「相棒23」心優しき先輩・レイニこそが、森マリアから視力を奪った犯人だった。【第8話ネタバレ・9話予告】

10時59分ドラマ
©テレビ朝日

12月18日に放送された「相棒season23」(テレビ朝日、水、21時)第8話は右京(水谷豊)の“細かいところ”を見る目が事件を解決に導いた。第10話、お正月SP「最後の一日」は高嶋政伸をゲストに迎え、1月1日(水)21時から2時間超で放送する。予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「相棒23」とは?
「相棒」は捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。その第8話が12月18日に放送された。

■第8話ネタバレあらすじ

視覚障害のある女性・藍里(森マリア)の伴走者を務めていた薫(寺脇康文)が、ランニング中に刺された。警察官である薫だけが刺されたことから、最初は薫を恨む人間の仕業かと思われた。しかし、藍里はなにか別の考えがあるようだった。

そこに、藍里と同じ生花店で働き、伴走者を務めることが多い野瀬(レイニ)という男性が駆けつけてくる。二人は親しげだった。生花店ではソフトを使い、視力障害者でも働けるようになっていたし、ランニングをすることで藍里も少し希望を持っていた。

捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、藍里が視覚を失った経緯を知る。2年前、藍里は偶然、強盗殺人の現場に居合わせ、もみ合いになり階段から転落して失明した。事件は未解決で、右京は薫が刺された今回の一件との繋がりを疑っていた。藍里自身も自分が狙われているのではと思っているふしもあった。

藍里が手術を受け、近日中に視力を取り戻す可能性が高いことも、その推理に信憑性を持たせていた。手術をすることは職場の人やランニング仲間にだけしか話していないという。実は、視力をなくして、学校の先生になるという夢を諦めざるを得ず、さらに母親を亡くした時にも寄り添えなかったことで自暴自棄になっていた時もあった。死のうと思って踏み切りに入ろうとしたとき、助けてくれた人がいる“渡辺”となのり、渡辺はその後ずっとお金も送ってくれているという。藍里はその渡辺が勤め先の能瀬だとわかっていた。

さらに捜査を進めると、2年前の強盗殺人が、区役所の巨額横領事件と絡んでいることが分かる。強盗殺人で殺された女性の夫・藍沢は当時横領事件がおきていた区役所につとめていた。右京が話を聞くと、上司がやったことで自分は関係ないのに、壁にイタズラ書きをされたりして困っていたという。強盗殺人の犯人も捕まらないことから警察に対してもイライラした様子だ。

右京達は隣の家の老人にも話を聞く。藍里が犯人に襲われた時、警察に通報してくれた人だ。当時、壁のイタズラ書きは隣家にも及んでいて、2軒の塀を塗装業者に一緒にきれいにするように依頼していたこともわかった。

藍里は薫と一緒に襲われた時にマニキュアに香りがしたようだといい、薫はペンキのようなにおいという。そこで、右京は塗装業者に話を聞く。すると、木波という職人が担当していたことを知る。木波の家にいってみると一酸化炭素中毒で死んでいた。木波の部屋には藍里と能瀬がランニングしている時の写真があり、持っていた刃物についていた血液には薫のDNAが付着、さらに2年前の犯行を思わせるものもあった。

2年前の事件の日、本当は藍沢は夫婦で旅行するはずだったことがわかった。留守宅に盗みに入る予定が、人がいたため、殺したようだ。さらに、本当は横領していたのは藍沢で、その金を盗んだのではと疑問があがる。横領した金だったので届け出られなかったのではと疑う。木波の家からでてきた帯封に藍沢の指紋がついていた。しかし、木波のことは殺していないという。木波を殺したのは別の人間だった。

能瀬の妹は思い心臓病で病院に入っていたが、そこの塗装をしてたのが木波だった。二人に接点があった。そして、心臓手術のために高額な費用がかかるため、能瀬は金が必要だった。そして、木波の誘いに乗ったのだ。外で番をしている役目だったが、悲鳴を聞いた藍里がきたため、思わず振り払い、藍里が怪我をして失明したのだ。藍里の目がよくなれば、自分の顔を覚えているはずと思い、単独犯として自首することを木波に話した。木波は怒って、能瀬だと思って、藍里の伴走をしていた薫を襲ったのだ。

