「三国志 秘密の皇帝」第9話 強敵・郭嘉を取り込む劉平、伏寿も不安顔 ネタバレあらすじ(全33話)

10月27日21時59分ドラマ
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BSP4Kで11月3日(日)、BSPでは7日(木)放送予定の第9話、天才軍師・郭嘉(かくか)が楊修(ようしゅう)を追いつめる。第9話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。
※BSの放送時間が11月7日(木)第9話から「毎週木曜23時45分」に変更となります。



「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】


■キャスト

メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
 ほか



※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。



■第9話見どころ

曹操(そうそう)の懐刀・郭嘉が都に現れ、その優れた頭脳で楊修(ようしゅう)、司馬懿(しばい)を追いつめる。さらに亡くなった楊修(ようしゅう)の息子・楊平(ようへい)の素性を捜査するため、司馬家がある温県に人を派遣し、楊平こと劉平(りゅうへい)の正体を突き止めるまであと少しまで迫ってくる。一方、劉平は優秀な郭嘉を取り込もうと自分の師になって欲しいと依頼。自分の意思を持ち出した劉平と、コントロールできなくなり困惑する伏寿(ふくじゅ)との関係にも変化が訪れる。



■豆知識:天下に一番近かった男・袁紹(えんしょう)

ドラマのセリフでよく耳にする将軍・袁紹。まだ登場はしていないが、第9話でも劉平が袁紹と通じているのではないかと郭嘉に怪しまれるほど、曹操の強敵であり、後漢末期では最も天下に近い男として知られている。袁紹は当代屈指の名門・袁家の出身で、堂々とした容姿、人格的にも慕われるほど、天下人になる能力は十分にあった人物で、袁紹は、河北4州(幽州、冀州、青洲、并州)を治め、強大な勢力を誇っていた。

曹操が治める中原付近よりも、当時袁紹が治める河北地方が経済的に格上で、兵士の数もはるかに上だったとされている。さらに霊帝の崩御や董卓の横暴で時世が変化する中、裏でうまく立ち回り、着実に力をつけて行った袁紹。それなのに、天下を取れなかったターニングポイントが、三国志でも赤壁の戦いと共に有名な官渡(かんと)の戦い。ドラマでは、楊修が送られた先が官渡で、この時点で曹操と袁紹の領地は隣接しており、臨戦態勢に入っていると思われる。

西暦200年、袁紹は曹操との決着をつけるべく南下を開始。伝えられている兵力では袁紹10万、曹操軍4万とおおきな差があり、追い込まれた曹操軍が逃げ込んだのが戦いの名前にもなっている官渡城だ。戦力が歴然だったにも関わらず、曹操はこの戦いでまさかの敗戦。仲間の裏切りに合い、曹操に兵糧を攻撃され形勢を逆転されたことで、降伏せざるを得なかった。天下人のチャンスを掴みかけた男として後世語り継がれる将軍・袁紹。今後、ドラマでも袁紹は登場する予定なので、どんな場面で出て来るか、注目です。



■第9話ネタバレあらすじ

三国志© Chinese Entertainment Tianjin Ltd.郭嘉は、劉平に謁見し、「董承の反乱、祭祀の一件、孫儀の死。学者肌の楊殿は警備の任には向かぬでしょう。」と警備担当を外すように提案。劉平はそれを了承し、さらに郭嘉に自分の師になって欲しいと頼んだ。郭嘉は快諾するが、彼が去った後に楊修が部屋に入ってきて、郭嘉が楊修の部下・徐福(じょふく)に官職を与え自分から奪おうとしていること、警備の担当を外されることへ抗議した。さらに劉平が講義を頼んだことにも怒りをぶつけるが、劉平は郭嘉が戦を前に許都には長居しないはずと言って、楊平を落ち着かせる。

そこへ唐瑛(とうえい)がやって来る。伏寿は劉平に合わせようとせず、唐瑛に、郭嘉が司馬家を疑うだろうから、司馬懿をすぐに帰すよう頼んだ。その頃、司馬懿は都に郭嘉が現れたと聞きつけ、すぐに温県に帰る準備にかかる。一方、警備の職を解かれた楊修は父・楊彪(ようひょう)に怒りをぶつけるが、おとなしく官渡へ行くよう命じた。劉平は伏寿に、郭嘉を取り込むため講義を依頼したことを話すと、伏寿は呆れてしまう。司馬懿は荀彧(じゅんいく)に、父の命で帰郷すると報告に行き、惜しまれながら送り出される。

