水谷豊が病室から指令を出す安楽椅子探偵に「相棒23」【第12話ネタバレ・13話予告】

11時04分ドラマ
©テレビ朝日

1月22日に放送された「相棒season23」(テレビ朝日、水、21時)第12話、脳波を調べるために検査入院した右京(水谷豊)はその病院が詐欺師に狙われていることに気がつき、病室から薫(寺脇康文)や伊丹(川原和久)たちに指令を出す。第13話「レジリエンス」は1月29日(水)21時から放送する。予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「相棒23」とは?
「相棒」は捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。その第12話が22日に放送された。

■第12話ネタバレあらすじ

右京(水谷豊)の脳波に異常が見つかり、検査入院することになった。どうやら脳波が普通の人よりも細かすぎるらしいのだ。入院することになった病院は経営難だった。そこに、ライリー・櫻井(岩谷健司)と名乗るコンサルタント会社の代表が現れ、院長の信頼を得て改革の提案を始めた。ライリーたちはなんども病院を乗っ取っているようで、手慣れた手段で院長の信頼を得て行く。まずは、孤独になりがちな経営者である院長に仲間を紹介する。そして、つぎに金を入金する。あっという間に理事会の人数はライリーの送り込んだ人員が半数以上を占めることになっていた。

そんな中、入院中の右京は、ライリーをはじめ、コンサルタント会社の社員からも事情を聞くが、上手くかわされてしまう。詐欺は証拠をしっかりと固めないと簡単には捕まえることができない。

そこで、右京は安楽椅子探偵よろしく、薫(寺脇康文)、伊丹(川原和久)、組織対策の角田(山西惇)、詐欺の捜査は専門の捜査2課にも捜査指示を出しまくる。薫が病院外での捜査を始めると、意外な事実が浮かび上がってくる。

理事会で理事長となった医師は実際は俳優だ。すでに廃業している医師の経歴などを勝手に使っている。右京はあえてその医師に診察を求める。これで、医師であると虚偽申告して収入を得たことになるのでこの俳優は捜査2課が詐欺の疑いで捜査できる。

病院に入金された金の出所を探る。最初に登場した資産家役の男性のことを薫が追いかけると、住んでいる家に多数の拳銃が隠されていた。これで角田課長たちが暴力団関係者として捜査ができる。武輝会と関係があることがわかった。

ライリーの弁護士は武輝会関係社と接見していろいろな情報を得ていた。どうやら金は暴力団にも流れていたようなのだ。

ライリーの秘書は元劇団員だ。金に困っていたところをライリーに助けてもらった。データの改ざんなどをしていた男性はベンチャー企業を立ち上げて失敗したところをライリーに拾われた。弁護士も学費をライリーに出してもらっている。そんなライリーはホームレスたちに酒を大判振る舞いしている。薫はホームレスに近づき情報を得た。

理事会で病院を売却しようとしていたときに右京達警察が入ってライリーたちに捜査した事実を突きつけた。最初は合法だと言い張ったが、嘘をついていた医師たちが捕まると、余裕の表情で罪を認めた。詐欺罪は懲役10年程度が多い。もどってきても金銭的な余裕があるのでは?と右京がいう。そこに薫から連絡が入り、ライリーが隠していた財産が見付かったという。それは山の中の掘っ立て小屋の中だった。

実はライリーが酒を振る舞っていたホームレスは、スマイル博士となのったロマンス詐欺士のなれの果てだった。スマイルは寄って、昔の詐欺の話などを薫に自慢して、幼い子どもだったライリーとの出会いも話したのだ。ライリーは幼いころ親に捨てられ無銭飲食をしていたところ、スマイルと出会った。そしてスマイルに詐欺をたたき込まれて、これまで稼いできたのだ。ライリーは全てがばれたことを知り、観念した。

調べられているライリーは右京を呼び出した。捜査2課の取り調べは右京とは違い、細かいところがなく物足りないのだという。そしてスマイルのことを右京たちに頼んだのだが、スマイルはすでに亡くなっていた。



人は殺されない第12話

細かいところが気になって仕方ない右京(水谷豊)の真骨頂が発揮される第12話となった。病院経営を乗っ取ろうとする詐欺師の話だ。検査入院していた右京が詐欺士集団を見かけた際に、時計の針が日本時間ではないことや日焼け跡と時計の大きさが合わないこと、ライリー(岩谷健司)の服の生地がイギリスの名門のものであることなど、誰もきにしないようなところを見抜いて行く。



右京は病室で指示を出すだけの“安楽椅子探偵”

ミステリーの分野の一つに自らは現場に出向くことなく、限られた場所から指示を出して事件を解き明かす“安楽椅子探偵”ものがある。第12話は病院にいるしかない右京がその探偵役となり、薫(寺脇康文)や角田課長(山西惇)、いつもは反目している伊丹(川原和久)たちを使って事件の証拠を調べ上げた。



29日放送の第13話は和泉元彌がゲスト

未解決事件の捜査を助けるといって被害者の遺族に近づく、元警察官・平井役で和泉元彌が登場する。自分が犯人でさらに3人の人間を殺していると自白するのだが、右京はどうしても信じられない。平井の自白は本当なのか?右京の勘が正しいのか?



■第13話あらすじ

5年前、23歳の青年が公園で何者かに殺害された事件は未解決のままだった。美和子(鈴木砂羽)は右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)に改めて調べてほしいという。被害者の母親から事情を聞くが、そのかたわらに元警察官だったという平井(和泉元彌)がいた。平井は、思うところあって未解決事件の被害者を支援しているらしい。

ところが、その事情聴取中に平井が突然、罪を自白し、さらに驚くことに、青年を殺害する前、すでに3人もの人間を殺めているとい言い出した。



テレビ朝日 2024年10月16日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒23」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。

テレビ朝日「相棒season223」番組公式サイト

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