BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第50話-第51話:追い詰められた蕭綦~遺言【ネタバレ】

中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて12月10日放送の第50話と第51話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。
「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。
■キャスト
⇒押さえておくべき5人
⇒比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■第50話「追い詰められた蕭綦」

蕭キもまた毒刀で傷を負っており、胡瑶は蕭キを心配して部下に援軍を呼びに行かせ、兄の胡光烈と共に蕭キに同行する。棟羽山(れんうざん)の谷にたどり着いた時、蕭キは沁之たちの姿を発見する。傍には賀蘭箴が不敵な笑みを浮かべて立っていた。子供らを開放して逃げ去れという蕭キに「皇帝を殺そうとしたのは、俺ではなくお前だ」と言い、蕭キは全ては賀蘭箴が仕組んだ罠だったと気づく。子供たちを人質に取られた蕭キは手出しができない。しかも後ろには蕭キを捕らえようと禁衛軍が迫っていた。賀蘭箴は「子供たちを忽蘭に連れて行って成人まで養ってやるから、安らかに眠れ」と吊り橋を渡って、橋を切り落とし、蕭キたちを袋のネズミにする。
すでに毒が回り始めていたが、寧朔軍の仲間とともに、追ってきた大勢の禁衛軍と死闘を繰り広げる。だが蕭キを含め多くが負傷。そんな中、寧朔軍の援軍が駆けつけ死闘を繰り広げるが、蕭キをかばって胡光烈が致命傷を負い、蕭キも気を失ってしまう。
一方、顧閔汶(こびんふん)は、大勢が見ている中で皇帝暗殺を狙うのは賢いやり方でなく、蕭キはワナにハメられたのではないかと疑問に思う。衛侯(えいこう)は「皆が気付いているが、寒門出身で成り上がった蕭キを消すための唯一の機会だ」という自己中心的な考えを述べる。太医は、矢は抜いたものの余命は3日程度と診たて、重臣たちはひん死の皇帝をなんとか都へ連れて帰ることにする。
棟羽山の谷での戦いが終わり、胡瑶が意識を取り戻すと、胡光烈から「全てが大王を殺すためのワナだ。大王を死んだと思わせるために、自分が死んだら蕭キの鎧を着せて身代わりになるように」と言われる。そして、胡瑶は兄の指示に従い、蕭キの鎧を着せて兄を身代わりにし、谷を去る。
宮廷では王ケン(おうけん)が辛い治療に取り組んでいた。申太医はその意志の強さにただただ感服する。その頃、皇后の謝宛如は皇子、静(せい)の育児に疲れ、鄭乳母に「そなたの大変さが分かった。濡れ衣を着せた王ケンを許さない」と告げる。子隆と賀蘭箴が蕭キ暗殺を企てていることを知る宛如は、もはや王ケンに力はないと考え、彼女を呼びつける。
■見どころ:「兵たちよ、このようなことに巻き込んでしまい済まない」これが戦闘開始の蕭キの言葉。こうした部下に気遣うところが命がけで蕭キに従おうという気にさせるのだ。これまでにも闘いのシーンはあったが、どれも勝ち戦。今回は100対1000の戦い、これまでとは違う。しかも蕭キの体には毒が回っている。それでも黒いマントを翻して長槍で戦い始める姿はまさに鬼神!白馬を始め、その他の馬の演技もお見逃しなく。
今回一番の見どころは、蕭キの新兵時代からの唯一の同期である胡光烈が最後に下した判断、妹への想いと共に壮絶な最期に感涙必死だ。兄の言葉に従うしかない胡瑶も辛い。
■第51話「遺言」

