『君たちはどう生きるか』地上波初放送 宮﨑駿×菅田将暉×木村拓哉、豪華キャストで贈る45分拡大ノーカット版

宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が、5月2日(金)21時より日本テレビ系「金曜ロードショー」で地上波初放送される。今回は45分拡大、エンドクレジットまで含めた完全ノーカット版での特別編成となる。予告動画は番組HPで公開中だ。
本作は2023年の公開時、事前の詳細を一切明かさず、ポスタービジュアル1枚のみで世間を驚かせた作品。公開後は国内外で高い評価を受け、第96回アカデミー賞と第81回ゴールデン・グローブ賞のアニメーション映画部門でいずれも受賞。世界興行収入はスタジオジブリ史上最高を記録した。
本作の最大の見どころは、やはり物語が持つ深いメッセージ性だ。第二次世界大戦中の日本を舞台に、火災で母を亡くした少年・眞人(まひと)が父とともに疎開先で新たな生活を始める。心に傷を抱える眞人は、ある日一羽の青サギに導かれ、現実とは異なる不思議な世界へ足を踏み入れる。異界で出会う人々や出来事を通じて、彼は少しずつ内面の葛藤と向き合い、成長していく。
映像面では、スタジオジブリらしい緻密で豊かなビジュアル表現が印象的だ。幻想的な風景や生命感あふれるキャラクターたちが丁寧に描かれ、そこに久石譲による荘厳な音楽が重なることで、画面に引き込まれるような没入感を生み出している。
また、タイトルにもなっている「君たちはどう生きるか」という問いが、作品全体を通じて強く投げかけられる。眞人の旅を追いながら、観客自身もまた、他者との関係や自分の在り方について思いを巡らせることになるだろう。宮﨑駿監督が長年かけて辿り着いたテーマが、ファンタジーの形を借りながらも、非常にリアルに響いてくる。
本作の声優には、実力と個性を兼ね備えた豪華キャストが集結している。主人公・眞人を演じるのは若手俳優・山時聡真。繊細な感情表現が求められる難役に挑み、声だけで少年の内面を豊かに表現している。眞人を導く謎めいた青サギの声を務めるのは菅田将暉。飄々とした口調の中にどこか哀しみや優しさをにじませ、物語に深みを与えている。
また、眞人の父を木村拓哉が演じており、抑えた演技で父親としての苦悩と責任を体現。さらに、木村佳乃、柴咲コウ、大竹しのぶ、國村隼、小林薫ら、日本映画界を代表する俳優たちが脇を固め、作品の世界観をより確かなものにしている。とりわけ、あいみょんが声を担当するヒミというキャラクターは、その神秘的な存在感と共に観客の記憶に強く残る存在となっている。主題歌は米津玄師による「地球儀」。
最新の宮﨑駿作品を、テレビの前でじっくり味わえる貴重な機会。深く心に残る物語と映像美を、この特別放送で体験してほしい。
■キャスト
眞人(まひと)役:山時聡真
青サギ役:菅田将暉
父・勝一役:木村拓哉
母・夏子役:木村佳乃
キリコ役:柴咲コウ
ヒミ役:あいみょん
その他出演:滝沢カレン、大竹しのぶ、竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子、國村隼、小林薫、火野正平
放送情報
放送日時:2025年5月2日(金)21:00~23:39
放送局:日本テレビ系「金曜ロードショー」
放送形態:45分拡大・ノーカット
◇日テレ「金曜ロードショー」HP