【最終回ネタバレ】警察一丸となって総理候補の片桐仁を追い詰めた「相棒23」右京と薫の戦いは続く

最終回視聴率10.3%でフィニッシュ。3月12日に「相棒season23」(テレビ朝日、水、21時)最終回・第19話「怪物と聖剣」の後編が放送された。現都知事であり総理候補ともなった一岡(片桐仁)を聴衆の前で問い詰めてゆく右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)の姿に応援の声。最新話はTVer、関連動画は番組公式サイト、全話はTELASAで公開されている。
「相棒23」とは?
「相棒」は捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。その最終回・第19話が3月12日に放送された。
■最終回・第19話ネタバレあらすじ
各地で若者の遺体が相次いで見つかり、全員が、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)の追っていた連続強盗事件の実行犯であることが判明した。
いっぽう、都知事の一岡(片桐仁)は、派手なパフォーマンスで熱狂的な支持を集め、総理の椅子に少しずつ近づいていた。与党は選挙を前に、総理の不人気に悩んでいて、ネームバリューがある一岡に目をつけていた。一岡は総理候補としてならと条件をつけていたのだ。
そんな中、都庁に勤めている女性が区議の橋迫倫子(愛希れいか)のもとを訪ねてきて、倫子に送られた文書は正当なもので、都は甘い審査で多くの金をばらまいていたという。倫子に送られた黒塗りの文書はそれを隠蔽するために、自分が黒塗りにしたのだという。
その後、女性は"自殺“してしまった。遺書らしきものが上司に送られたといい、倫子に罪をきせられそうになっていると悩んだ文面があったのだ。それを都が発表し、倫子にひどいいやがらせが始まる。右京たちは女性が死んだ時の状況を確認すると、以前、実行犯が殺された時と同じだとわかる。
倫子の娘のほまれ(山中七)は右京のもとに訴えたいことがあるとやってきた。悪くない母親がどうして酷い目にあうのかというと、右京は正しいことはかならず判明すると勇気づける。すると、ほまれはまだ話せていないことがあると行って、自分が監禁されているときに、主犯が優しい言葉をかけてきたというのだ。
サイバー対策の土師(松嶋亮太)は一岡を応援するSNSの中に腕に鶏のタトゥーが入っている人物がいることを見つけた。それは木原健二(平山祐介)という人物で、自分のことを「おいら」というところなどこれまでの証言にぴったりしている。木原を逮捕したのだが、右京と薫には遺失物係の異動が命じられた。一岡からの圧力が衣笠藤治(杉本哲太)に入ってきているのだ。一岡は木原への助成金が“チェックミス”だと言っているという。異動をつっぱねた右京と薫に大河内管理官(神保悟志)がつくことになった。
木原のSNSを探っていたが、右京は木原が大事にしている鶏の剥製に疑問をもつ。そこに、隠されていたメモリに一岡が木原に前都知事が邪魔だといってまるで殺してくれといっているような音声が遺されていた。さらに倫子への嫌がらせも依頼している。
証言だけで一岡をひっぱるのが難しいと上にはねられた右京たちは、国政にむけて遊説している一岡のもとへ向かう。一般聴衆の中にいたこでまり(森口瑤子)が挙手して質問を始める。そして友人にも発言させて欲しいと頼み、右京と薫を車の上にあげる。右京はとぼけた振りをしながら、木原がもっていたリンクを聴衆に見せることに成功した。一岡への評価はなくなり、憎悪の目がむけられる。
一岡は最初は楽観視していたが、弁護士も引いてしまい、切り捨てられた。
今回の事件の裏では内閣情報操作室の八代美彌子(仲間由紀恵)が動いていた。総理は一岡を切り捨てたいと思っていたので、事件が発生した後、美彌子が後ろで糸を引いていたのだ。総理の声のもと捜査本部を設置し、特命係をそこに招いたのは美彌子の思惑だ。美彌子の思う通りに特命が一岡の息の根をとめた。
そんな美彌子は浦神鹿(毎熊克哉)の資料を右京に渡す。浦神鹿のことを新世代のフィクサーだという。
事件が終わり、右京、薫、美和子(鈴木砂羽)がこでまりに集まった。そこへ浦神鹿がやってきた。最近、こでまりに出入りしているといい、右京に向かって「友達でしょう」とすりよった。
シーズン23も好調だった視聴率
12日の放送で最終回を迎えた「相棒」の23シーズン目。これまでに比べると数字を落としているが、やはり強い支持を受けていることがわかった。世帯視聴率は12.6%、11.2%、10.7%、10.4%、10.4%、10.6%、9.8%、10.4%、11.3%、10.4%、10.2%、11.1%、9.7%、10.4%、10.0%、9.5%、10.7%、10.1%と推移し、個人視聴率の推移は7.0%、6.4%、5.9%、5.7%、5.8%、6.1%、5.5%、5.8%、6.5%、5.8%、5.8%、6.1%、5.6%、5.9%、5.9%、5.3%、6.4%、5.9%という流れで最終回を迎えた。期待された最終回は世帯10.8%、個人6.3%を記録した。(視聴率はビデオリサーチ社調べ、関東地区)
新世代のフィクサー・浦神鹿(毎熊克哉)はシーズン24、スペシャルへの布石?
5日放送の第18話、12日放送の第19話に登場した浦神鹿だが、その存在感の割には2話での登場時間は少なく、実態がわからないままシーズン23は終わった。右京に「友達」といって近づいているところやその“浦神鹿”という名前も怪しく、なにか今後大きく特命とからむことが想像される。
黒塗りの文書やSNSを使った選挙活動……
毎話、社会問題を取り入れている「相棒」。最終話、その前話も社会的に問題になっている事柄を取り上げた。特に、公式文書の公開にほぼ全てを黒塗りしたり、その黒塗りをさせられた女性が追い詰められてしまうことなど、本当にあった事件を思い起こさせる内容となった。
次シーズンへ続く予感にシリーズファン安堵
「相棒」もすでにシーズン23まできていて、いつも「終わってしまわないよね?」とシーズンのラストは心配される。シーズン23の終りは“いつも通り”の終り方で、シリーズが終わらないことにほっとしたファンが多かった。
テレビ朝日 2024年10月16日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒23」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。
◇テレビ朝日「相棒season223」番組公式サイト
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