「三国志　秘密の皇帝」第1話：皇帝に双子の弟？驚きの出自に劉平が翻弄される　ネタバレあらすじ（全33話）

09月07日20時00分ドラマ

いよいよNHKにて「三国志　秘密の皇帝」の日本語吹き替え版が日本初放送する（副音声：中国語）／［字幕放送］有り）。

BSP4Kで8日（日）、BSPでは12日（木、深夜）放送の第1話は、皇帝の弟である秘密を明かされた主人公・劉平（りゅうへい／マー・ティエンユー）が宮殿へ向かう。第1話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識、第2話予告を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。

「三国志秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくとド初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第１回～　人物相関図】

■キャスト

⇒メインキャスト（6人）・役柄・実在人物紹介
⇒押さえておくべき（17人）キャスト・役柄
劉平（りゅうへい）／皇帝：マー・ティエンユー马天宇［声：浪川大輔］
司馬懿（しばい）：エルビス・ハン韩东君［声：峰晃弘］
伏寿（ふくじゅ）／皇后：レジーナ・ワン万茜［声：久保ユリカ］
唐瑛（とうえい）：ドン・ジエ董洁［声：折井あゆみ］
郭嘉（かくか）：サニー・ワン王阳明［声：山本兼平］
任紅昌（じんこうしょう）：ドン・シュエン董璇［声：田所あずさ］
曹操（そうそう）：ツェー・クワンホウ谢君豪［声：早川毅］
曹丕（そうひ）：タン・ジエンツー檀健次［声：小笠原仁］
ほか

※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版（全54話）を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。

■第1話見どころ

第1話では、穏やかな田舎で暮らしていた主人公・楊平が、“実は皇帝の弟”で、本名は劉平であることを告げられ、許都へ連れていかれる・・・という展開から始まる。父だと思っていた楊俊との突然の別れ、そして連れていかれた先に待ち構える皇帝の妃。変装して宮中へ向かうと、待ち構えていた皇后から“漢王朝復興にはあなたかが必要だ”と告げられ、その横には自分とそっくりな双子の兄で、皇帝の亡骸が横たわっているという衝撃的な展開となる。

物語は何もしらない劉平目線で進んでいくので「一体何が起こっているのか」「この先どこへ向かうのか」という不安と緊張が入り混じる展開にドキドキさせられながら、一方で秘密を守るための策略家たちのチームプレイや、余念のなさに舌を巻く。例えば、この秘密に加担した楊俊は“盗賊に襲われた”ことを装うため自ら片腕を切り落とし、劉平を乗せた馬車の御者は身元が割れないように無残に殺されるなど、「そこまでやるか」と思わせる大胆さ、華麗さは“中国ドラマならでは”だ。

■豆知識：物語のカギを握る司馬懿

物語の主人公、皇帝の弟、楊平こと劉平は架空の人物だが、共に育った司馬家の次男、司馬懿は実在する人物だ。三国志の隠れた主人公ともいわれる司馬懿は、最終的に天下を統一して晋王朝を築いた司馬炎の祖父に当たる人物で、優れた洞察力、知略に長けた戦略で三国志では欠かせない人物のひとり。

司馬家は現在の河南省の名門で、父・司馬防は官吏として要職を歴任し、厳格な性格だったと言われている。彼には優秀な8人の息子がおり、それぞれの通称に達がついていたので「司馬家の八達」と呼ばれていた。ドラマの中で楊平が司馬懿を「仲達」と呼んでいたが、「仲」には次男という意味がある。

曹操の元で士官することになる司馬懿は、若くしてその頭角を現し、蜀の軍師・諸葛孔明の好敵手となっていくので大注目のキャラクターだ。そして、ドラマでは劉平を見つけ出し救おうと尽力する中で、唐瑛（とうえい）に惹かれていくという設定なので、こちらのラブストーリーにも期待したい。

■第1話ネタバレあらすじ

後漢末期の中国。国が衰退し、曹操（そうそう）、孫権（そんけん）、劉備（りゅうび）ら武将たちが群雄割拠する時代、皇帝を囲い込んだ曹操は許都を都に定め、呂布を討ち、勢力を伸ばしていた。そんな曹操を皇帝は苦々しく思い、2人の溝は深まるばかりだった。

建安4年（199年）、司馬家の管轄する温県では、司馬家の次男・司馬懿（しばい）とその親戚・楊平（ようへい）の2人は治安を守るため盗賊から村を救っていた。容赦なく盗賊を殺す司馬懿に対し、命乞いをする盗賊に情けをかけ見逃す楊平は、心優しい青年だ。2人が帰宅すると、楊平の父親・楊俊が訪ねて来ていた。3年間音信不通だった父の突然の訪問に、喜ぶ楊平だったが、楊俊のすぐ許都へ連れて行くと言って楊平を連れて行ってしまう。その頃、県令に文を届けに出かけていた司馬懿は、楊平に別れの挨拶はできなかった。

司馬家を出ていく時、楊平は小さい頃のことを思い出していた。わけあって司馬家に預けられた楊平は、寂しくて涙をこらえきれなかったが、そんな時、側にいてくれたのは司馬懿だった。司馬懿から渡された医学書を手に、許都を目指す楊平だったが、馬車で急ぐ途中、もう一台の馬車が近づいてくると、父が突然、御者を短剣で殺し、その向いの馬車に挨拶をすると、馬車を降りて自分の右腕を切り落とした。

