「三国志 秘密の皇帝」第30話:失意の司馬懿、劉平と兄弟の縁を切る ネタバレあらすじ(全33話)

BSP4Kでは4月13日(日)、BSPでは4月17日(木、深夜)放送予定の「三国志 秘密の皇帝」第30話、最愛の人を亡くし失意の司馬懿(しばい)が劉平(りゅうへい)に絶縁宣言。第30話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。
「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第21回~ 人物相関図】
■キャスト
⇒メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
⇒押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
ほか
※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。
■第30話見どころ
唐瑛(とうえい)の自害に追い込んだ曹操(そうそう)に責任追及する劉平が一歩も引かない姿勢を見せる。これまで兄の代わりを演じて来た劉平が、初めて劉平として皇帝の顔を覗かせる。一方、唐瑛の死は劉平の優しさがもたらしたと思う司馬懿は、劉平と決別。劉平が掴んだ袖ごと切り落とし、袂を分かつ。壮絶な兄弟の別れの後、司馬懿は自分の方法で漢王朝を平定することを誓い、曹丕の元へ。唐瑛の死により、登場人物の立場が変わっていく展開から目が離せない。
■豆知識:魏国の誕生目前
唐瑛を死に追いやった曹節、しいては曹操の処遇を巡り、劉平が曹操を都から追い出し魏公として鄴を治めさせる決定をした。歴史上では、曹操は213年に魏公となる。三国志の中で、魏・蜀・呉のひとつ、魏の前進となる。曹操は『三国志』の英雄の1人とされているが、帝位には就かず、後に息子の曹丕が魏の初代皇帝となっていく。
また第30話では、厚い友情で結ばれていた劉平と司馬懿が決別し、司馬懿は自分の才能に惚れこんでいた曹丕と手を組む場面が描かれた。ここで、曹丕が跡継ぎとして魏王になるルート、そして司馬懿が曹操の配下に入り、やがて諸葛孔明の最大のライバルと言われる天才軍師として活躍する未来が予想される。ドラマの中で曹丕が「共に偉業を成し遂げ、後世に我らの名を残そう」と司馬懿に語るが、その言葉通り、2名は歴史に名を残すことになる。
劉平最大の敵、曹操の魏公着任、司馬懿と曹丕がタッグを組み、曹丕は曹操の後を継いで丞相代理に任に就くなど、唐瑛の死から大きく物語が鮮やかに展開した第30話。残すところあと数話3話だが、劉平と伏寿の運命がどう動くのか、最後まで見逃せない展開が待っている。

■第30話ネタバレあらすじ
大臣たちは曹仁が行ったことは謀反と同じだと主張。罰することを求めるが、荀彧の一言で役所の処罰の結果を待つことになった。
一方、この混乱の中に司馬家が逃げたと満寵(まんちょう)から報告された曹操は、劉平を追い込めなくなったので、参内して劉平と交渉することにする。劉平は唐瑛の死を非難したが、司馬家の保護と曹仁の解放を取引の条件として提案した。曹操は劉平が、未だ自分と手を組もうとしているのかと半信半疑だった。しかし劉平は、共に協力して天下統一を成し遂げ、漢王朝と対等な関係を築くことを持ちかける。そして曹操に許都を出て、鄴に行くよう指示し、「朕はもう、そなたの操り人形ではない」と宣言し、睨みつけた。
意識を回復した曹丕から刺客のことを聞いた曹操は、相手が男だと聞いて愕然とする。唐瑛ではないことを知り「お前が目覚めていれば、こうならなかった」とつぶやく。そして、司馬懿を解放し、自分の拠点を鄴に移すと話す。そして曹丕に丞相を任せると告げ、書状を置いて去って行った。曹丕は父の優しさに触れ、信頼を勝ち得たことで涙を流す。
解放された司馬懿は、劉平に付き添われ、弘農王祠(こうのうおうし)へやって来た。棺に入った唐瑛の頬を撫で、涙を流した。唐瑛を守れなかったと謝罪する劉平に、司馬懿は「陛下は陛下のやり方で、乱世を終わらせてください。私は私の道をいきます」と冷たく言い放つ。劉平が慌てて後を追うと、司馬懿は剣を突きつけ、兄弟の縁を切ると宣言する。しかし劉平はその剣を素手で掴み、自ら胸に突きつけた。そして「私を殺して気が済むならやればいい。だが我らは兄弟だ」と告げる。そこへ曹丕が現れ、司馬懿を連れて去って行った。
馬車の中で曹丕は、唐瑛が亡くなったことを悔やむと、司馬懿は唐瑛を殺したのは陛下の優しさだと話した。曹丕は、自分が曹操の代わりに丞相を任されたことを話し、「共に偉業を成し遂げ、後世に我らの名を残そう」と告げる。すると司馬懿はやっと曹丕につくことを了承し、曹丕は喜んだ。劉平は、司馬懿の最愛の人を死なせたことを後悔し、司馬懿との別れを嘆いた。一方、曹丕は王越からもらった剣を封印し、二度と使わないと誓う。
そして評定が開かれ、曹仁の裁きが下る。官位を下げ、1年間俸禄を差し止めるという軽いものになる。その後、劉平は曹操を魏公とし、鄴の土地を与え、曹丕は丞相を補佐する役目に就いた。これに、伏完と孔融(こうゆう)は危機感を覚えるが、劉平は断固として強行する姿勢をとる。一方、司馬懿はショックから食事をとらないで2日ほど過ごしていた。心配してやって来た曹丕から、評定で伏完(ふくかん)らが反対したことを話すと、司馬懿は自分がなんとかすると請け負った。
伏完は劉平に曹操を討つべきだと訴えるが、劉平は軽率な行動は反逆だと言われると言い放ち、伏完は涙を流して去っていく。諦められない伏完は同志を集め、曹操暗殺計画を企てる。そこへ司馬懿が現れ、伏完の計画を知っていることを告げる。翌朝、伏寿は伏完に会いに行き、曹操の暗殺計画をやめるよう必死に説得する。曹操の鄴行きを明日に控え、曹丕は伏完と共謀している将軍たちを洗い出し、それを司馬懿に見せる。曹丕は、曹操に報告しようとするが、司馬懿はすでに楊修に漏らしているからその必要はないと告げる。
伏完の暗殺計画を知った楊修は、曹植に知らせに行く。曹丕に後継を奪われ、悔しさから酒を飲んでいた曹植だが、その報告を受け、劉平に知らせに行く。だが楊修は曹植を手刀で気絶させ、その間に曹操に報告へ向かう。気が付いた曹植は、急いで劉平に知らせるため馬を走らせる。伏完の企みを知った劉平と伏寿は急いで伏完の元へ向かう。
[原題]
三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国
【放送予定】
BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
4月3日(木)からBSの放送時間がいかに変わる。
BS 毎週木曜 23時25分
BS<再放送> 毎週金曜 17時00分
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り
◇NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト
【華流ドラマ】【作品詳細】【「三国志 最後の皇帝」を2倍楽しむ】