温宗慎は、皇太后から蕭キの兵力を抑制する策について意見を求められ、蕭キが寧朔(ねいさく)に帰りたいと願っているこの機会に乗じて、気づかれぬよう徐々に蕭キの兵力を分散させてはと、進言する。だが皇太后は雑草は早いうちに根こそぎ排除した方がいいと、すでに計画が始まったことを明かす。宗慎は最後まで皇帝と皇太后と共に立ち向かうと約束する。
その頃、昭陽殿で王ケンは鄭乳母が、皇子、馬静(せい)を虐げられているのを目撃する。ところが乳母は駆け付けた皇后、謝宛如(しゃえんじょ)に静を泣かせたのは王ケンだと言い、王ケンは思わず手をあげてしまう。宛如は無礼なふるまいだとして、王ケンを責め、けんか別れする。この一件は皇太后にも報告されるが、王ケンをよく知る皇太后は、鄭乳母と宛如に問題があると判断し、そのままにする。
鄭乳母の味方をした宛如だが、その日から静を自分で面倒見ることにする。すると静は穏やかで泣くこともない。王ケンの言葉を思い出す。
江南ではまた雨が降り続き、堤防決壊の危機に瀕するが、王夙と宋懐恩との懸命の治水対策で水位が下がり始める。そんな中皇太后から王夙に密書が届く。そこには「粛毅伯 殺」(宋懐恩)と認められていた。
狩りの前日、竇(とう)夫人の家に何者かが忍び込み、侍女を殺害する。皇太后とともに蕭キ暗殺の計画を進めてきた皇帝、馬子隆(ばしりゅう)の元には、明日の狩りに向けて、皇太后が蕭キ暗殺の手はずを整えているとの知らせを受ける。その頃、胡光烈たちが丁寧に森の見回りをするが、穴を掘って身を細めている刺客たちに気が付かない。
ついに狩りの日。皇帝は計画通りに2人だけで狩りの勝負をしようと言いだし、蕭キを刺客が待つ森の中へおびき出す。森に駆けた子隆を追った蕭キが見たのは、矢に射られて倒れている子隆だった。大勢の刺客に襲われる蕭キは、馬を走らせ危機を知らせ、一人刺客たちと戦う。刺客一味が退散した後、「助けて」という沁之(しんし)の声を聞いた蕭キは、子隆を駆けつけた禁衛軍に任せて、胡光烈と胡瑶を連れて刺客の後を追う。
駆け付けた大臣たちは子隆の胸の毒矢が蕭キのモノだと知り驚く。皇太后の令牌を持つ禁衛軍の将軍は、兵士たちに寧朔軍営の包囲と、蕭キを皇帝殺害犯として見つけ、殺害しても構わないと命じる。蕭キもまた毒刀で傷を負っており、胡瑶は蕭キを心配して部下に援軍を呼びに行かせ、兄の胡光烈と共に蕭キに同行する。王ケンは何のために呼ばれたのかわからず、昭陽殿に到着すると、宛如に鄭乳母を冤罪に陥れたことを詰られる。鄭乳母を置いて、王ケンはその場で静の体を調べるが、異常は見つからない。ところが昭陽殿を出たところで、王ケンは手がかぶれていることに気づく。ついに真相が分かった。王ケンには桃アレルギーがあったのだ。昭陽殿に戻って鄭乳母を問い詰め、騒ぎを聞きつけた宛如、静の脱いだ服を確かめチクチクするのを確認し、激怒するが、鄭乳母は謝るばかりで真相を話さない。宛如はむち打ちの刑にせよと命じる。
王ケンは皇太后に呼ばれ、彼女に会いに行くが、そこで子隆が刺客に襲われ重傷を負って戻ってきたと報告が入る。温宗慎は駆け付けた皇太后に、「皇帝が襲われたとき、蕭キがいたが、今は行方不明」と伝える。謝淵にも子隆危篤の連絡が入り駆けつけるが、皇太后に止められ、王ケンと共に式乾殿の外で待たされる。泣き縋る皇太后に対し、温宗慎は急いで遺言を聞くように勧め、子隆は「馬静を皇太子に冊封し、皇后の謝宛如を殉葬せよ」と遺言する。宛如は自分が殉葬、埋葬されることを知り、取り乱す。
一方、王ケンは、蕭キの行方がわからず、寧朔軍が誰も帰ってこないことに動揺する。その頃、意識を失った蕭キを、唯一生き残った胡瑶が馬に乗せて運んでいた。殉死を命じられた皇后、謝宛如(しゃえんじょ)は王ケンにこれまでのことを謝り、馬静を抱かせ、宮殿から遠ざけて育ててほしいと頼み…。
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■見どころ:謝淵に残酷な殉葬を命じたのは、皇太后から静を守るための子隆なりの考え。この一言で謝淵の謝氏再興の夢はついえることに…。
◇BS12「上陽賦」番組サイト
2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
◇予告編
【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】