「三国志 秘密の皇帝」第26話:曹操に投獄された司馬懿を唐瑛の愛が救う ネタバレあらすじ(全33話)

03月02日22時00分ドラマ
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BSP4Kで3月9日(日)、BSPでは13日(木、深夜)放送予定の第26話、許都に戻った曹操が司馬懿を追いつめる。第26話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。



「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】


■キャスト

メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
 ほか



※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。



■第26話見どころ

曹操が戻らぬうちに盧龍(ろりゅう)を落とそうとする司馬懿に対し、劉平は曹操と助け合って漢王朝の未来を築こうとするが・・・。一方、曹操は偽の虎符を使って兵を動かしたのが司馬懿だと気づきながら、新たな手口で司馬懿を追いつめる。司馬懿を助けるために、決死の覚悟で評定の場に現れた唐瑛(とうえい)の深い愛情を感じる感動回。



■豆知識:招兵キーアイテム“虎符”

盧龍で鮮卑との戦いを強いられた劉平が、許都に援軍要請した際に用いられたのが虎符だった。ドラマの中で、司空の地位についていた曹操が軍事決定権を持っていたと思われ、虎符は曹操が持っていることになっていたのだろう。援軍要請を聞いた許都の司馬懿は、偽造した虎符を使おうと提案。これがないと軍を動かせず、まじめな荀彧(じゅんいく)も仕方なく受け入れている。そして司馬懿率いる援軍のおかげで、劉平たちは勝利をおさめることができた。

この虎符は、古代中国の皇帝が軍隊を動かす時に使い、青銅や黄金などの金属で創られた虎の形状を模したもの。軍隊を動かす時に下す命令書のようなものとしての役割を持ち、中央朝廷から地方にいる官吏の軍隊指揮権の証明として与えられていた。なぜ虎なのかというと、古代中国では、虎は争いに敗れることのない百獣の王であると信じられ、軍隊のシンボルだったからだそう。手の平サイズの小さな虎符だが、国の軍隊を動かす強い力を持っていると思うと興味深く見てしまう。



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■第26話ネタバレあらすじ

その晩、勝利を祝う宴が開かれ、曹植(そうしょく)が詩を詠み、曹丕(そうひ)が剣舞を披露し、曹節(そうせつ)が琵琶を弾き、大いに盛り上がる。しかし外では高欄将軍が突入の時を待っていた。そんな中、伏寿は酒の匂いで気分が悪くなったと言って劉平を外へ連れ出す。同じく宴に出席していた司馬懿は、隣に座ってきた曹丕の“共に大業をなそう”という誘いに応えず、盃を床に投げ割り外で控えている兵士たちに合図を出した。そこへ劉平が戻り、司馬懿の策を伏寿から聞き、兵を退かせたと告げる。

劉平は、半月共に戦った仲間を殺せないし、ここで曹家の子女を殺せば、曹操と同じになる。天下を救うことが大切だと説くが、司馬懿は千載一遇のチャンスを潰されて怒って出て行ってしまう。

その後、盧龍に戻って来た曹操は、兵を率いて鮮卑に勝利したことを褒めた。劉平は曹操が虎符を使って援軍を送ってくれたからだと感謝したので、曹操はすぐに虎符が偽造されたものだと察した。しかし劉平に郭嘉(かくか)の名を出されたのでその場は何も言わなかった。翌日、曹操は郭嘉の墓を参り、郭嘉が亡くなる前に言い残したことはあるかと尋ねた。曹節が「陛下と手を組むべきだ」ということ、そして盧龍を守る策が書かれた袋を渡されたことを伝えると曹操は涙を流し、腹心の部下の死を悼んだ。

曹操軍は許都へ凱旋を果たしたものの、民心が皇帝に傾いていることに伏寿は喜んだが、曹操はいい顔をしない。劉平は許都を守った賈詡(かく)を労い、自分の秘密を知りながら郭嘉を上手に説得してくれたことに感謝した。さらに衰退した漢王朝を守ってくれた賈詡のことを史書に残そうと提案するが、賈詡は首を横に振って、過去より若者が担う将来の方が大事だと言って断った。この姿に劉平も司馬懿も頭を下げた。

そこへ曹操の命で兵士が入ってきて出仕から逃げ出した罪で司馬懿を捕らえた。曹操に騙されたと焦る劉平に賈詡は、曹操はただ刀を振り上げただけで、下ろすのは劉平の対応次第と告げる。同じ頃、伏寿の父・伏完(ふくかん)が曹操を亡き者にできたチャンスを逃した娘に文句を言っていると、司馬懿が捕らえられた知らせが入り、伏完はますます腹を立てる。劉平は曹操を宮中に呼びだすが、代わりに曹丕がやって来た。曹丕は劉平に、今度のことは劉平が司馬懿に執着したことが元凶で、彼を諦めれば父・曹操と手を組めると説いた。

その頃、伏寿は唐瑛(とうえい)から司馬懿と逃げる計画を打ち明けられたので、賈詡や崔琰(さいえん)に協力してもらい、2人の手助けをする約束をする。牢内に侵入した唐瑛は司馬懿を見つけるが、そこへ曹丕がやって来て、「逃亡して名を変え隠遁し、志を捨て、孤独と後悔の中で己が嫌になる。それでもいいのか」と問いかける。司馬懿はその時は断ったが、曹丕が去ったあと悔しそうに藁を蹴り飛ばしたので、唐瑛は司馬懿にそんな生活を送らせるわけにはいかないと涙を流した。

劉平は評定を開き、司馬懿の罪について「罪は罰するべきだが、あの者(司馬懿)には朕を助けた功がある。朕はどうするべきだろうか?」と群臣に問いかけた。孔融(こうゆう)は司馬懿を擁護し、曹仁は朝廷を欺いた罪は重いと反論していると、そこに弘農王(こうのうおう)の位牌を掲げ唐瑛が現れた。彼女は皇帝の命を守った司馬懿を守るべきだと主張し、劉平は曹仁と曹丕に、司馬懿の助命を曹操に伝えるよう命じた。

朱雀門を通る唐瑛に、楊修は、唐瑛が今後の再婚は許されないと皮肉を言ったが、唐瑛は死ぬまで弘農王の霊廟を守り続けると言って去って行った。劉平は司馬懿の助命の代わりに曹操を丞相に任じる詔を出した。そして曹丕は評定の結果と共に「司馬懿を必ず乗りこなす」と誓いを立てた。曹操を丞相にすることに伏完も楊彪(ようひょう)も猛反対する。伏寿も、曹操を従わせるのは容易ではないと不安はぬぐえなかった。

牢屋に閉じ込められた司馬懿の元に、曹丕が勅使を持って現れ、曹操が丞相に任じられ、釈放後は自分に仕えるよう告げる。司馬懿は屋敷に戻ると唐瑛の姿はなく、唐瑛は弘農王府で今まで以上に厳重な監視下に置かれていた。司馬懿は劉平に怒りをぶつけるが、劉平はそんな司馬懿を皇帝の寝所に連れて行く。するとそこには王妃の衣装に身を包んだ唐瑛の姿が。司馬懿は唐瑛を抱きかかえ、寝台に連れて行き2人はついに結ばれるのだった。



[原題]

三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国



【放送予定】

BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始
BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り

NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト

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