司馬懿が急いで都から脱出しようとすると、郭嘉に止められ、「許都に戻る途中で盗賊を捕らえた。その中に弟君を殺した者がいるかもしれない。盗賊に見せるから、弟君の似顔絵を描いてくれないか。」と頼む。司馬懿は困惑しながら紙と筆で、劉平とは違う顔を描き郭嘉に渡した。郭嘉は、宮中の火事で宦官を装った死体があがり、同じ日に楊俊(ようしゅん)の息子が顔を潰されて殺害されたのは、その者が死んだことを隠したいか、素性を取り替えたかだと考えていた。

楊平の顔がわかればその真相に辿り着けると満寵に話し、劉平の素性を探るため、温県に鄧展(とうてん)を向かわせる。司馬懿は馬車に寄って来る物乞いに小銭と小さな包みを渡し、弘農王祠(こうのうおうし)の唐瑛(とうえい)の元に送った。それを受け取った唐瑛は、楊俊(ようしゅん)の元に急ぎ、司馬懿からの紙を渡す。その直後、満寵が「ご子息の似顔絵を描いていただけませんか」とやって来た。楊俊は満寵の目を盗み、唐瑛からの紙を開くと、そこには司馬懿が描いた劉平の顔が。楊俊は司馬懿と同じ似顔絵を描いて満寵に渡した。

司馬懿の機転で難を逃れたが、楊修は怒りを抑えることが出来ず、徐福に郭嘉を消すよう命じる。劉平は司馬懿が温県に戻ったこと、郭嘉が鄧展を送ったことを知り、司馬懿に伝えたかったが、伏寿に止められる。一方、郭嘉は賈詡(かく)を呼びつけ、唐瑛について尋ねた。唐瑛の夫・劉弁は袁紹の後押しがあった仲だから、唐瑛と袁紹は通じているのではないか。郭嘉が問いただしても、賈詡は言葉を濁し、とぼけたまま帰って行った。司馬懿が休んでいると、宦官の恰好をした劉平が入って来た。

劉平は、郭嘉が鄧展を温県に送ったことを司馬懿に告げるが、司馬懿は兄の朗に伝書鳩を送り、対処していた。そして、優しすぎる劉平の性格を案じ、「漢王朝のために何をすべきか考えたことはあるか」と詰め寄り、次に会うまでよく考えるよう叱って、劉平を帰らせた。

伏寿は劉平と口論して雰囲気が悪いままであることが気になり、寝所へ行くが、劉平は「今は具合が悪いから明日会う」としか言わない。おかしいと思って扉を開けると、劉平の姿はなく、冷寿光(れいじゅこう)が劉平の声色をマネして返事していた。伏寿に見つかりひれ伏す冷寿光だが、激怒した伏寿から棒叩きの刑を受ける。司馬懿のもとから帰ってきた劉平は、伏寿に外出したことがバレたことを知り、冷寿光に謝るが、伏寿は劉平への怒りがおさまらない。

次の日、郭嘉の元に客人が訪れる。「男でもなく女でもない旧知の者」というその人物は冷寿光だった。郭嘉は冷寿光の同門の兄弟で、冷寿光を皇帝の元に送り込んでいることに任紅昌(じんこうしょう)は驚いた。しかし、冷寿光は郭嘉に会いに行っていたことが劉平たちに伝わり、尋問を受けることに。冷寿光は、郭嘉とは華佗(かだ)の同門で、郭嘉には薬を調合して渡していることを明かす。だが、郭嘉が華佗の姪を犯して逃げたせいで、一門の弟子たちが去勢されたことから、冷寿光は郭嘉に恨みを持ち、秘密は何も話してないと語る。

劉平が冷寿光の言い分を聞き入れ、楊修を呼ぶよう命じるので、納得がいかない伏寿だったが、劉平は、冷寿光は伏寿のことを好きだから冷寿光は信用できると言う。一方、温県に到着した鄧展(とうてん)は楊平の似顔絵を集める中で、司馬家の隣にいる学者が描いた楊平が、皇帝に似ていることに驚いた。



[原題]

三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国



【放送予定】

BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始
BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り

NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト

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