日本初放送「高麗契丹戦争」第21話・第22話:戦争を避けたい高麗と再侵攻を狙う契丹

10月26日08時00分 ドラマ
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韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送中の「高麗契丹戦争」(原題)25日放送の第21話と第22話では、戦争を避けたい高麗と再侵攻を狙う契丹の騙し合いの心理戦が展開された。この回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。



「高麗契丹戦争」(原題)って?

本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもある姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

 ⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
ヤン・ギュ役:チ・スンヒョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
契丹の老将ソベアプ(蕭排押)役:キム・ジュンべ
契丹皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒)役:キム・ヒョク
 ほか



■第21話あらすじ

金州で斬首の危機に置かれたカム・ガムチャン(チェ・スジョン)を顕宗(キム・ドンジュン)が救った。そしてガムチャンに刀を向けた理由、豪族が一堂に集まっている理由を問う。

ヨ首長(ソン・オクスク)は「豪族の縄張りを侵さないでほしい」と尊大な態度。怒りを覚えた顕宗は「余は、何度でも再び安撫使を派遣する」「余を屈服させる方法は余を斬ることだけだ。そしてそなたたちが君主としてこの高麗を治めよ」と言い放ち、刀をヨ首長の前に投げた。一度は表じょんに刀を向けるも、その堂々とした態度に引き下がるしかない。豪族たちは、王を倒せる力を手に入れるまで、ひとまず安撫使を受け入れることに。

官職に復帰したガムチャンはキム・ウンブ(チョ・スンヨン)と地方改革への意気込みを新たにし、再び力を合わせる。その時、契丹の使者が開京に向かっていると知らせが入る。

契丹の使者は顕宗に「契丹へ入朝する正確な日を教えてほしい」と求めた。顕宗は戦後処理が完了するまで待ってほしいと伝えるが、契丹の使者は「入朝の約束を果たさないのであれば、それは契丹皇帝を欺くことになる」と述べ、対立が深まる。

契丹の使者が去ると、顕宗と重臣たちは難局を打開する対策を講じる。まず契丹に使者を送り、二か月以内に入朝する意思を伝えるとともに、各地に派遣した安撫使に官軍の徴兵を命じるように指示する。

契丹の皇帝ヤユルユンソ(キム・ヒョク)は入朝を引き延ばす高麗の使者に対して、代償を払わせると警告する。高麗の使者から契丹の情勢を聞いた顕宗は悩みを深める。ガムチャンは再度使者を送り、高麗皇帝が契丹に向かう準備を整えて西京に進発することを提案する。すると、元貞皇后(イ・シア)と通じる老臣ユ・ジン(チョ・ヒボン)は、ウンブを使者として送るべきだと述べ、顕宗を激怒させる。

ウンブは皇帝の寝所を訪ね、自分が契丹に行くと申し出る。応じないヒョウンジョンに「今この高麗にとって最も重要な時期。私にも機会をお与えください」と訴える。悩んだ末、顕宗はウンブの願いを受け入れ、ウォンソン(ハ・スンリ)にこの事実を伝えて謝罪する。

同時刻、契丹の西北国境にあるジョボク族が反乱を起こす。ソベアプ(キム・ジュンベ)は皇帝に、内部の反乱をまず鎮圧し、高麗との戦争のために徴兵した軍を西北に送るべきだと進言。さらに高麗には使者を送り、予定通りに戦争を宣言して圧力をかけ、江東六州を手に入れるべきだと助言した。

一方、ウンブはカン・ガムチャンが書いた表文を携えて契丹へ旅立った。高麗が再び使者を送ったと報告を受けた皇帝は、内部の反乱を隠すため、高麗の使者を即刻処刑するよう命じる。</p>

■感想、見どころなど

どんどん頼もしくなる顕宗。やっとガムチャンとウンプという両輪を得たのに、また片輪ウンプを失う危機に、胸を叩いて慟哭する顕宗。

辛い展開が続く中、ガムチャンのやり取りに視聴者は「カン・ガムチャン夫妻のケミが面白い。高麗だからこその話だ」「キャラクターに完全に没入した俳優たちの演技が素晴らしい」と、息詰まる展開の中、ほっと一息付けたようだ。この回の視聴率も9.6%(ニールセンコリア調べ、全国基準)と高い数字を記録した。





