水谷豊×寺脇康文「相棒23」総理候補殺人事件の後、総理を狙った爆発も発生…初回視聴率12.6%

10時54分 
(10時55分 更新)
ドラマ
©テレビ朝日

初回視聴率12.6%。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が警視庁150年史をまとめている中、犯人は首相(柴俊夫)の命もねらった。裏金問題や総裁選挙など時事ネタが盛り沢山。テレビ朝日「相棒season23」、10月23日21時から、2話連続の後編となる第2話「警察官A」を放送する。予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「相棒23」第2話のみどころ紹介
捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマ「相棒」の23シーズン目、相棒は前シリーズ同様に亀山薫(寺脇康文)を迎えて16日に第1話が放送された。

第1話でまず発生したのは、元・国家公安委員長で現在は衆議院議員を務める芦屋(並樹史朗)の殺人事件だった。将来を悲観した貧困者が6年前の中野無差別殺傷事件をまねたのかとも思われた。しかし、事件はさらなる展開を見せる。現職の総理の命が狙われたのだ。23日に放送される第2話との2夜連続の話となり、事件の真相は第2話で判明する。

■第1話ネタバレあらすじ

特命係で、警視庁150年史をまとめるように言われている中、元・国家公安委員長で現在は衆議院議員を務める芦屋(並樹史朗)が殺害される事件が発生した。さっそく臨場した右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、一課の捜査を横目に動き出す。

「キングメーカー」の異名を持つ与党幹事長の利根川(でんでん)にとっては、支持率が低迷する総理大臣の藤原(柴俊夫)に見切りをつけようとしていた矢先の青天の霹靂だ。また、内調のトップである社美彌子(仲間由紀恵)から一報を受けた藤原も、解散総選挙という窮余の策を封じられ、ショックを隠せないでいた。美彌子に頼み、利根川の意向などを伺うが、利根川はのらりくらりとかわしていた。

かつて右京が事件を通じて知り合い、新たな人生への一歩を手助けした高田創(加藤清史郎)という青年に偶然出会う。現在、警察官として地域課に勤務する高田は、付近で不審な人物を見掛け、追い掛けていたという。今回の捜査に前のめりの高田は、同じ交番勤務の先輩・仁科(内野謙太)との関係も良好で、すっかり警察官の顔になっていた。遺留品から犯人を捜索する右京、亀山薫、高田創は違法民泊に泊まる人々を見つける。そして、そこに一泊だけした人物にターゲットを絞った。その人物は帽子にマスクをして、軍手まではめていたという。

鑑識が凶器の形を割り出すと、6年前の中野無差別殺傷事件で使われた凶器と同じ形だと判明する。6年前の犯人は死刑判決をうけて拘置所にいるため、模倣犯かと思われたが、ネットでは警察の情報よりも早く、模倣犯だという書き込みで盛り上がっていた。

そんな中、探偵の平井久美(福崎那由他)と高木宇宙(石川雷蔵)が右京たちに接触を図る。実は、芦屋の妻からの依頼で芦屋の浮気を調べていたのだ。裏金問題でも噂の多かった芦屋だが、平井たちからの情報で、会っていたのは自分の派閥の若手議員だとわかる。その中の一人が、金をもらっていたことを認める。収支報告書にきちんと記載しているので問題がないといい、芦屋が次の総裁選に出る予定だったことも教えてくれた。

利根川に会いに行くと、利根川との面会を終えた美彌子と会った。美彌子は「真実真実と子どものようにおいかけている」と右京のことを一刀両断する。その後会った利根川はきさくな感じで右京と薫に話してくる。右京たちが部屋に戻ると、監察官がきて、警視庁150年史の仕事に専念するように釘を刺される。

そんなとき、総理大臣の藤原 (柴俊夫)が、遠隔操作の爆弾で襲撃されるという不測の事態が発生した。



安定の視聴率

ビデオリサーチ社調べの「相棒23」第1話、世帯視聴率は12.6%、個人視聴率は7.0%と安定した人気を証明した



時事ネタ盛り沢山な第1話

総裁選、裏金、物価高騰、解散総選挙などのセリフに、薫が「今度の選挙も政権交代するかもって言ってますもんね!」というセリフを吐くなど、政治ネタを取り扱うことも多い「相棒」だが、シーズン23第1話でのその量に視聴者も驚いた。



でんでんの怪演に注目

「キングメーカー」の異名を持つ与党幹事長の利根川役のでんでんが怪演をみせた。利根川は自分は総理になることはなく、自らが選んだ人物を総理にして影で操ろうとする政治家だ。内調のトップである社美彌子(仲間由紀恵)に見せる顔、右京や亀山に見せる顔と、本当の顔は別。第2話の予告では大声で怒鳴っているシーンもあるが、事件にどんな関わり方をしているのか、第2話が待ち遠しくなる。



「相棒sideA/sideB」の完全版「相棒 sideX」が配信開始

「相棒」史上初の長編配信オリジナルドラマとして制作された「相棒sideA/sideB」は、特命係の杉下右京(水谷豊)&亀山薫(寺脇康文)が追う一つの事件を、それぞれの視点から描いた作品だ。「相棒 sideX」は「sideA/sideB」の2年後、探偵の平井久美(福崎那由他)と高木宇宙(石川雷蔵)が再会を果たすところからスタートする。彼らの真の目的、被害者の正体、隠されていた事件の真相や黒幕が明かされ、誰も予想しなかった衝撃的な結末が追加されている。TELASAで10月16日から配信が開始された。



■第2話あらすじ

総理大臣の藤原 (柴俊夫)が、遠隔操作の爆弾で襲撃されるという不測の事態が発生した。警察は犯人の狙いすら掴めずにいた。いっぽう、臨場した右京(水谷豊)は、現場の痕跡から、テロ実行に闇バイトが使われていた可能性に気づく。手掛かりをたどっていくと、一連の事件にある人物が深くかかわっていることが判明。警察はその線で捜査を進めるが、右京は一人、違和感を覚えていた。

そんな中、高田(加藤清史郎)が勤務する交番を訪れた右京と薫(寺脇康文)は、高田から右京の捜査手法を肌で学びたいと頼まれた。改めて現場検証を行う一行。すると、残されていた血痕から、思いも寄らない事実が浮上した。ところがその直後、手分けして捜査にあたっていた薫と高田が絶体絶命の窮地にたたされてしまう。

さらに、政界を裏で操る利根川 (でんでん)の周囲でも不穏な動きがあり…。



テレビ朝日 2024年10月16日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒23」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。

テレビ朝日「相棒season223」番組公式サイト

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