人生の転機が訪れる。更年期の不調を抱えながら、認知症の百合(余貴美子)に向き合う寅子(伊藤沙莉)。そして同38年12月、「原爆裁判」の判決が言い渡される。



■スタッフ他

脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,岡田将生,石田ゆり子,岡部たかし,森田望智,上川周作,土居志央梨,平岩紙,戸塚純貴,高橋努,川島潤哉,塚地武雅,趙珉和,平埜生成,井上拓哉,三山凌輝,毎田暖乃,青山凌大,今井悠貴,和田庵,尾碕真花,菊池和澄,余貴美子,松山ケンイチ,入山法子 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]



NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式X(Twitter) @asadora_nhk
NHK朝ドラ「虎に翼」NHK-PRサイト

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