次週、謎の女学生だった美佐江(片岡凛)のその後が判明 「虎に翼」第24週ネタバレと第25週予告

09月13日10時20分ドラマ
©NHK

9日から第24週が放送され、寅子(伊藤沙莉)は家裁の少年部部長として学生運動をした未成年たちの調停に乗り出す。そんななか少年法が厳罰化の道へ。NHK朝ドラ「虎に翼」の第25週「女の知恵は後へまわる?」(9月16日~9月20日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「虎に翼」第24週放送後の話題と第25週みどころ紹介
日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」の第24週が9月9日から放送された。

8年にもおよぶ原爆裁判の裁判官を経験したのち、東京家庭裁判所少年部部長に就任した寅子(伊藤沙莉)。家庭裁判所設立に苦労した寅子が出世した形で戻ったことになる。そして、少年達による政府への抗議デモの過激化により、世間の目は少年法の厳罰化に進んでゆく。

星家、猪爪家にも変化が!


星家では、航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)が長崎地裁の判事補を経て最高裁事務総局に配属され、汐見の部下として熱心に働いている。優未(川床明日香)は大学院で寄生虫の研究を進めている。

猪爪家でも裁判官がでている。寅子(伊藤沙莉)の兄と花江(森田望智)の長男・直人(青山凌大)は横浜家裁の判事補をしている。そして、次男の直治(今井悠貴)はなんとトランペット演奏で全国を回り、演奏だけで生計を立てられるようになっていた。

最高裁長官となった桂場(松山ケンイチ)に変化も!

最高裁長官となった桂場にはいろいろな圧力もかかる。政治家からの圧力は、司法の独立を考えると絶体に許せない。桂場は断固たる姿勢で圧力に立ち向かう。原爆裁判の時に国側の弁護を一人で引き受けた反町が政治家の秘書となった桂場に会いに来るが、これまで冷静で感情をあまり出さなかった桂場がソファのカバーをいらいらしてかけかえるシーンも登場した。



現代にも通じる問題も満載

尊属殺人についてもまた登場した。今回弁護をしたのは轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)で、一審では弁護側の主張が認められた。検察側は控訴する。実際にこの事件にはモデルがある。尊属殺人に対する法規制が憲法に則っているのか否かを判断する日本でも最も注目される裁判となる。

また、裁判所での勤務について、女性が働き、出産や育児をする場合には周りの人が不利益を受けるという今でもよくある問題も描かれた。現代に比べてもまだまだいろいろなことが不自由だった時代なので、寅子たちがどこまでも頑張ったことが現在に反映されている。



第25週のみどころ

4月からスタートした「虎に翼」も残すところ、残り2週間となった。寅子は紆余曲折を経て、家裁で部長となり、少年法改正に意見を述べるところまでやってきた。法科でともに学んだよね(土居志央梨)、香淑(ハ・ヨンス)は司法試験合格後、弁護士となり、梅子(平岩紙)は笹竹で仕事をしている。元華族の涼子(桜井ユキ)は新潟でレストランをやっていたが、なんと司法試験を目指して再度勉強をしている。同じ学校で学んだ女子生徒たちのその後も見られる第25週となる。

さらに、尊属殺人の裁判に航一(岡田将生)が関わってゆく。これまで仕事のシーンでの登場は少なかったが、最高裁長官である桂場に意見をいうことで立場が怪しくなるのだが、どんなシーンとなるのか。



【第24週(2024/9/9-9/13)ネタバレあらすじ】

8年にも及ぶ「原爆裁判」を終えた寅子(伊藤沙莉)たち。よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は岩居(趙珉和)と共に原爆の被害者を救済する弁護団を結成する。判決は国側の勝訴となったが、その判決は日本国内だけではなく、世界中での反響があった。記者の竹中(高橋努)は裁判のことを本に書いて出版した。

星家では百合(余貴美子)の認知症が進んでいた。航一(岡田将生)、寅子たち家族は見守りながら過ごした。2年後、百合は亡くなった。

昭和43年、病を患い、治療に専念している多岐川(滝藤賢一)を寅子が見舞うと、多岐川は「少年犯罪の厳罰化」を求める声が高まっていることを気にかけていた。多岐川の家に住んでいる汐見(平埜生成)、香淑(ハ・ヨンス)。娘の薫(池田朱那)は大学生になって初めて、自分の出自を知り、香淑に反抗してしまう。

昭和44年1月、桂場(松山ケンイチ)が最高裁長官に就任した。その祝賀会が梅子(平岩紙)と道男(和田庵)の店「笹竹」で開かれる。そんな中、戦後生まれの学生たちが中心となった運動が激化し、東大で安田講堂事件が発生し、香淑の娘・薫が逮捕されてしまう。寅子はよねから呼び出される。香淑は前年までに司法試験に受かり、司法修習も終えていた。自分が弁護するといってきかない。汐見は娘の弁護が冷静にできないのではと轟達に頼みたいのだ。