何が起こっているのかもわからない楊平は、あわてて血だらけの父の腕を布で覆うが、父は「事情は馬車の中の方に聞け」と楊平と突然の別れを告げる。追って来た馬車から降りて来た男が「若者よ。見よ。これが何かわかるであろう。」と言って“太尉　楊彪（ようひょう）”（軍の最高責任者）という身分証を見せた。そして「そなたの父君は忠勇の士だ。さぁ行こう。すべては道中で話す」と楊平を促すが、楊平は腕を失った父を置いていけなかった。

しかし父から「おまえが行けば失うものは右腕だけだが、行かなければ命を失う。」と言われ、楊平は断腸の思いで馬車に乗り込んだ。楊彪（ジャン・チー）の馬車が行ったあと、残った楊彪の息子、楊修が息の根が止まった御者の顔を馬の蹄でつぶして立ち去ってしまった。一方、楊平は馬車の中で驚くべき事実を聞かされていた。楊平の本名は劉平（りゅうへい）といい、母は王美人で父は亡き霊帝陛下だという。今の皇帝は双子の兄で、生まれた時、何皇后から守るため、1人を密かに楊彪が預かり、司馬家で安全に育てられたのだった。

その頃、突然の別れに不審を抱く司馬懿は、楊平たちの後を追うと、楊俊は腕を失い、楊平は死んだと聞かされる。だが、顔のない遺体を確認した司馬懿は、楊平が生きていることを確信し、彼を助けるため許都を目指すのだった。楊彪から聞いた話が信じられない楊平だが、漢王朝の復興のために楊平が必要だと言われ、弘農王祠（こうのうおうし）に連れていかれる。

「あとは中にいる方に従え」と送り出された楊平が屋敷の中に入ると、弘農王の妃・唐瑛（とうえい）が待っていた。そして楊平を宦官の衣装に着替えさせると、今度は宮中へと向かった。門衛に怪しまれながら、無事に宮中に到着すると、宮殿では皇后の伏寿（ふくじゅ／レジーナ・ワン）が現れた。「顔を」と言われ頭を上げた楊平だったが、その場にひれ伏し挨拶した。「随分待たせたわね」と言われ誘われた先に、自分と瓜二つの兄、劉協が眠るようにいた。「まさか今まで聞いていた話は本当だったのか」まさか自分が皇帝の血を引いているとはつゆほど思わず驚く楊平に、伏寿は皇帝が今朝、崩御したことを告げるのだった。

皇帝の崩御に愕然とする唐瑛（とうえい）だったが、伏寿は「皇帝は亡くなってはおらぬ。」と言うと、「皇帝陛下に拝謁いたします」と劉平に向かって挨拶する。そして伏寿は続けて「皇帝がいなければ漢王朝は終わる。陛下は漢王朝を守るためそなたを許都へ呼び、皇帝にしようと・・・」と言って、皇帝は死が近いことを悟り、詔を残したことを明かす。

「朕は不徳ゆえに、弟、劉平に帝位を譲る。必ずや漢王朝を再興せよ」と書かれた詔を劉平に見せる。皇帝が崩御したことを知れば、曹操は無能な傀儡を立てるはず。そうなれば漢王朝は終わってしまう。曹操に対抗できる皇帝を立て、漢王朝を再興することを皇帝・劉協は弟・劉平に託したのだった。生前に立てられた兄の計画を知り、劉平は戸惑いながら詔を受け、皇帝が用いる印章・玉璽（ぎょくじ）を受け取った。

戸惑いが隠せない劉平だったが、伏寿は劉平に血色が悪く見えるよう化粧を施し、皇帝の亡骸は宦官として処分するため、宮中に火を放った。

劉平たちは安全な木陰に逃げると、すぐに内書令の荀彧（じゅんい）が駆け付け、自分の仕事部屋である内書台に劉平と伏寿を避難させた。劉平らが立ち上がると、目の前を満寵（まんちょう）が走り抜け、燃え盛る宮殿の中へと入っていった。唐瑛と伏寿が不安そうに顔を見合わせる中、満寵は宦官の衣装を着た劉協の焼死体を引きずって戻ってきた。

■第2話予告

楊平は、自分が亡き皇帝、劉協（りゅうきょう）の双子の弟、劉平（りゅうへい）だと知らされ、ひそかに皇帝と入れ替わった。皇后、伏寿（ふくじゅ）の指導を受け、すぐに皇帝として臣下の前に出ることになる。曹操（そうそう）配下の満寵（まんちょう）は、宮中の火事で亡くなった宦官（かんがん）の遺体を不審に思い調べる。一方、司馬懿（しばい）は、突然姿を消し、死んだとされた楊平を捜しに都へきていた。
果たして劉平の運命は？彼の人生が時代の渦に巻き込まれる第2話もお楽しみに。

［原題］

三国机密之潜龙在渊
三国機密／三国志 Secret of Three Kingdoms
［制作］ 201７年中国

【放送予定】

BSP4K（日）21時00分 9月8日（日）開始
BS（木）24時25分 9月12日（木）開始
（（金）午前0時25分9月13日（金）開始）
［話数］全33回（予定）
［音声］ステレオ2か国語
（主音声：日本語吹き替え／副音声：中国語）／［字幕放送］有り

◇NHK「三国志秘密の皇帝」番組サイト

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