日本初放送「高麗契丹戦争」第二次戦争勃発 興化鎮を守るチ・スンヒョンの涙の攻撃にもらい泣き…第5話・第6話

08月31日08時00分ドラマ
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30日(金)韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送した「高麗契丹戦争」(原題)第5話と第6話では、カン・ジョ(イ・ウォンジョン)が起こした反乱が契丹に戦争の名分を与えてしまい、第二次高麗契丹戦が勃発する。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。この回のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。



「高麗契丹戦争」(原題)って?

本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもあるカン・ガムチャン将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

 ⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
康兆(カン・ジョ)役:イ・ウォンジョン
ヤン・ギュ役:チ・スンヒョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
 ほか



■第5話あらすじ

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顕宗(キム・ドンジュン)の冊封はかなわないまま契丹の使臣が現れ、穆宗(ペク・ソンヒョン)を殺害したことを理由に宣戦布告。顕宗は、カン・ジョ(イ・ウォンジョン)が契丹に戦争の名分を与えたと怒り、彼を処罰しようとする。カン・ガムチャン(チェ・スジョン)が止めるが聞き入れず、カン・ジョを呼び出す。

カン・ジョがやってくると、顕宗は「高麗のために命を捧げる覚悟はあるか」と問う。そこに剣を持った臣下たちが現れ、「そなたのせいで戦争が起きたのだから、高麗のために命を捧げよ」と命じる。カン・ジョは、「この場では死ねない」と反論。そこに彼の部下たちが現れ状況は逆転。カン・ジョは顕宗に対し、「死ぬなら高麗のために戦って死ぬ。陛下の剣で死ねば、永遠に逆賊になる。今回のことはなかったことにする。王が民を思って起こしたこと、無能な君主よりましだ」と立ち去る。

翌日、カン・ジョは契丹の使臣たちに、自分が全責任を取って契丹に出向くと申し出る。命を差し出すと言っても返事をしない。「何のための戦争なのか?」と問うと、露骨に嫌な顔。顕宗も同じ質問をすると、使臣は「これは皇帝への侮辱だ」と言い捨てて契丹に帰って行った。

結局戦争は避けられず、顕宗は30万の兵を動員することを決定、各地に動員令を下す。地方の豪族パク・ジンは、長男を戦争で失い、次男まで兵に取られることから王に不信感を抱く。

顕宗は最北の砦・興化鎮を守るヤン・ギュ(チ・スンヒョン)を激励する。ヤン・ギュは、カン・ジョにも同様の激励をしてほしいと願う。

カン・ガムチャンから契丹軍について聞いた顕宗は怖れ、「自分には王の資格がない」と不安がる。ガムチャンは「民のためならいかなる苦労も厭わぬ覚悟をお持ちです」と励ます。しかし、元貞王后(イ・シア)は夫が逆賊カン・ジョに戦争の権限を与えたことに不快感を示す。

出陣の日、顕宗は自らカン・ジョに斧鉞(ふえつ※)を手渡す。そして「必ず勝って、高麗の民を救うのだ。全国の民を救った暁には、1人の王を害した罪は消える。誰もそなたを謀反人とは呼ばない。余も心から忠臣と思う」と告げる。カン・ジョは感涙し、必勝を誓い、戦場へと向かう。
※斧鉞:生殺与奪の権や統率者の地位を象徴した刑具で、中国では、出征の将軍に授ける習わし。
興化鎮に戻ったヤン・ギュは民たちを城内に避難させる。契丹の使臣が鴨緑江(アムノッカン)で降伏を求める最後通告をするが、ヤン・ギュはこれを断固として拒否する。

その夜、ついに契丹軍の攻撃が火を噴いた。


■感想、見どころなど

カン・ガムチャンと会話するたびに、顕宗の心の中に眠っている国王としての徳目が表に出てくる。そんな顕宗が出陣の日に、カン・ジョにかけるシーンが今回最高の見どころ。これで間違いなくカン・ジョは顕宗の忠臣となるはず。

