日本初放送「高麗契丹戦争」第27話・第28話:反乱者との対決、顕宗の覚悟と逆転劇
韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送中の「高麗契丹戦争」(原題)。今回紹介する第27話と第28話では王、顕宗(キム・ドンジュン)が上将軍チェ・ジル(チュ・ソクテ)や豪族パク・ジン(イ・ジェヨン)ら反乱軍との緊迫した戦いの末、政変の鎮圧に成功する様子が描かれた。ネタバレあらすじと見どころを紹介する。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。
「高麗契丹戦争」(原題)って?
本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもある姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。
■キャスト
⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
ヤン・ギュ役:チ・スンヒョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
契丹の老将ソベアプ(蕭排押)役:キム・ジュンべ
契丹皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒)役:キム・ヒョク
ほか
■第27話あらすじ
カン・ガムチャン(チェ・スジョン)はパク・ジン(イ・ジェヨン)の肩の傷を確認し、王殺害を企てた反逆者であると確信して逮捕を命じた。この事実はすぐに顕宗(キム・ドンジュン)にも報告された。一方、元貞王后(イ・シア)は、顕宗に対して無礼な態度を取るチェ・ジル(チュ・ソクテ)を注意するが、チェ・ジルは同じく謀反を起こしたカン・ジョには怯えたくせに自分を見下す王后を嘲笑し、「王の首を斬らなければ従わないのか」と挑発する。王后はその態度に怒りを募らせるも、頼りにしていたパク・ジンが王暗殺未遂の犯人だと聞き愕然とする。
朝廷では、顕宗が王の命を狙った者への処罰を諮る中、チェ・ジルが自らその犯人を処刑すると宣言する。カン・ガムチャンは証人として呼び寄せたカン族長(アン・ソクファン)の証言を引き出し、パク・ジンが自ら暗殺計画を告白したと明らかにする。この証言によりパク・ジンの罪は確定したかに思われたが、チェ・ジルが動き出す。彼はパク・ジンを尋問するとその場から連れ出して釈放し、開城府尹(高麗の首都の長)に戻す。
顕宗は、チェ・ジルの行動を恥じるキム・フン(リュ・ソンヒョン)にジルを正すよう頼む。しかし、パク・ジンから、自分が次の標的にされると聞かされていたチェ・ジルは、先手を打ってキム・フンを捕える。一方、チ・ジェムンはウォンソンを捜す反乱軍と遭遇し戦う中で、ウォンソン(ハ・スンリ)と再会する。ジェムンは顕宗の危機と王后が反乱軍と手を組んでいる事実を伝え、ウォンソンの力が顕宗に必要だと説得する。
そんな中、王宮には契丹の使者が現れ、決着がついたはずの顕宗の入朝問題を蒸し返す。チェ・ジルはこれを機に契丹への出兵を宣言し、武官たちを鼓舞するものの、手にした権力を失うことを恐れるあまり不安を募らせ、パク・ジンに助言を求める。パク・ジンが契丹の使者と交渉に当たる。その夜、パク・ジンは顕宗と対峙し、「成し遂げていない計画を終わらせる」と刃を向け、恐怖を与える。しかし、殺すつもりはないと宣言し、顕宗に「死より深い苦しみ」を与えると「契丹へ人質として送る」告げる。この脅迫により顕宗の苦悩は深まる。
顕宗は密かにイ・ジャリム(チョン・ジヌ)を呼び寄せ、西京の判官に任じて、ウォンソンへの手紙とある密命を下す。
その頃契丹では、老将ソベアプ(キム・ジュンベ)と皇帝(キム・ヒョク)は高麗の内紛を利用し、顕宗を生け捕りにして属国化を進める計画を進める。
顕宗は、臣下たちのっ前でチェ・ジルと共に入朝する決断を下す。元貞王后は、自らの過ちを悔い、馬上の顕宗に跪いて涙ながらに謝罪する。 イ・ジャリムは顕宗からの手紙をウォンソンに託し、顕宗からの密書を持って西北面行営都兵馬使ユ・バン(チョン・ホビン)の元へ。命令には顕宗が逆徒を伴い西京に向かっているため、到着次第逆徒を一掃せよと記されていた。
■感想、見どころなど