久しぶりに星家を訪れた朋一(井上祐貴)は、最高裁が出したある判決に大きな不満を抱えていた。朋一はのどか(尾碕真花)が恋人と結婚を約束していることを聞き出し、航一と寅子に打ち明ける。

昭和44年5月、安田講堂で逮捕された学生たちの刑事裁判が始まる。未成年は家裁で調停が行われ、多くの学生が話をきく家庭で心を入れ替えていったが、成人に達していた学生は長い期間拘置所で裁判を待たされたあげく、未成年との大きな違いがあり、法廷で暴れ出すものも多くいた。尊属殺人で起訴された美位子(石橋菜津美)の裁判は一審が行われ、殺人については無罪が認められた。しかし、検察側は控訴をすることが確実視された。

のどかの婚約者・誠也(松澤匠)が星家にやってくる。しかし、星家では航一と優未(川床明日香)が優未の進路をめぐって口論をしていた。大学院で寄生虫の研究をしていた優未は研究職を目指すことを辞め、大学院も中退すると言い出す。航一は納得できないというが、寅子は「どの道を目指しても、優未の自由だ」といって優未の決断を受け入れる。

3人の話をきいていたのどかと恋人の誠也は、自分たちも自分たちらしい暮らしをするといって、誠也は画家を続け、のどかは自分の幸せは自分で掴むといった。そして、二人は結婚した。

昭和44年、日米安保改定を翌年に控え、全国で若者たちによる騒乱事件が多発する。世間からの少年法を改正して厳罰化すべきだという声が、ますます高まっていく。

不起訴処分となった薫は、その出自を自分に隠してきた母・香淑に怒り、距離を置いていたが大学には真面目に通うようになっていた。恋人に香淑の出自について打ち明けると「結婚は難しい」と言われて別れることになった。香淑は「許せない」と怒るが、そんな様子の香淑をみて薫は理解のない男と早く別れて良かったといい、二人は互いを理解しあえた。

病が進行した多岐川の元に小橋(名村辰)、稲垣(松川尚瑠輝)ら懐かしい顔ぶれが集まる。厳罰化に反対する多岐川は最後の力を振り絞り、桂場の元に少年法改正に反対する意見書を届けようとする。桂場は多忙を理由に多岐川の元に意見書を取りに行くことはなかったが、多岐川が亡くなった後、久藤がそれを届けてくれた。



【第25週(2024/9/16-9/20)あらすじ】

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■第121話(月)

香淑(ハ・ヨンス)は原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、大学院を中退し、家中心の生活を始めた優未(川床明日香)をそっと見守っていた。一方、朋一(井上祐貴)は最高裁事務総局から家裁に異動を命じられる。突然の決定に憤慨する朋一に寅子は言葉をかけられない。



■第122話(火)

法制審議会少年法部会の委員となった寅子(伊藤沙莉)は、はじめから法改正ありきで議論を進めようとする部会にいらだつ。折に触れて多岐川(滝藤賢一)のことを思い出すのは、桂場(松山ケンイチ)も同じだった。一方、航一(岡田将生)は、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ね、美位子(石橋菜津美)の事件について聞く。



■第123話(水)

明律大学女子部の一同が久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆が学生時代を懐かしく思い出す。直明(三山凌輝)一家が近所に引っ越すことになり、猪爪家ではささやかなお祝いが開かれる。少年法改正について様々な意見を集めていた寅子は、東京家裁の廊下で思いがけない人物に出くわす。



■第124話(木)

寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女は同級生の少年を突き落とした疑いで調査を受けていた。寅子は調査官の音羽(円井わん)とともに、少女の審判を行う。星家に顔を出した朋一(井上祐貴)は、航一(岡田将生)と寅子に本心を打ち明ける。一方、なかなか進まない美位子(石橋菜津美)の裁判に、轟(戸塚純貴)は時間がかかっているのは良い兆候だと美位子を励ます。



■第125話(金)


桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態を引き起こしてしまう。航一と寅子が帰宅すると、星家には子供たちが集まっていた。審判のあと、訪ねてきた佐江子(辻沢杏子)は、寅子に対して驚がくの事実を突きつける。 



■スタッフ他

脚本: 吉田恵理香
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
語り: 尾野真千子
出演:伊藤沙莉,岡田将生,土居志央梨,平岩紙,ハ・ヨンス,平埜生成,戸塚純貴,平山祐介,名村辰,松川尚瑠輝,川床明日香,井上祐貴,川島潤哉,外山誠二,石橋菜津美,中山祐一朗,和田庵,池田朱那,沢村一樹,滝藤賢一,松山ケンイチ,小林薫,他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]



NHK朝ドラ「虎に翼」番組公式サイト
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