「三国志 秘密の皇帝」第11話、皇帝の秘密を知った趙彦の悲しい結末 ネタバレあらすじ(全33話)
BSP4Kで11月17日(日)、BSPでは21日(木、深夜)放送予定の第11話、皇帝の秘密を暴いた趙彦(ちょうげん)が、許都で劉平(りゅうへい)と対峙するも、衝撃的な展開を迎える。第11話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。
「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】
■キャスト
⇒メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
⇒押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
ほか
※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。
■第11話見どころ
劉平の正体を突き止めるため、温県へと向かった趙彦(ちょうげん)。愛する董妃から託された使命に燃える趙彦は、ついに劉平が楊俊の息子・楊平であることを突き止める。しかし頼れる男・司馬懿(しばい)と司馬朗(しばろう)が鮮やかにピンチを回避。そして許都に戻った趙彦は劉平(りゅうへい)と対峙する。
有能な司馬兄弟の連携プレーに脱帽する一方で、趙彦が選んだ哀しい結末に衝撃が走る。回避劇のかたわらで、劉平と伏寿(ふくじゅ)、司馬懿と唐瑛(とうえい)の恋愛模様も前進する胸キュンシーンも必見です。
■豆知識:中国式愛の告白は“ことわざ”で
董妃に嫉妬し“妃を迎えたらどうでしょうか。でも董妃はダメです。”と言う伏寿に、劉平は“結婚するなら『子の手を執りて、子と偕に老いん』とできる関係を望んでいる”と返している。これには劉平が、子を成すためだけの妃ではなく、共に生きていける人を妻に迎えたいという意思が読み取れるが、この言葉は『詩経』にも出てくる「偕老同穴(かいろうどうけつ)」という故事ことわざだ。
意味は、夫婦がともに老いて、同じ墓に葬られることをいう、夫婦の契りが固く、仲睦まじいたとえ。今で言うと「おしどり夫婦」というとわかりやすいかもしれない。第11話では、劉平が伏寿に「偕老同穴」を求めているような雰囲気に動揺する伏寿や、最後の一手が決めきれずにいる劉平のもどかしさが描かれるので、ラブ不足な視聴者には見どころとなるはず。それにしても、想いを寄せる相手に「一緒に老いて、一緒に墓に入ろう」という意味合いのことわざを持ち出してくるあたり、劉平の真面目さが伺えるが、この2人の恋の行方はどうなることやら、進展を待ちたい。
■第11話ネタバレあらすじ
© Chinese Entertainment Tianjin Ltd.楊俊(ようしゅん)と楊彪(ようひょう)がやって来る。郭嘉の動きが早く、このままでは楊平の正体を暴くのも時間の問題だから、楊俊は故郷・河内(かだい)で療養し、そこでは司馬家が面倒を見てくれるという。伏寿は、かつて司馬家が曹操を支持していたことから懐疑的だったが、劉平は司馬懿が裏切るはずがないと言い、涙をこらえて父として自分を育ててくれた楊俊を見送った。その頃、司馬懿の元に唐瑛が到着。似顔絵のカラクリについて尋ねられ、司馬懿は紙を薄く剥がし、複写を作り出す「剥離の術」を使ったと説明する。
司馬懿は劉平そっくりの似顔絵を捨て、司馬朗が描いた偽物の似顔絵を3枚にしていた。また、司馬懿は唐瑛に過去を捨て今に生きるため、笑うことから初めてみるよう告げる。そこへ、趙彦が捕まったと知らせが入る。趙彦は楊平の似顔絵を見て、皇帝の正体を知ってしまっているため、帰すわけにはいかないが、殺せば郭嘉(かくか)に怪しまれる。そこで、司馬懿は趙彦と同じところに閉じ込められることにする。目覚めた趙彦に、「兄に足を刺された」と嘘をつき、陛下と楊平の関係を調べていたら閉じ込められたと説明する。
そして、2人でここを逃げ出そうと持ち掛け、司馬懿は趙彦と屋敷を逃げ出す。追手に追いつかれると、司馬懿は罠にかかり、趙彦を逃がす。司馬懿は唐瑛に助けてもらい、趙彦を殺さず劉平の元まで送り届けて欲しいと頼む。唐瑛は司馬懿から告白されると思っていたので、がっかりするが、司馬懿は別れ際に、「ずっとここでお前のことを待っている」と告げ、去り行く唐瑛の背中に向かって「好きだ」と思いを告げる。
その頃、郭嘉は、鄧展(とうてん)が袁紹軍の元で生存していると知らせを受ける。袁紹軍が偶然に鄧展を連れ去ったとは思えないが、それならば何故似顔絵を置いて行ったのか。疑問が残る郭嘉は趙彦の帰りを待つことにする。一方、趙彦は許都に到着し、唐瑛に会いに行き、董妃の位牌を胸に抱きしめ「陛下に会わせて欲しい」と言い出す。そして唐瑛に導かれ劉平に会った趙彦は、董妃の位牌を突き出し「本物の陛下はどこですか?」と尋ねる。さらに趙彦は司馬懿から託された矢じりを見せ、「あなたは楊俊の息子、楊平です」と断言するのだった。
唐瑛と伏寿が趙彦を襲おうと身構えるのを制し、劉平は真実を趙彦に語った。そして自分の即位は正当なものだと言って詔を見せると、趙彦はそれを位牌の前に添えて深々と頭を下げた。趙彦は自分を殺さないという劉平の言葉にひれ伏した。しかし、部屋を出て行こうとする趙彦を伏寿が防ごうとした時、趙彦は袖から短剣を取り出し、自ら舌を切り取った。血を滴らせながら屋敷を出るのを唐瑛が後から見守る。伏寿は矢じりの意味を問うと、劉平は、以前盗賊を逃がした思い出を明かし、その時司馬懿から「無用な情け」と叱られたと語る。これは情けを捨て、趙彦を殺せというメッセージだったのだ。
一方、血を流しながら外へ出た趙彦を、満寵(まんちょう)と郭嘉が待ち構えていた。趙彦を殺すか、屋敷を燃やすか、劉平がどう出て来るか待っていると、趙彦が口から血を流して現れたので驚いた。そこへ趙彦の師・孔融(こうゆう)が駆け付ける。趙彦は何を聞かれても話すことは出来ず、最後の力を振り絞り満寵に攻めかかるが、口から血を大量に吐いて息絶えた。孔融は趙彦の亡骸にすがりついて号泣し、趙彦を追いつめた郭嘉と満寵を責めた。その様子を唐瑛は見つめていた。
趙彦(ちょうげん)自害の知らせを受けた劉平は自分を責めるが、伏寿(ふくじゅ)は司馬懿(しばい)の矢じりを見せ、「戦えば必ず血が流れ犠牲が出る。司馬懿は正しいのです。」と言って涙を見せた。劉平は彼女の涙を拭い、一緒に乱世を終わらせようと誓い、伏寿に「いつかこの手で奏でる琴の音を聞かせてください」と言う。その頃、郭嘉は牢屋にいる董承に会いに行き、火事の真相を暴こうとすれば人が死に、董承は陛下に利用されていることをほのめかす。
牢獄にやって来た劉平に、郭嘉は楊修を警備に戻すことを提案し、人を用いる時はよく調べる方がいいと忠告する。その様子を満寵(まんちょう)が影から見ていた。その後、拷問部屋の隣で郭嘉は呼び出した楊修の前に、楊修が使った袁紹との連絡役を突きだした。
[原題]
三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国
【放送予定】
BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り
◇NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト
【華流ドラマ】【作品詳細】【「三国志 最後の皇帝」を2倍楽しむ】