パク・ジンの正体を見破ったときのカン・ガムチャンをチェ・スジョンがさすがの演技で魅せてくれる。しかし、チェ・ジルによって無罪放免となったパク・ジンの知略には、さすがのガムチャンも手が出ない。ここからは顕宗vsパク・ジンの頭脳戦となる。また、この回では、腰抜け改め忠臣となったチャン・ヨヌ(イ・ゴヌ)と支えるファンボ・ユウイ(チャン・インソプ)が、逆臣として流刑地に送られたシーンにも注目してほしい。
■第28
西北面では、顕宗から密命を受けたユ・バンはチェ・ジルたち反乱者たちを討つため秘密裏に行動を開始する。ユ・バンは部下の将軍たちに「最も信頼できる兵士をそれぞれ100名ずつ集めよ」と指示し、皇帝が西京に到着するのを待ち構えた。
一方、顕宗はチェ・ジルらを引き連れて鴨緑江に向かった。しかし、パク・ジンは顕宗の意図を察知し、「我々を一網打尽にしようとしているのだろう。おそらく西京で行動を起こすつもりだ。都兵馬使ユ・バンに我々全員を斬り捨てる命を下したに違いない」と、チェ・ジルに警告した。
そこでパク・ジンとチェ・ジルは玉璽を奪って、ユ・バンに兵を率いて通州城へ向かうよう命じる偽の詔書を作成する。ユ・バンに偽の詔書を見せて兵力を動かそうとしたが、イ・ジャリムは「王を脅して得た偽の詔書だ」と確信していた。それでもユ・バンは「王命を独断で判断すれば、さらに大きなものを失うことになる」と通州城に向かうことを決めた。
その後、西京に到着した顕宗は宮殿内に留まり、外部との接触を断った。反乱軍を討とうとしていたイ・ジャリムは深く悩み、反乱軍の目を逃れて西京に潜入したチ・チェムン(ハン・ジェヨン)と共に作戦を練った。
顕宗は「高麗を離れる前に仏に挨拶したい」と要請し、宮殿を出て市内の寺院へ向かった。そこで顕宗はウォンソン(ハ・スンリ)と出会い、二人は初めて会うかのように振る舞った。ウォンソンは「西京の楽師や舞姫の腕前は素晴らしい」と話し、顕宗に宴を楽しむよう勧めた。
ウォンソンの言葉の意図を理解した顕宗はチェ・ジルに「酒を飲みたいので宴を開いてほしい」と依頼した。チェ・ジルは顕宗の突然の願いを受け入れ、西京の楽師や舞姫を総動員し盛大な宴を開くことを決める。
イ・ジャリムは楽師の演奏が始まる中、宴の進行を見守り、顕宗も酒を酌み交わす兵士たちを見つめながら、行動の機会を伺った。
宴が最高潮に達した頃、剣を手にした舞姫たちが登場し、楽師の太鼓の音に合わせて華麗な剣舞を披露し始めた。顕宗は舞台に上がり、舞姫に酒を注がせながら宣言した。「私の中の憐憫だけに囚われていては、王の使命を全うできない。この高麗を守るため、私は強い君主となり剣を取る覚悟をした」と。そして、反乱者たちを全員討つよう命じた。
■見どころ、豆知識
この回、顕宗からウォンソンへの手紙の内容が明かされる。第26話で、顕宗から拒まれたウォンソンが王への恋慕を断ち切ろうとしたが、実はウォンソンへの恋情が膨らんでいたという内容。顕宗は、少年のころから何かと支えてくれた王后を捨てることはできなかったのだ。手紙は「どうかずっと傍にいてほしい」と結んであった。
結局、今回もユ・バンは役に立たなかった。その融通の利かなさにイライラさせられる。結局チ・チェムンの活躍で反乱軍制圧に成功した。しかしこれはウォンソンのお手柄。顕宗の元へ向かうというチェムンに、兵を率いるようにアドバイスしたのだ。寺で再会した顕宗に「反乱軍討伐計画」の要となる“盛大な宴”を勧めたのもウォンソン。やはり顕宗にはウォンソンが必要なのだ。
またこの回、パク・ジンが戦争で2人の息子を失ったことを顕宗に話し、顕宗が謝り、契丹が高麗の民を自国の兵とする狙いも説明するシーンがある。また、養子に迎えたパク・ヨナン(カン・ボンソン)が、「兄たちを殺したのは王ではなく契丹です」と命がけで訴えたが、パク・ジンには届かなかった。
顕宗がチェ・ジルやパク・ジンら反乱軍との激闘の末、政変を鎮圧した様子が描かれた。韓国でこの劇的な逆転劇が放送された当時、ニールセンコリア全国世帯基準で瞬間最高視聴率14.4%を記録した。この日の平均視聴率は12.7%で、2週連続で自己最高視聴率を更新した。
■『高麗契丹戦争』(原題)
放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話
◇KNTV「高麗契丹戦争」(原題)
■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
◇KNTV視聴方法ページ
【作品詳細】【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】