BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第54話-第55話:懐恩の決意~憎悪と流言【ネタバレ】

16時21分ドラマ
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中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて12月17日放送の第54話と第55話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。



「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。


■キャスト

押さえておくべき5人
比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか



■第54話「新たな皇帝」

王ケンが目覚めたのは草原だった。賀蘭箴(がらんしん)から龐癸は死に、侍女、錦児の裏切りを聞かされる。さらに皇子、静(せい)を連れ逃亡した王ケンを捕らえるべく手配されていることを知らされ、唯一安全な忽蘭(くらん)の地でかくまってやると言われる。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation一方、皇都では大臣たちが失踪した静の行方を心配し、空席となった皇帝の座に頭を悩ませている。そこに、勅命なしで都に戻った馬子澹の知らせが届く。温宗慎はこれを「神の思し召し」と捉え、彼を迎えに行く。馬子澹は衛候に「次期皇帝」と呼ばれ、ようやく馬車から降りて皇宮に入城する。

宮殿に入った子澹は皇太后に対し、自分が皇帝になったこと、そして自国が本来は自分のものだと告げる。父親に毒を盛られ、母に無実の罪を着せて没落させたことや、兄を殺して息子を皇位に就けたと告白し、皇太后に対して馬子隆暗殺の真相を耳打ちする。

子澹の気がかりは、錦児が目印を残さなかったために行方不明となっている王ケンのこと。鳳池宮で王ケンを想う。そして承康2年8月、子澹は太極殿で皇位に就き、生母の謝貴妃は孝純昱寧皇太后に封じられた。大成では2年の間に三度も皇帝が変わり、国中が不安に陥っていた。

江南では、王藺が王夙に対して皇帝暗殺事件の疑問を投げかけ、謀反の可能性を示唆する。王藺は、今後の計画において江南に隠れる理由がなくなったと語る。

その頃、忽蘭では、賀蘭箴が父の忽蘭王に歓迎され、カル部の使者コンプ王が現れる。賀蘭箴が蕭キを殺し王位を譲られると宣言され、従兄の賀蘭拓はその決定に反対する。賀蘭箴は母と妹を見殺しにした父王を責め、王位を放棄する決意を示すが、父王は彼に圧力をかける。

皇都では、子澹に助けられた胡瑶が亡き兄を思い涙し、子澹に感謝の意を伝えるとともに、寧朔軍の無実を訴える。子澹は寧朔軍の者たちを大赦する意思を示し、胡瑶に宮殿を去るように告げる。

その頃忽蘭では、賀蘭箴が王ケンに特別な待遇をし、阿麗瑪(アリマ)という奴婢までつけてもてなす。忽蘭王は王ケンに「賀蘭箴に気持ちがないなら釈放するが、戻ってこないように」と警告して立ち去る。王ケンはこれが好機なのか、危機なのかを判断できないでいた。

■見どころ:賀蘭箴から錦児の裏切りを聞かされても信じようとしない王ケン。そんな王ケンの想いは錦児に伝わるのか?王ケン一筋の賀蘭箴。敵とは言え「この婚姻には同意できません。王位を放棄します」と宣言し、「自分にとって王ケンが神以上の存在」と公言する彼の純愛には胸を打たれる。そんな賀蘭箴が王ケンの世話係に選んだのは阿麗瑪。実は王ケンはかつて彼女に会っている。王ケンと蕭キが草原に繰り出した後、クランの祭りで蕭キに踊りを申し込んだ女性だ。




■第55話「懐恩の決意」

蕭キは「必ず恩を返す」と書き置きを残し、農家を離れた。途中で「豫章王妃が忽蘭に逃げた」という噂を耳にし、寧朔軍兵の首を埋めようとする兵士たちを襲う。彼は亡き兵士たちの霊に誓い、真相を突き止める決意を固める。

一方、王夙は皇太后からの密書を父・王藺に見せ、宋懐恩が何度も妹・王ケンを救ったこと、そして将来的に貴重な人材となることを評価し、王藺を殺すべきではないと判断する。王藺は、側室韓氏の死後、子供を守れるよう誓い、夙に王氏復興を手伝うよう頼む。迷った末、夙は父に従うことに決める。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation忽蘭では、王ケンが忽蘭王に夜の森に置き去りにされ、恐怖におびえている。賀蘭箴が馬で駆けつけ、王ケンを助けると、軽率だったことを詫び、彼を守ると誓う。王ケンを連れ帰った賀蘭箴は、王ケンを妃にすると宣言し、忽蘭王に警告する。忽蘭王は、賀蘭箴の王ケンへの執着を心配し、賀蘭拓に王ケンの暗殺を命じる。戴冠式とカル部の娘との婚姻は10日後に予定されている。

新皇帝・馬子澹が恩赦を命じた意図が掴めない衛候(えいこう)と顧閔汶(こびんぶん)。温宗慎は世情の不安定さから、江南の宋懐恩や寧朔軍の唐競に簡単には手を出せないと判断するが、大臣たちは恩赦された武将たちが力を持ち、士族と結びつくことを恐れる。温宗慎は子澹の意図を測るため拝謁を申し出るが、拒否される。

江南では、懐恩が皇都での出来事を知り、蕭キと王ケンの潔白を晴らすために皇都へ向かうが、王夙に止められる。王夙は、蕭キが自分を江南に送ったのは殺害のための駒に過ぎなかったことを告げ、懐恩に「命懸けで生きるべきだ」と諭す。懐恩はその申し出を受け入れ、条件として蕭キの潔白と王ケン捜索を願い、夙はこれを約束する。

忽蘭では、賀蘭拓が方術師に相談する。方術師は、戴冠式の日に動乱が起きると予言する。賀蘭拓は王ケン暗殺を命じられ、不満を抱きながらも、方術師の助言を受けて、婚礼を葬儀に変える決意を固める。

皇都では、蘇錦児が戻り、子澹と会う。子澹の優しさに心を震わせる錦児だが、王ケンについて尋ねられると、嫉妬心から「王ケンは蕭キの死を知り、悲しみのあまり自殺を図った」と嘘をつく。

上陽賦(c) 2021 China International Television Corporation■見どころ:忽蘭の衣装を着た王ケンが可愛い。この回でも賀蘭箴の純愛が色濃く描かれる。
35話では、忠義の人だった2人、宋懐恩と蘇錦児が次第に変わっていく様子もよくわかる。
宋懐恩は、皇太后の命令を破ってまで自分の命を守ってくれた王夙に感謝するが、王夙は外で兵たちを待機させており、交渉に失敗すれば殺害するよう命じていたことには気づいていない。それでもこの時までは、懐恩の蕭キへの忠誠心は本物だったが…。一方、皇帝になった子澹に拝謁した蘇錦児。彼女の心に残っていた一抹の王ケンへの忠義が、子澹の「阿嫵(あぶ)はどうした?」の一言で消え去った。悪女の表情に変わる一瞬をお見逃しなく。
蘇錦児と胡瑶を演じた女優については34話/全43話版で詳しく紹介している。



BS12「上陽賦」番組サイト
 2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
予告編

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