BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第30話-第31話:崩御~3つの命【ネタバレ】

11月03日12時49分ドラマ
(c) 2021 China International Television
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中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて11月5日放送の第30話と第31話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)
 ほか



■第30話「崩御」

上陽賦(c) 2021 China International Television
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皇帝が第2皇子・馬子澹に皇位を譲ろうとしていると疑う皇后は、王ケンを呼び出す。彼女は子澹の王ケンへの未練を探ろうとするが、王ケンは過去の話だと一蹴し、逆に皇后が今も持っている温宗慎からの詩を引き合いに出して牽制する。

雨の中王ケンを待っていた蕭キの元に、賽(とう)夫人が皇都で見つかったと知らせが入り、急いで夫人の住まいに向かう。蕭キが家に入った後、窓には蕭キが女児を抱きかかえる影が映っていた。

皇后は病床の皇帝に会いに行き、遺言書を渡すよう迫る。皇帝は皇后が自分の死を望んでいるのではないかと疑い、遺言書は準備済みだが、皇后には見せるつもりはないと答える。皇後は皇帝を「生きる屍」と呼び、彼に謝貴妃の殺害と皇子が生まれないように策略したことを責めると、二人はもみ合いに発展する。

その夜、豫章王府に皇帝の崩御の知らせが届く。王ケンは、皇帝が遺言書を扁額の裏に隠しておいたことを思い出し、冬を越せると診断された翌日に崩御したことから、今夜何かが起こると考える。この知らせは慈案寺の馬瑾若にも届く。
※扁額:門戸や室内などに掲げる横に長い額のこと。詳細は以下の「見どころ」で。

蕭キは10万の兵を待機させ、皇太子の宮殿である東宮に向かうが、王藺の兵に阻まれてしまう。蕭キは王藺に、皇帝崩御に際し皇太子たちを東宮に閉じ込める意図を問うが、王藺はさらに多くの兵で蕭キたちを包囲する。龐癸はこの様子を王ケンに報告し、王ケンは龐癸を伴って宮殿に向かう。

王ケンは式乾殿に入ろうとするが、皇后は彼を止め、皇帝の急死は天命だと主張する。彼女は「父と夫は権力争いを繰り広げている」と告げ、子隆の即位に反対する者は全て反逆者だと言う。龐癸が持ってきた遺言書を手にした王ケンは、これを奪い取ろうとするが、彼の侍女が奪い返す。

外では兵たちが戦っており、王ケンは遺言書を読み上げる。亡き皇帝が指名したのは馬子隆だった。安堵した皇后は気を失い、王ケンは遺言書に従うべきだと説得するが、王藺は納得しない。王藺は子隆が皇帝にふさわしいか疑問を呈し、自ら政を補佐すると主張し、蕭キに兵を撤退させるよう指示する。蕭キは「王藺は謀反を働いた罪人」と告げると、王藺は式乾殿に火薬を仕掛けたと脅し、そこに馬瑾若が現れる。

■見どころ:初回から登場してきた皇帝・馬曜の崩御を中心に描かれた。我が子を皇帝にするために裏工作してきた皇后。手を組んできたはずの兄の王藺にも裏切られたが、皮肉なことに死を願った夫である皇帝が後継者として選んだのは、お気に入りの子澹ではなく、子隆だった。これを知っていれば多くの血を流さずに済んだのに…。

さて亡き皇帝が遺言書を“扁額”に隠したが、これは実在の清の第5代皇帝の雍正帝(ようせいてい)の「密勅立太子法」(太子密建)がヒントになっている。皇位継承の暗闘を経験した雍正帝は皇太子を擁立せず、皇位継承者の名前を書いた勅書を印で封印した後、紫禁城乾清宮の玉座の後ろにある「正大光明」と書かれた扁額の裏に隠し、崩御後に一定人数が立ち会った上で勅書を開く、という方法を考案した。これによって後継者争いを封じ、清代には暗愚な皇帝が比較的出なかったと言われる(ウィキペディアより)。
また、劇中の扁額に書かれた『微妙玄通』の四字熟語は「緻密ちみつで奥深く、すべてに通じていること」を意味する老子の言葉。。

王ケンの皇帝の崩御に際し「国中が泣いた」というナレーションに続く、「墓が少し大きいだけ…泣いてくれる人は少ないだろうと思う。それが悲しいのだ」という生前の皇帝・馬曜の言葉が切ない。その後の王ケンのナレーションで映像には出ないが、厳かな皇帝交代劇が目に浮かぶ。



■第31話「3つの命」

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突然現れた馬瑾若は、皇帝の遺言を無視し続ける王藺に夫婦の縁を切ると宣告し、馬氏を嫌うなら家族を失う痛みを味わえと自死する。これを目の当たりにした王ケンはショックを受け、流産してしまう。皇后は、皇帝が最初から皇太子・馬子隆を後継者にするつもりだったことを知り、皇帝が自分に罪を重ねさせたと恨む。

胤歴2年9月、成宗皇帝・馬曜が崩御し、国中が悲しみに包まれる。10月5日、子隆が即位し、蕭キに国政の補佐を命じ、侍中・温宗を復職させる。皇后は皇太后となり、謝宛如が皇后に昇格する。一方で、王ケンは最愛の母とお腹の子を失い、深い悲しみに沈む。父の王藺は謀反の罪を免れるも、私欲を図った罪人として投獄され、処刑される運命にある。しかし、王氏一族は巻き添えにならずに済む。

皇太后は相変わらず国政に口出しし、蕭キを頼みにすることも許さない。名ばかりの皇帝である子隆は、何一つ自分の思い通りにできず不満を募らせる。その中で、皇后・謝宛如が懐妊する。子隆は喜ぶが、皇太后は宛如を休ませるために後宮の仕事を引き受け、子隆にも宛如のもとへ行かないように命じる。皇后は、母に言いなりになる子隆を恨む。

王藺は処刑を明日控え、皇太后に呼ばれ最後の晩餐を共にする。「妹のお前に負けるとは」と言う王藺に対し、皇太后は子隆から帝位を奪おうとしたことへの恨みを告げる。王藺は「子隆ではこの国を立て直すことはできない」と断言し、皇太后は「自分がいる限り王氏の没落はない」と告げる。

子隆は蕭キへの褒美に悩むが、皇太后が提案した「免死金牌」は、蕭キが王藺の死罪を免れるために使うのではないかと疑念を抱く。皇太后は、蕭キに権力を持たせないためにこの提案をしたのだ。もし蕭キが王藺を助ければ、王ケンとの関係に亀裂が入ると考えていた。子隆は皇太后の真意を疑うが、皇太后は「王藺が助かっても、辺境に追われる運命だ」と意味深な言葉を残す。

母の死と流産のショックから立ち直れない王ケンのもとに、兄の王夙が訪れ、簫キの力で父を助けてほしいと懇願する。だが、王ケンは父への憎しみと親子の情の間で葛藤し、悩んだ末に王夙の頼みを拒否する。

■見どころ:王ケンが天牢で目撃した父の詩は「天よ、我が祈りを聞け。父を殺した琅邪の山を打ち崩せ。国への忠心はかなわぬが、妻と共に戻られる」。王藺も妻・馬瑾若を彼なりに愛していたのだ。

馬車で去っていく父を走って追いかける王ケン。王藺にはその姿が幼い頃の我が娘に重なって見える。「阿嫵、走るな、転ぶぞ」と叫ぶ父の切ない思い。この後、王藺はどうなるのか?また、太医は王ケンの病状を蕭キになんと伝えるのか?



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 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

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