木波を殺したのは強盗にあった家の隣人の老人だった。藍沢が多額の金を床下に隠すのを偶然みてしまい、木波にその情報を渡したのだ。当日、夫婦で旅行にゆくことも老人が聞きつけた情報だった。そして、全てがばれるのをふせぐために木波を殺した。

藍里の手術は成功した。視力を取り戻した藍里に右京と薫は会いに行く。そこに能瀬もやってきた。能瀬をみて「この人です」と、藍里は犯人であることを指摘した。しかし、能瀬が「良かった」と藍里が視力を取り戻したことを喜ぶ声をだすと、声の主が自分を助けてくれていた能瀬だと気がついた。

藍里は視力を取り戻し、教師になるために前をむくという。能瀬のことは許せないが、全てを否定もできないといい、右京も「全てが悪意ではなかったと思いますよ」と話す。



右京(水谷豊)の観察の細かさ!

事件を解決させるために「細かいところ」がどうして気になるのが杉下右京。今回もさっとみただけなのに、藍里の部屋にあった現金書留の差出人の筆跡の特徴を覚えていたり、一酸化炭素中毒で死んだ木波の部屋にあったカレンダーが病院のものであり、病院名も瞬時に記憶していた。「どうしても、細かいところが気になるもので」の右京だけのことがある第8話となった。



恒例のお正月SP のゲストは髙嶋政伸

毎年、元旦からスペシャルを放送する「相棒」だが、今年はちょうど元旦が水曜日。1週開いて通常放送開始時間からの放送となる。スペシャルだけに23時15分までの放送だ。そこにゲストとして登場するのは、最近では個性豊かな人物を怪演することでも評価の高い、髙嶋政伸だ。実は相棒シリーズは初出演となり、「相棒は、長い歴史を持つ名作シリーズで、僕にとって憧れの作品。本当にうれしかったです」とオファーを快諾したという。演じるキャスターの桧山について「桧山はさまざまな感情に揺れ動く、やりがいのある、役者冥利に尽きる、とても面白い役」と話している。さらに、藤本隆宏、高橋光臣、櫻井淳子、石丸謙二郎といった豪華ゲストも登場する。



お正月SPには陣川くん(原田龍二)も登場!

特命係“初代・第3の男”として知られる人気キャラクターである陣川が正月SPにも登場する。思い込みが激しく、女性に惚れっぽい陣川は歴代の準レギュラーキャラクターの中でも群を抜いて人気度、知名度も高い。毎度、事件に関係する女性の無実を信じて突っ走り、そのたびに裏びられるのだが、今回はどんな女性に巻き込まれるのか?



■第9話あらすじ

大晦日、右京(水谷豊)は、陣川(原田龍二)の付き添いでデパートの宝石店にいた。彼女への指輪を探している。そんな時、右京は4歳の女の子とはぐれた母親と出会い、陣川と迷子捜しを手伝うことになった。

いっぽう、薫(寺脇康文)、伊丹(川原和久)、益子(田中隆三)の3人は、警察学校時代の同期・澤田菜穂(櫻井淳子)の自宅を訪れ、夫の正志(藤本隆宏)を紹介されていた。同じ頃、角田(山西惇)は反社会的組織の関係者追っている。

テレビ局では、人気ニュースキャスターの桧山(髙嶋政伸)が年末特番の準備を進めていた。ところが、ジョーカーを名乗る人物から、桧山に『娘は預かった』という脅迫状が届き、状況が一変する。右京が捜す女の子こそ、桧山の娘だったのだ。犯人からの要求は、予定通りに生放送をすることだった。

その頃、美彌子(仲間由紀恵)と峯秋(石坂浩二)は、与党の大物議員・伊地知(石丸謙二郎)の忘年会に招かれていた。伊地知は最近、ジョーカーを名乗る反社会的組織の関連団体が、自身の反対派に暴力をふるう事件が相次いでいることに頭を悩ませているらしい。いっぽう右京は、誘拐事件の目的が、番組内でジョーカーを批判した桧山を狙ったものではないかと考え、角田たちが確保したジョーカー関係者の男と接触する。男は誘拐への関与こそ否定したものの、「テレビ局に仲間がいる」と証言して…!?



テレビ朝日 2024年10月16日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒23」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。

テレビ朝日「相棒season223」番組公式サイト

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