BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第28話-第29話:反逆者の末路~一家の再会【ネタバレ】

11月03日12時19分ドラマ
(c) 2021 China International Television
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中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて11月4日放送の第28話と第29話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか



■第28話「反逆者の末路」

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馬子律と桓宓の婚礼の儀が始まり“紅蓋頭”で顔を隠した桓宓が入場する。
※紅蓋頭(こうがいとう):花嫁が婚礼のときにかぶる赤い布。中国の古い習わしで、花嫁は初夜に部屋で二人きりになって新郎が取るまで、花嫁はこのままでいる。赤い色については第5話の王ケンの婚礼の説明で、「縁起のよい色」と紹介したが、王ケンは紅蓋頭をかぶっていない。

皇帝が皇位継承の詔書を読み始めると、王ケンの侍女に変装していた刺客が皇帝のそばにいた子律に斬りかかるが、失敗し短刀は頬を掠めるにとどまる。激怒した子律は王ケンを殺そうとするが、第3皇子・馬子澹が彼女を庇って刺されてしまう。その時、簫キが兵を引き連れて現れ、子律を追い詰める。窮地に立たされた子律は皇帝を人質にして抵抗するが、王ケンは桓宓を連れてきて人質交換を要求。子律が交換に応じると、王夙が桓宓に剣を向け、動揺した子律が隙を見せたところに矢が放たれ命を落とす。桓宓もまた王夙の剣を奪って自ら命を絶つ。

一方、馬子澹の傷は致命傷を避けており、命を取り留める。釈放された皇后は、王栩亡き後は蕭キに頼るしかないと王藺に語るが、王藺は蕭キが皇后の思惑通りに動くか疑問を抱く。皇太子・馬子隆は、子律の企みに気づけなかった自分を責め、弱音を吐くが、皇后に叱咤される。また、皇太子妃・謝宛如が彼を庇う姿に皇后は苛立ち、彼女を平手打ちする。宛如は、桓宓には頼れる人がいたが自分にはいないと嘆く。

朝廷で報償が行われる。王藺のたくらみが露呈しなかったおかげで王藺には太師を、蕭キには太尉の名誉職が与えられる。宋懐恩(そうかいおん)、牟連(ぼうれん)、唐競(とうけい)、胡光烈(ここうれつ)、胡瑶(こよう)ら寧朔軍の将軍たちには爵位を3等級昇格と金一千両が与えられる。そして子律、ケン寧王らは反逆児罪で死罪を命じられる。

屋敷に戻った蕭キは、馬子澹の意識が戻ったことを王ケンに告げ、彼を守ってくれたことに感謝しつつも、自分が王ケンを守れなかったことに無力感を覚える。彼女の危機を知り、一刻も早く戻りたい一心で少数の兵を率いて宮殿に向かったこと、彼女の機転で大規模な戦闘を回避できたことに驚きと感謝を伝える。馬瑾若もまた、初めて婿に会ったことから反対していたものの、何度も王ケンを守ってくれた蕭キに感謝を示し、蕭キもまた生涯をかけて王ケンを守ることを誓う。

■見どころ:子律の謀反の後始末が描かれた。この謀反では内に隠した子律の残虐さが露呈したが、桓宓を想う恋心だけは本物だった。無敵の大将軍である蕭キもまた、王ケンを失くすかもしれないという思いで怖れるほど、妻を愛していたことが確認できる。皇子として恵まれた環境ではあったが、疎まれ愛されることなく育った子律と、孤児だったが周りから愛されて育った蕭キ。愛を知ることの大切さを思い知らされた2つの愛だった。



■第29話「一家の再会」

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子澹が重傷を負ったと知り、いてもたってもいられない蘇錦児(そきんじ)は滋養に良い薬を用意したと王ケンに話す。蕭キは本心では子澹を見舞うことに反対のようだが、筋を通すという王ケンの意見を尊重する。ところが、宛如は王ケンの見舞いと薬を受け取らず、門前払いする。

蕭キは謀反の残党がいるかもしれないと考え、兵士から女官まで宮殿内の全員の身元を改めるよう進言するが、王藺はこれに反対する。皇太子は信じられるのは蕭キだけだと、叔父の王藺さえも信じられないと蕭キの肩を持つ。すると、王藺は大げさに謝罪し、一部の使用人だけを同行して隠居するので、屋敷や財産の全てを蕭キに譲ると言い出す。ちょうど来合わせた皇后がその場を納める。王藺は子律の手の者の中で、使えそうな2名だけを残して後は全て処刑するよう指示する。

桓宓の一件で対面を失った王夙は酒におぼれる。そんな息子を王藺は池の中に放り込み、這い上がろうとする王夙を足蹴にする。王夙は自分の野心のために家族も犠牲したと、父に食ってかかる。王藺はそんな息子に「王氏の跡継ぎとして現実を見据えよ」と叱責する。

一方、蕭キは酒に酔いつぶれた王ケンを介抱して夜を明かす。目覚めた王ケンは、母が王氏と皇帝の板挟みに苦しんでいたことを慮り、父の野心のために家族の関係が壊れてしまったと話す。蕭キはこれまで話さなかった自身の過去を話す。蕭キは孤児で両親の顔すら知らずに育った。そこでは2つの部族が共存していたが、部族間での婚姻も許され平和に暮らし、蕭キにも優しく接してくれた。ところが2つの部族が急に敵対し、村が火の海になってしまった。蕭キもまた家族同然の人々が死に、対立する悲しい過去を持っていた。

父との口論で王夙は何かが吹っ切れた。晴れ晴れとした表情で王ケンを迎え位に気、2人で慈安寺の母に会いに行く。寺には王藺も来ており、久々の一家が再会。王ケンは両親二人で話す機会を作ってやる。瑾若に仕える徐女官は王ケンが妊娠していることに気づく。数日後の誕生日に蕭キに伝えようと考えた王ケンは、誰にも言わないよう口止めする。

王ケンが皇帝を見舞うと、自身の命があとわずかだと知っていると言って誕生日の贈り物として絵を描く。蕭キを疑ったことを後悔していると話す皇帝は、遺言書を残したと王ケンに打ち明ける。

■見どころ:王藺と瑾若の久々に仲の良い様子も見られるが、これも誕生日の祝いを父に聞かれた王ケンが、両親の仲の良い姿をねだったお陰。果たしてこのまま両親の関係は修復するのか?そして蕭キも気にした王ケンがやせた理由は?



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 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
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