■第22話

キム・ウンプは鴨緑江で契丹の使臣と遭遇し、不安を抱えながら契丹に到着した。千齢節(皇帝への誕生祝い)贈物と15日以内に高麗国王が入朝すると伝えるが、契丹皇帝から「高麗から使者が戻り次第、契丹は戦争する」と告げられ驚愕する。必死に王の入朝を訴えるも契丹皇帝は応じなかった。契丹の命でウンプは処刑されかけるが、(そう)と党項(たんこう)の使者が訪れたことで処刑が一時的に免れる。
※党項:中国北西部に住んでいたチベット系の遊牧民族を指す名称。

一方、開京では王の入朝に反対する民が契丹の使臣を襲撃し、顕宗は謝罪するが、契丹の使臣は高麗が約束を破った責任を問うて進軍すると宣言。顕宗が入朝を伝えると、契丹は「入朝の代わりに江東六州を渡すよう」要求する。顕宗と臣下たちは契丹の意図に悩むが、カン・ガムチャンは契丹の内部に問題があると見抜き、宴会を開いて契丹の真意を探ることを提案する。

宴の席で、契丹の使者は「約束を守らない高麗に江東六州を持つ資格はない」と挑発するが、ガムチャンは「契丹の領土の中で、元々契丹のものだった土地はどれほどか」と反論し、緊張が高まる。

宋と党項の使者の助けで命を救われたウンプは、契丹軍が実際には北西へ進軍していることを知り、これを隠すために契丹が高麗へ圧力をかけていると理解する。契丹の3千の先鋒隊隊が鴨緑江を越えた報に顕宗は動揺するが、ガムチャンは「戦争準備が整った契丹が交渉を持ちかけるのは不自然」と分析する。

契丹に捕らえられていたハ・ゴンジン(イ・ドグク)は、ウンブに密かに書簡を渡す。そこには、契丹が反乱の兆候が見える北西部に軍を移動させているが、その事実を隠しながら高麗に江東六州を要求していることが記されていた。ウンブは脱出を計画するが、契丹軍に捕まってしまう。

再び契丹の使者と向き合ったガムチャンとチェ・ハン(キム・ジョンハク)は、江東六州を絶対に渡せないと明言する。契丹はこれを拒否されると、高麗が宋と手を組まないことを示すために興化鎮を渡すよう求め、場がざわつく。

顕宗と重臣たちが話し合う中、チェ・ジル(チュ・ソクテ)将軍たちが、文官だけに外交をかませることに不満を述べ、険悪な状況になり、顕宗が「仲間割れしているときか!」と一喝する。

顕宗はユ・バン将軍(チョン・ホビン)に意見を聞くと、ユ将軍は戦を3年先伸ばしすれば興化鎮を奪い返せると進言する。ガムチャンは悩む顕宗に「興化鎮を渡しても、契丹が再び侵略しない保証はない。平和は自らの力でのみ得られるものではない」と説得する。

夜通し悩んだ顕宗は、契丹の使者や高麗の臣下たちの前で「興化鎮は絶対に渡せない。興化鎮を渡せとは高麗そのものを渡せということだ。高麗がある限り、興化鎮は決して契丹のものにはならない。欲しければ高麗を屈服させてみろ」と契丹の要求を一蹴した。



■見どころ、豆知識

元貞王后がウォンソン(ハ・スンリ)の慰労に来た時、顕宗がやって来て鉢合わせになる。王后がウォンソンに顕宗と話をするようにというと、ウォンソンが身を引く。残った王后に顕宗が「どんな理由があったにせよ」と前置きし、彼女を娶ったことを謝り、慰めてくれたことに感謝する。それに対して王后は、「王室の品位を保つためには側室を持つことを理解するのは当然」と心とは裏腹の言葉で答える。果たして顕宗はその真意をくみ取ることができるのか?

ところで、契丹側は未だに顕宗のことを即位前の「大良院君」と呼んで高麗を軽んじている。その一方で、高麗が宋と手を組むのを恐れている。この回の「視聴率も前回と同じ9.6%。



■『高麗契丹戦争』(原題)

放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話



KNTV「高麗契丹戦争」(原題)

■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。

KNTV視聴方法ページ

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