BSフジ「大王の道」第16-20あらすじ：親子の葛藤～思悼世子の危機

10時00分　ドラマ

BSフジにて放送の「大王の道」は、韓国史劇の巨匠イ・ビョンフン監督の幻の名作韓国時代劇。10月8日からの第16話～第20話のあらすじとドラマ視聴に役立つ見どころや豆知識を一緒に紹介、番組サイトには予告動画が公開されている。YouTubeにて第1話が視聴できる。但し日本語字幕なし。

「大王の道」は、朝鮮王朝第22代王・正祖（イ・サン）の父、思悼世子（荘献世子）を軸に3世代にわたる権力者の栄光と悲劇を描いた作品。韓国でMBCが1998年に放送された。

■キャスト

思悼世子：イム・ホ
恵慶宮洪氏：ホン・リナ
淑媛：ユンソ
英祖：パク・グニョン
ほか

■第16話親子の葛藤

ホン・ボンハンの協力で思悼世子は英祖を喜ばせようと、英祖の亡き母の墓を王家の墓に変えることを正式に決める。しかし、その話を耳にしたムン淑媛は、兄のサングクを利用して、思悼世子を陥れる悪事を企てる。せっかく父の寵愛を取り戻せそうになったのだが…。ムンの淑媛の罠にはまった英祖は、思悼世子の話に耳を傾けようとせず、思悼世子は、また心をふさいでしまう。

ドラマを正視するのが辛くなるほどの展開。本人の思悼世子が辛いのはもちろんだが、傍で見ている妻である恵嬪ホン氏も哀れ。そして彼女の苦しみは今後ますます大きくなる。

■第17話思悼世子の恋

ムン淑媛の告げ口により、さらに英祖に不信の念を抱かれた思悼世子は、自分自身を見失い、刀を持ったまま逃亡。その時、思悼世子の後をつけて来た、宮中に仕える女に心を奪われ、関係を持ってしまう。そんな中、少論派のイ・ジョンソンらの進言で、再び王孫（後のサン、正祖）を可愛がり始め、喜ぶ恵嬪ホン氏だったが、世子が妾が出来たことを聞きショックを受ける。
一方、ムン淑媛はサングクに思悼世子の様子を探るよう指示するが…。

英祖は、国民の税負担を大きく減らしたり珍しく民の生活を優先的に考える素晴らしい王と言われているが、その賢君ぶりを子育てにも生かせればよかったのだが…

■第18話裏切られた恵嬪ホン氏

思悼世子に妾が出来たことを知った恵嬪ホン氏はショックのあまり涙を流すが、そんな気も知らず思悼世子は妾に夢中になり、夜毎に会いに行く日々が続いた。サングクはその話をムン淑媛に伝えるが、ムン淑媛は、さらなる悪事を働くために、英祖には秘密にしておくよう伝える。その頃、英祖は世子の元を訪ね、母の墓の件を報告に来たときに冷たくあしらったことを謝り、英祖は亡き母親にやっと恩返しできると心を弾ませていた。やっと父子が和解し、平穏な日々が訪れると思う中、世子は自分と父・英祖の仲が険悪になったのは、老論派の陰謀のせいと考え…。

妻の鑑のような恵嬪ホン氏。しかしさすがに彼女も女。夫に妾が出来るのは面白くない。今回ラストにそんな彼女の気持ちを吐露するセリフが出てくるので、お聴き逃しなく。

■第19話勢力の対立

思悼世子は、老論への敵対心をあらわにし始め、政務を忘れて武芸にふける。恵嬪ホン氏の言葉にも耳を傾けようとせず、国の将来についても案じようとはしなかった。一方、陰では、ひそかに老論派と少論派の対立が続いていた。そんな中、思悼世子が少論派を支持しているという噂が流れ、老論派はあせりを隠せない。さらにムン淑媛が、英祖に世子がキム・サンノに向かって矢を放ったと告げ口する。

このキム・サンノというのは、老論派の文臣。そんな彼に矢を向けたということは、すなわち老論の敵＝小論と英祖の目には映ったのだ。これは、王権を強くするため各派閥から偏ることなく人材を採用する“蕩平（タンピョン）策”を採ろうとしている英祖の政策にとって裏切り行為である。

■第20話思悼世子の危機

ムン淑媛から悪い噂を聞いた英祖は憤慨し、思悼世子を叱責する。思悼世子は、ムン淑媛とキム・サンノの関係を知り、英祖に告げ口し陥れようとしたムン淑媛を懲らしめようとするが…。英祖は世子への叱責だけでは収まらず、とうとう断食までして怒りを露わにする。英祖の断食騒動で世子は座り込みをし、キム・サンノたち老論派の方では、不孝を理由に世子を廃位させるよう目論む。一方で、ムン淑媛は思悼世子の妾の元へ手下を送り、味方に付けようとするが、心から思悼世子を愛する妾はムン淑媛を拒絶する。

この時点までは、本気で世子を廃位するつもりがない英祖だが、次回、英祖が更なる怒りを爆発させることになる。果たしてその怒りとは…。

◇BSフジ「大王の道」番組公式サイト
　2024年9月16日スタート月-金10：00-11：00
◇YouTube予告動画