趣里が父・古田新太の過去を探ると“群馬”に謎が?「モンスター」【第9話ネタバレ・10話予告】

12月9日に放送された「モンスター」(火、22時、カンテレ・フジ)第9話では、父・粒来(古田新太)が関わった贋作の訴訟とともに、亮子(趣里)の子ども時代も垣間見られた。12月16日に第10話が放送される。また、亮子は父・粒来と法廷闘争に。予告動画は番組公式サイトで公開されている。
フジテレビ月10ドラマ「モンスター」第9話のネタバレや話題をご紹介
趣里が得体の知れない弁護士・神波亮子を演じる「モンスター」は、モンスター弁護士が、法がおいついていない令和ならではのさまざまな問題を向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かうリーガルエンターテイメントだ。第9話が12月9日に放送された。
■第9話ネタバレあらすじ
父・粒来(古田新太)のことが気になる亮子は父の過去をさぐるべく、美術館に向かう。「ひまわり」の絵画の前にいる男(近藤芳正)によると、この謎の絵画Xは、23年前にゴッホの『ひまわり』の連作として見つかり、世紀の大発見だと騒がれるなか、当時IT長者だった成沢大輔(渡邊圭祐)が、画商の岡村洋一郎(松田陸)から過去最高額の140億円で買ったという。その後、贋作の噂がでて、成沢が岡村を訴えたのだ。成沢が尊敬する永山教授が“贋作”と主張したのだ。
圭子(YOU)によると、訴えられた岡村は当初圭子に弁護を依頼したものの、開業直後で手一杯だった圭子は、元同僚の神波春明、つまり粒来に依頼を託したのだという。そして、粒来と岡村が圭子の事務所で初めて顔を合わせたその日、部屋の片隅には当時7歳だった亮子もいた。
粒来が訴訟にあたり、岡村に話を聞いたところ、絵画は岡村が懇意にしていた画家・市原が亡くなり、そのアトリエにあるものを妻・詩織が発見し、修復士でもある詩織が修復したところ、ゴッホではないかと思い、岡村に連絡が来たのだ。絵画を預かった岡村は鑑定をさせる。甘い鑑定のまま国立美術館のゴッホ展に飾られたことで絵画は評判になった。そこで絵画を使って投資や人間関係を築こうとしていた成沢が岡村に絵画の取引を持ちかけた。岡村が100億以上だというと、成沢は140億というとてつもない金額で絵を買い取った。
粒来は永山教授の権威を失墜させることで、“贋作”としたことをうやむやにしようとした。さらに、絵画を街に飾り、“本物”でも“偽物”でもいいようなイメージを植え付ける。みな、絵の前に立ち、勝手なタイトルをつけ始めた。絵画を成沢に貸してもらうために、粒来は成沢が永山に多額の寄付を行い、その見返りとして情報を仕入れていたことで脅した。粒来の考え通りに、絵画には新しいストーリーがつけられ、終いには200億くらいの価値があるのではといいだす人も出始めた。成沢は訴えを取り下げた。
そして、世間は修復の技術を注目する。詩織にスポットがあたった。
話を聞いていた亮子は、絵画の前にいた男、この美術館の館長に「画商は最初から市原の絵を世に出し、詩織の修復士としての腕前を世間に見せつけることが目的だったのでは?」という。美術館長こそ、画商の岡村だった。岡村は訴訟は取り下げられてもまだまだ話は続き、画商の友人で群馬に住んでいる人間がトラブルに巻き込まれ、粒来に弁護を頼んだといい、成沢は交通事故で亡くなった。絵画を買って以来、不運に見舞われ、絵画は「呪いの絵」と呼ばれるようになり、価値がなくなったのだ。
岡村は詩織から絵画を100億で買っていた。いまでは詩織は悠々自適にくらしているだろうと岡村は話した。
そのころ、大草圭子法律事務所に亮子に話を聞いてもらいたいと群馬から一人の妊婦・横沢さくら(前田敦子)がやってきていた。地元の人たちが体調が悪いのは村にできたサカミクリーンという産廃処理場ではないかといい、訴訟を起こしたいのでやってきたのだという。亮子は、さくらが群馬からきたこと、粒来が23年前の訴訟の後に群馬の案件を引き受けたこと、半グレのリーダーのキングも群馬出身なことを総合して、父親が家をでたのは“群馬”になにかあるのではと思う。
第9話も多彩なゲストが出演
破格の値段で絵を購入したIT長者・成沢大輔を演じるのは渡邊圭祐、謎の美術館館長を演じるのは近藤芳正、そして、突然、群馬から亮子を訪ねて来る妊婦・横沢さくらを演じるのは前田敦子だ。近藤芳正は主演の趣里が出演していたNHK朝ドラ「ブギウギ」で趣里演じるスズ子のマネージャー役でがっつり共演した仲だ。「趣里ちゃんとは『ブギウギ』のとき、ずっと一緒だったので、久々に共演できる楽しさと、お互い違う役なので照れもあって微妙な感覚でした」と感想を話している。
23年前のシーン……
ドラマの前半は23年前に亮子の父・粒来(古田新太)が大草圭子(YOU)から依頼された絵画の贋作案件を描いた。そこに登場する圭子、パラリーガルの村尾(宇野祥平)たちの姿も評判となった。特に、村尾を演じてる宇野のカツラ姿は注目された。放送開始前に、番組公式X(Twitter)で、宇野がカツラをかぶった後ろ姿で現場を眺めているところを投稿していたが、宇野だと気がつかずに見ている視聴者も多かった。
第10話は父・粒来と亮子の法廷での争い
第9話は亮子の法廷シーンがなく、寂しい思いをした視聴者も多かったようだが、第10話はがっつりと法廷シーンがでてくる。今度の相手は父親だ。前回の対決では亮子は弁護士になって初めて負けてしまったが、今回はどんな法廷劇を繰り広げるのか?
■第10話あらすじ
15年ぶりに、故郷の群馬県山遥村に帰省したというさくら(前田敦子)は、村の草木が枯れ、両親や村人たちの体調が悪いのは、村にできたサカミクリーンという産廃処理場にあるのではないかと亮子(趣里)と杉浦(ジェシー)に話す。しかし、役場に訴えても取り合ってもらえず、環境汚染に対して個人が訴えを起こすことは珍しく、非常に困難なため地元の弁護士は引き受けてくれない。杉浦も今回の依頼にはいつも以上に難色を示すが、亮子は群馬というキーワードがどうしても引っ掛かる。すると案の定、サカミクリーンの顧問弁護士が粒来であることがわかった。
カンテレ・フジテレビ 2024年10月14日スタート。毎週月曜日22時放送「モンスター」。出演:趣里、ジェシー(SixTONES)、古田新太、YOU、宇野祥平、音月桂、中川翼、ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@monsterktv8」。
◇カンテレ・フジテレビ「モンスター」番組公式サイト
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