BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第46話-第47話:皇子の誕生~羨望【ネタバレ】

16時00分ドラマ
(c) 2021 China International Television Corporation

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて12月3日放送の第44話と第45話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか



■第46話「皇子の誕生」

宋懐恩(そうかいおん)は玉秀改め、玉岫(ぎょくしゅう)と婚姻してすぐに江南(こうなん)へ出発し、そこで王ケンの兄、王夙(おうしゅく)と共に治水に当たるが、悪天候に加えて疫病も蔓延し作業は難航。王夙は、避難民の中で力のある働き盛りの者を工事に合流させて、労働時間に別に食料を分けるという画期的な方法を考えつく。そうすれば、兵士たちは休め、避難民は仕事ができる。

その頃宮殿では、出産予定より3か月も早く皇后、謝宛如(しゃえんじょ)の陣痛が始まる。皇帝、馬子隆(ばしりゅう)は、なんとしても皇后と子の命を救えと申太医に命じる。難産の末、宛如は男の子を出産。母子ともに無事だったことに大喜びの子隆。夜間の早産の知らせに迷惑顔の皇太后は、謝氏の血筋の孫に不満ながらも、大事な初孫の出産に複雑な表情を見せる。

そのころ、死を装い、ひそかに生き延びていた王藺(おうりん)。護衛兵、青雲の制止もきかず、息子、王夙に会うために疫病が蔓延する江南の地へ向かっていた。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation
一方、江南で王夙と宋懐恩が治水対策について打ち合わせしているところに、顧采微(こさいび)がやって来る。突然の訪問に驚く王夙に顧采薇は、顧氏は江南陵陽の出身で、祖父である胡瑶(こよう)の墓が大雨のために破損し、兄の顧閔汶(こびんふん)に代わって修繕に来たのだという。そして顧氏の恩恵を受けている江南の士族に治水の手助けをさせると申し出る。

太極殿では皇子誕生を祝う宴が開かれ、王ケンと蕭キも参席。だが、昭陽殿では馬静(ばせい)と命名された皇子が泣き止まず、宛如は侍女たちに八つ当たり。生後間もない皇子も「鬼の申し子」と罵り、「皇子が病弱だと噂が立てば皇太子の地位も危うい」と焦る。皇太后にせかされ、鄭(てい)乳母が一つ方法があると耳打ちする。

宛如は遅れて宴にやってくるが、馬静は眠っていた。子隆は大喜びで皇子のお披露目をする。「赤い顔をして帝王の風格がある」と喜ぶ子隆だが、皇子を抱いた王ケンは“酒の匂い”をかぎ取る。

「私も子供が欲しい」という王ケンを「焦るな」となだめる蕭キ。その夜王ケンは鳳池宮(ほうちきゅう)で過ごすことに。申太医からの診断を受けた後、成人の儀の前に埋めた桃花酒を掘り起こして飲もうとする王ケン。そこに皇太后が酒を持ってやってくる。王ケンは、勧められた酒に口をつけず、父のことで皇太后を責める。皇太后は裏切ったのは王藺の方で、辺境で殺害されるとは思わなかったと弁明。なおも王ケンの態度はそっけなく、皇太后は気分を害して立ち去る。王ケンはやりきれない思いで酒を飲む。

その頃、馬静の全身に発疹が出る。宛如は慌てて申太医を呼び、馬子隆も駆けつける。

■見どころ:うらぶれた姿で1か月間も北の辺境をさすらう王藺。そんな彼が息子の夙に会いにいく目的は?子隆は「赤い顔をして帝王の風格がある」と喜んでいたが、皇子を抱いた王ケンは、妙な匂いをかぎ取が?果たしてにおいの元は?この回、王ケンが夜を過ごした美しい鳳池宮は、先代の皇太后が王ケンに自由に使えるようにしてくれた場所。



