BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第18話-第19話:待ちわびた英雄~父との確執【ネタバレ】

10月14日14時45分 ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて10月15日放送の第18話と第19話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか




■第18話「待ちわびた英雄」

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation
ついに城門が破られるが、宋懐恩(そうかいおん)率いる寧朔軍の活躍でどうにか城門を守ることができる。だが抵抗もここまで。夜が明けると、手薄になった別の城門が破られてしまう。王ケンは龐癸(ほうき)に民たちを安全な場所に退避させるよう指示する。この期に及んでも一緒に逃げようという子澹に、皇子として民を守る義務がある身の上で逃げることばかり考えるのは卑怯もの呼ばわりし、蕭キにひかれたのは「国を守るために死力を尽くして戦っているから」と引導を渡す。

必死の抗戦をする懐恩たちは急にケン寧王の軍がひるんだのに驚く。なんと南門の外には蕭キ率いる寧朔軍が到着していた。一気に形勢逆転、ケン寧王は退却に追い込まれる。

その後、子澹もけが人を運ぶなど協力するなか、王ケンたちが退避した屋敷にもケン寧王の兵たちが襲いかかる。蕭キの足かせにはならないと、王ケンが覚悟を決めたその時、門の外の敵兵が静かになる。恐る恐る開いた門の外には、待ちわびた蕭綦の姿があった。王ケンは夫の元に駆け寄り、蕭キは愛しい妻を抱き留める。

その夜、勝利の宴が開かれる。部下たちは次々と王ケンの勇気と知略を褒め称え、蕭キは兵士たちを褒め称え、皆は美酒に酔いしれる。そこに酔った子澹がやってきて蕭キに絡む。

皆が勝利の宴で酔いしれる中、龐癸(ほうき)が驚くべき報告を王ケンにする。巡回の際に捕えた蕭キの側近の兵が持っていた密書には王氏の紋章があり、暉州戦について詳細に書いてあった。将来父と夫が敵対することになったとき、自分はどちらを選ぶのか自問する王ケンを蕭キが優しく抱きしめ、2人は久々に幸せな夜を過ごす。

第2皇子・馬子律の元に、謝淵が死に、呉謙は捕らわれ、ケン寧王が退却したと報告受け、女の王ケンの策に敗れたことに呆れる。その頃、謝宛如は側近を暉州に送り、蘇錦児(そきんじ)を見張るよう命じる。実は錦児に持たせた薬は猛毒。錦児が王ケンに毒薬を飲ませたらその場で錦児も殺し、失敗した場合は王ケンを始末するよう指示する。

ケン寧王の本陣と戦うために暉州を離れる蕭キは、自分の護身用の短刀を王ケンに渡し、腕の立つ侍女2名を付ける。さらに、懐恩を王ケンの護衛のために残す。

錦児が王ケンを訪ね2人は再会を喜ぶ。王ケンは錦児と玉秀を引き合わせ、錦児はお茶を入れると席を立つ。錦児が第3皇子・子澹の肩を持つのが気に入らない玉秀だが、それでも久々の再会を気遣い、お茶の支度を替わろうとする。その時、錦児は毒茶の準備を済ませていた。
■見どころ:敵軍が攻城の戦いでは梯子を使って門を超えようとしたり、城壁から石を投げたり、丸太の先がとがった攻城兵器「破城槌(はじょうつい)または攻城槌(こうじょうつい)」での攻撃は時代劇ならでは手に汗握る激戦が見られる。

兵士たちをねぎらう蕭キに、胡光烈や懐恩たちは王ケンの勇気ある行動に感嘆し、一番の殊勲者だと褒めちぎる。王ケンの手を取り「私の妻は、諸葛亮だったのか」とまんざらでもない様子。せっかく再会できた王ケンと蕭キが、またもや離れ離れに…。

母・馬瑾若と同じ自問をする王ケンが気の毒だ。そして到着が遅れた蕭キに「一生かけて償って」と甘える王ケンに、「いやだね。今世だけでは足りない。そなたの来世も欲しい。その次の世も」と甘い言葉で返す蕭キがとろけそうだ。

刺客と戦う侍女二人の舞うような殺陣、屋根の上の懐恩の切れのあるアクションが美しい。そんな懐恩を玉秀が慕っていることに気づく王ケンだが、懐恩の心が誰に向いているのかは気づいていない。




■第19話「父との確執」

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation
部屋に戻り王ケンが茶を飲んだのを確認した錦児は、謝宛如が送り込んだ刺客に伝える。王ケンが毒茶を飲んだと思い込む刺客は寝所を襲うが失敗。2人の侍女と懐恩に捕まると舌を噛んで自死する。実は、錦児の入れた毒茶は玉秀が粗相をしてこぼしてしまい、新たにお茶を入れなおしていたのだった。

皇都に向かう王ケンが屋敷を出ると、そこには王ケンを見送ろうと大勢の民が野菜や卵、鶏など感謝の品を持って集まっていた。王ケンは少女が差し出した花だけを受け取り別れを告げる。

皇都では王藺が弟の王栩(おうく)から、蕭キの元に送り込んだ間者がバレてしまったこと、徐授(じょじゅ)の家で温宗慎(おんしゅうしん)が送った手紙を発見したことの報告を受け、彼らが謝淵や皇帝と繋がっていたことを確信する。

宮殿では、皇后の息のかかった金全(きんぜん)により、世話係の薜道安(せつどうあん)が皇帝の薬をすり替えているのを目撃される。報告を受けた皇后は薜道安の職を解き、清掃などを担当する下働きに追いやり、金全を皇帝の世話係にする。

その頃、ケン寧を追う蕭キ軍の元に部下・唐競(とうけい)が来て、皇都の噂が北方にまで広がり、各地の藩王は寧朔軍の通関を拒み、城門を開けようとしないと報告する。噂とは、皇帝の病が重篤で王藺らが王命を騙って命令を下し、女婿の蕭キも一味。ケン寧王は王藺ら逆臣を排除するために出兵したというものだった。

懐恩の護衛で都入りした王ケンは母に会うために実家に向かう。王藺は娘の帰宅を歓迎するが、蕭キから聞いた真実が頭をよぎり、父の歓迎を素直に喜べない。屋敷には母も兄もおらず、王藺は馬瑾若が慈安寺に居ることを教える。

一方、ケン寧王は寧朔軍の食糧を消耗させるためにわざと100里後退する。食糧の調達がままならない蕭キは、3日以内に食糧補給ができなければ撤退するとの決断を下す。蕭キ史上初のことだった。

■見どころ:王家の屋敷。娘の帰宅を喜ぶ王藺だが、王ケンの他人行儀な態度に気まずい雰囲気。それでも季節外れのキンモクセイを育てさせ、娘のために桂花菓子を用意した王藺。菓子を見て幼い頃の父との幸せな思い出を蘇らせる王ケン。野心家の王藺は娘を利用したが、その裏で実の父としての深い愛も持っていたのが分かる切ないシーンだ。

食糧不足に不平を言う寧朔軍の兵士も、さすがに大王・蕭キ自ら配給の列に並び兵士たちと同じ量の食事をするのでそれ以上文句は言えない。腹心・胡光烈がつかまえた鳥の肉も兵士たちに分けてやるよう命じる。そんな蕭キが都の豫章王府(蕭綦の屋敷)だけは豪華にしているのは、王ケンの顔を立てるため。



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 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
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