賀蘭箴ついに舞台を去る…BS12「上陽賦〜運命の王妃〜」(68話版)第58話-第59話:王妃の消息~解放【ネタバレ】
中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」(全68話版)、BS12ウェルビにて12月24日放送の第58話と第59話のあらすじと見どころを紹介しよう。予告動画は番組サイトで視聴できる。
「上陽賦〜運命の王妃〜」は、⼈気⼩説『帝王業』を原作にした時代劇。架空の古代中国を舞台に、不本意な政略結婚で結ばれた二人が、やがて心を通わせ互いに支え合うようになり、民のために戦う超本格歴史スペクタクル。
【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、各話のネタバレ(あり、なし)あらすじや見どころ、豆知識や架空の国・成(王朝)の時代設定や、人物紹介、音楽(OST)、ロケ地などはまとめているので、視聴の参考にされたい。
■キャスト
⇒押さえておくべき5人
⇒比べてみた!“宋懐恩”vs“胡光烈”
王儇(以下、王ケン)/阿嫵/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■第58話「王妃の消息」
王ケンは死んだと思っていた龐癸(ほうき)が寧朔の人々と捕らわれているのを発見する。龐癸は王妃を救えなかったと詫びる。その中に蕭キが面倒を見ていた小禾(しょうか)と沁之(しんし)兄妹がいるのを気づいた王ケンは、賀蘭箴の計略で蕭キが禁衛軍に追い詰められ殺されたと聞き、蕭キが死んだのだと思い涙を流す。
(c) 2021 China International Television Corporation
朝廷。各地で反乱が起きており、各地の駐屯兵だけでは足りないと温宗慎が報告する。子澹が兵を率いる者を募るが誰も名乗り出ない。温宗慎は衛氏の息子の勘を推薦し、子澹は簡単に許可して退廷する。宋懐恩は名乗り出ようとしたのを止めた王夙に、その理由を問う。夙は、推薦された衛勘は机上の空論で実戦では勝てないはず。そうなると朝廷は慌てふためく。懐恩が手を挙げるのはその時だと教える。
子澹が錦繍宮に来ないので、錦児が式乾殿にやって来る。貴妃となっても一度も来てくれないと不平を言う錦児。子澹は錦児の体から香る王ケンと同じ“蘇合香”にひかれて口づけし、一夜を過ごしてしまう。ところが、翌朝、凌春(りょうしゅん)の報告で王ケン(おうけん)が生きていたと知った皇帝、馬子澹(ばしたん)は、貴妃となった蘇錦児(そきんじ)が嘘を言っていたことに気づく。この知らせは王夙(おうしゅく)にも届き、馬静(ばせい)を連れて慈安寺に隠れている王藺(おうりん)も知ることに。王藺もまた錦児の嘘に気づき、彼女を甘く見ていたと驚く。その一方で、王夙から宋懐恩(そうかいおん)が蕭キ(しょうき)と違って与しやすいと報告を受けると、彼に自分が蕭キを上回ったと思い込ませるよう指示する。
皇帝、子澹は忽蘭(くらん)に派兵し王ケンを救出するよう命じる。忽蘭との戦も辞さないという皇帝に、朝廷の大臣たちは猛反発。王夙と懐恩までが反対すると、子澹は激高し自ら救いに行くと言い出す。朝廷の混乱は錦児にも伝わり、王ケンが救出されれば自身の悪行が明らかになると怯える。
その頃、忽蘭では簫キの死を受け入れた王ケンが、捕らわれている民の解放を条件に賀蘭箴(がらんしん)との婚姻に承諾する。王ケンは龐癸(ほうき)に時が来たらみんなを連れて逃げるよう頼む。
