NHKアカデミー賞ノミネート作品「Instruments of a Beating Heart(心はずむ 楽器たち)」NHKプラスで配信中

03月03日21時43分映画
国際共同制作: NHK / Cineric Creative / NYT Op-Docs

第97回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた、NHKの国際共同制作作品「Instruments of a Beating Heart(心はずむ 楽器たち)」が、NHKプラスで3月8日まで配信。

惜しくも受賞は逃したが、NHKの国際共同制作作品がアカデミー賞にノミネートされたのは今回が初めての快挙である。本作は、NHK、シネリック・クリエイティブ、ニューヨーク・タイムズOp-Docsの3社が共同で制作したドキュメンタリーで、日本とイギリスにルーツを持つ山崎エマ監督が手掛けた。撮影を担当したのはNHKの加倉井和希カメラマン、エグゼクティブ・プロデューサーとして安田慎と杉江亮彦が名を連ねている。



本作品の舞台は東京の公立小学校。新入生たちは入学式で「歓喜の歌」を披露することになり、主人公のあやめさんは大太鼓の奏者としてオーディションに挑戦する。しかし、残念ながらその座を勝ち取ることはできなかった。それでも演奏メンバーには選ばれ、仲間たちと共に一生懸命練習を重ねていく。

NHKとシネリック・クリエイティブが手掛ける国際共同制作「小学校プロジェクト」では、これまでに3本の映像作品が生み出されてきた。第一弾は2022年にNHK総合で放送された「ノーナレスペシャル わたしの小学校 ~“新しい日常”1年の物語~」。第二弾は、海外向けに制作された長編ドキュメンタリー「小学校~それは小さな社会~」。そして今回の「Instruments of a Beating Heart(心はずむ 楽器たち)」が第三弾となる。

山崎監督と加倉井カメラマンら制作チームは、2021年春から1年間にわたり小学校を取材。合計150日間、700時間に及ぶ映像を記録した。カメラの存在を意識させることなく、子どもたちの自然な姿を映し出し、日本の学校生活のリアルな日常を描き出している。

この作品は、教育の本質的な価値や子どもたちの成長の過程、そして教育現場で葛藤する大人たちの姿を丁寧に追ったドキュメンタリーである。

本作品は3月2日に放送され、「NHKプラス」で3月8日まで見逃し配信中。また、NHKワールドのVODサイトでは英語版も視聴可能であり、山崎エマ監督と加倉井和希カメラマンのインタビューやメイキング映像も楽しめる。

【NHKオンライン】
【NHKプラス】(3月8日まで配信)
【NHKワールドVOD】

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