■第47話「羨望」

馬静の発疹について太医は酒が原因と診断し、酔い覚ましを飲ませると治まる。これに子隆は激怒し、宛如は静の乳母のせいにする。
上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation
さらに太医は、馬静の不調は“怯え”が原因と診たてる。泣いてばかりの宛如に手を焼く子隆。宛如はそんな子隆に不満と嫉妬を口にし、子隆は宛如がすっかり人が変わったようで、うんざり。その後、宛如は鄭乳母から、静を落ち着かせるために酒を飲ませたと聞くが、それが自分を思ってのためだと知り、処罰せずに済ませる。

静の不調と宛如のいらだちに困り果てた子隆は、太史令の盧子雲(ろしうん)に会うことにする。盧子雲は「廉貞星は五行で火に属し、大きな災難を意味する。その星は卑賤の出身だが一気に出世し、以前は北方にいたが、今は紫微星の元、皇都かその周辺にいる」と子隆に報告する。それは蕭キを指していた。実は盧子雲は宛如に指示されていたのだった。

皇都を守る胡光烈は、和睦通りに忽蘭に攻め入る動きはないと報告するが、蕭キは手を抜かずに継続して忽蘭を見張るように指示する。寧朔に帰りたがる胡光烈に、もう少し朝廷が落ち着いたらみんなで帰ろうと声をかける。

一方、龐癸(ほうき)は、蕭キがある屋敷に女性を頻繁に訪ねて女の子を抱き上げる姿を目撃し、徐女官に報告する。そんな中、王ケン(おうけん)の屋敷に、宋懐恩(そうかいおん)の子を懐妊した玉岫(ぎょくしゅう)が訪れる。徐女官は王ケンを心中を慮って玉岫にそっけない態度で接する。

皇后、謝宛如(しゃえんじょ)が仕組んだ不吉な占いのせいで蕭キ(しょうき)を警戒するようになった皇帝、馬子隆(ばしりゅう)に、皇太后は「皇帝と大臣たちとで狩りをするときに、皇帝が刺客に襲われたら蕭キは身を挺して皇帝を守るはず」と、蕭キの忠義心を利用した暗殺計画を授ける。

そんな中、江南の王夙に文が届く。たった一文字「夙」と書かれた文が、父、王藺からの連絡だと察する。幼少期、父は「夙」という字の正しい書き方を教えてくれた時の筆致だった。

龐癸(ほうき)は、蕭キが平伏姿で竇(とう)夫人の屋敷を頻繁に訪ね、女の子を抱き上げる姿を目撃したと、徐女官に伝える。報告を受けた王ケンは、徐女官と一緒に竇夫人に会いに行く。実は、夫人の夫と蕭キは軍の同期で意気投合して義兄弟となった。そんな彼が亡くなり、蕭キは彼の子供の養育をいていたのだった。王ケンは、また隠し事をしたと拗ねて見せるも、蕭キの行動を理解する。

蕭キは、江南の宋懐恩から依頼のあった資金と食糧を一刻も早く届けるよう指示した後、朝廷での政務を辞任して寧朔(ねいさく)の地に帰りたいと皇帝、子隆に申し出る。だが蕭キを疑い始めた子隆は、すぐには許可を出せない。

洋ようふ(c) 2021 China International Television Corporation■見どころ:徐女官ともう一人王ケンへの強い忠義心を持つ龐癸。かつて避妊薬のことで徐女官から蕭キの行動を見張るように言われた。この一件が決着した後も律儀に蕭キを見張っていた。その篤い忠義心がまたひと悶着の種に。龐癸の後をつけた紺のマントの女人の顔にも注目を!

竇夫人の屋敷。すぐに誤解が解けた後、少女、沁之(しんし)が、蕭キを「おじさん」、王ケンを「王妃おねえさん」と呼ぶのに苦情を言う蕭キの大人げなさが可愛い。またまた早とちりした徐女官。そろそろ蕭キに全幅の信頼を置いてもいいのでは?



BS12「上陽賦」番組サイト
 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】