■見どころ:「心は心でしか直せぬ」皇帝陵からずっと馬子澹に仕える侍女、凌春(エバ・チェン)の言葉だが、王ケンの香りにつられて錦児を抱いてしまった子澹。王ケンが生きていると知るや、雷が落ちて皇帝陵が崩壊する。しかしこの報告を受けても子澹は王ケン救出にしか念頭にない。王夙は大臣たちの前で、改めて王ケン救出に反対し、皇帝の過ちを認める「罪己詔(ざいきのしょう)」の要請を提案し、温宗慎(おんしゅうしん)もこれに賛同する。
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■第59話「解放」
王夙はその後、懐恩を慈安寺に連れて行く。王夙は「お前は将軍で収まる器でない。将来は英雄になる」と言葉巧みにおだて上げるが、懐恩は寒門出身であることに引け目を感じている様子。そこに王藺が姿を現し、驚く懐恩に「私と手を組むなら養子にして王氏の族譜に加えてやる」と言う。
一方、錦児は子澹に、姉同然の王ケン救出に同行したいと願い出る。この言葉に感動する子澹だが、錦児には他意があった。翌日、大臣たちは式乾殿の前にひざまずき、温宗慎が太祖皇帝の位牌を掲げて「後世の皇帝が国事で過ちを犯す場合は、大臣の連名で『罪己詔』を要請することができる」と太祖の言葉を伝え、皇帝陵が崩壊したのは神の警告、式乾殿で内省するよう、子澹を諫める。
忽蘭。王ケンは婚礼衣装を身にまとい、蕭キからもらった「護身用の短刀」を隠し持って賀蘭箴の待つ幕舎に向かうが、王倩(おうせん)が仕掛けた網に捕らわれてしまう。現れた倩は「借りを返すわ」と短刀を突き付ける。王ケンが、やることがあるので1日だけ待ってほしいと願うと、倩は王ケンをその場にひざまずかせ、頭を下げろと言い王ケンを踏みつける。王ケンがそれをはねのけたとき龐癸がやって来るが、駆けつけた兵に2人とも捕らわれてしまう。
その頃、賀蘭箴は婚礼服に赤い布をかぶった新婦の前にいた。「この日を待ちわびた」と愛の言葉と共に布を取ると、そこにいたのは王ケンではなくミア公主だった。怒った賀蘭箴は忽蘭王の元へ乗り込むが、父王は何者かに殺害されていた。賀蘭拓は、箴が王を殺害したと言い立て兵たちに捕えさせる。箴を救おうとした忽耶鬼は殺害され、拓は「賀蘭箴が謀反を起こした」と宣言する!この言葉に拓の罠にはまったと気づく箴。
賀蘭箴は刑場で縛り上げられ、そこに王ケンも引き出される。すると箴は「王ケンだけは助けてくれ」と頼む。賀蘭拓は箴の耳元で「大王を殺したのも、お前の母と妹を殺したのも俺だ」と耳打ちする。拓は王ケンに剣を持たせて、箴を殺せば助けると告げる。剣を受け取った王ケンが近づくと「俺を殺して生き延びてくれ」という箴。ためらう王ケンに「蕭キを殺したのは俺だ」と言うが、王ケンは箴をつるしている縄を切る。大混乱の中、箴は王ケンを守ろうとして槍に刺されてしまう。その時、どこからともなく蕭キが現れ、賀蘭拓を人質に取る。
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■見どころ:ついに賀蘭箴が最期の時を迎える。王ケンの「妻になってもいい」と言う言葉に驚き感激する箴。そして新婦が王ケンでなかったと知ったときの怒り、憎っくき賀蘭拓に「王ケンだけは助けてほしい」と命乞い、さらには自分を殺すのをためらう王ケンをたきつけるように「蕭キを殺したのは自分だ」と告げ、王ケンを守るために自ら槍の前に立つ…そのどれもが愛してはいけない王ケンを愛してしまった賀蘭箴の愛。蕭キを演じたジョウ・イーウェイとは違う、ユアン・ホンのワイルドな“賀蘭箴”の切ない愛は多くの視聴者を胸を打つはず。
◇BS12「上陽賦」番組サイト
2024年9月16日スタート 月・火16時~ 2話連続(全68話版無料BS初放送)
◇予告編
【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】