また、この回はヤン・ギュの言動も光った。カン・ジョのために王にお願いし、山に逃げようとする民を城内に入れて、手厚く非難させてやる。また、ラストの契丹軍の火を使った夜襲も見どころの一つ。これが、1010年11月に40万の兵をひきいて契丹軍が侵攻した「興化鎮の戦い」だ。



■第6話

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興化鎮の戦いが始まり、契丹軍と高麗軍の戦闘が激化する。初日、契丹軍は無数の火玉攻撃を仕掛けるが、興化鎮の守将ヤン・ギュは火矢と猛火油を用いて反撃する。契丹軍が歩兵を投入すると、ヤン・ギュは虎ばさみを使って敵の進行を阻止する。契丹軍も虎ばさみを埋めて前進し。両軍は一進一退の攻防を繰り広げる。
※900年ごろから中国で使用された火攻め用の兵器の一種。可燃性の油や樹脂などを混ぜ合わせて作られた。着火すると猛火が広がり、敵に大きなダメージを与える。

戦いの2日目、契丹軍の勢いに高麗軍は恐れを抱くが、ヤン・ギュは兵を交代させて休息を指示し、士気を保つように努める。契丹軍も高麗軍の粘り強さに苦戦するが、契丹の第6代皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒、キム・ヒョク)は余裕の態度を見せる。だが老将ソベアプ(蕭排押、キム・ジュンべ)は、皇帝の言葉通りに攻撃を遅らせるなとヤユルブンノ(耶律盆奴、イ・サンフン)に忠告し、城攻めの秘策を授ける。

戦いの4日目、高麗軍は契丹の絶え間ない攻撃にも踏ん張り続け、ヤン・ギュの手は弓を引くたびに擦り切れ血が滲む。ヤン・ギュは契丹の次の手が城壁のぼりだと読み、1カ所でも崩れると終わりだと警戒心を強めるよう指示する。

その頃。王宮では、カン・ガムチャンから契丹の戦いは略奪が目的で、彼らにとって一番の戦利品は「人」だと聞いていた顕宗は、「興化鎮にいる人はどうなるのか」と心配し、戦争勃発に対する責任を感じる。

顕宗はカン・ガムチャンに進められ寺を訪れる。そこにはヤン・ギュの妻子やカン・ジョの妻も来ていて、彼女たちからの温かい言葉に励まされる。顕宗は民の話に耳を傾け、できる限りの要望を叶えてやる。戦を心配する民には「案ずるな、高麗の城はどこも落ちていない。必ずや高麗は勝利する」と励ます。しかし、元貞王后はそんな顕宗のやり方は王としての威厳を失くすと、注意する。王の威厳だけを気にする王后の言葉を顕宗はどこか虚ろな目で聞く。

戦いの7日目興化鎮の城壁には契丹兵の死体が山積みになり、契丹の皇帝は怒りを露わにし、「今日中に城を攻め落とせなければヤユルブンノ(イ・サンフン)を打ち首にする」と命じる。そこで契丹軍は捕らえた民間人を人間の盾に使い、城壁をよじ登る卑劣な作戦に出る。ヤン・ギュは涙を流しながら攻撃を命じ、高麗軍の矢が人間盾となった同胞の体を貫く。



■見どころ、豆知識

両軍火を使った攻撃がすさまじい。これがテレビドラマかと驚くほどの迫力だ。燃える右手を左手で消し、何事もなかったように戦いを続けるヤン・ギュのカッコ良さにしびれ、ラストの涙にもらい泣きさせられる。

そんな興化鎮の戦いは、民を巻き込みながらも両軍が一歩も引かずに激戦を続ける。ヤン・ギュの奮戦と顕宗の民への配慮が印象的であり、高麗の防衛に対する強い意志が伝わってくる。

一方、毎回、顕宗に適切なアドバイスを与え、高官たちにもひるまない態度のカン・ガムチャンだが、妻(ソン・オクスク)には勝てない。今回も妻の小言に背中を丸めて小さくなるかわいいガムチャンもお見逃しなく。



■『高麗契丹戦争』(原題)

放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話



KNTV「高麗契丹戦争」(原題)

■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。

KNTV視聴方法ページ

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