ついに家族がひとつに「ヴィランの国」衝撃の妊娠エンディングとは…視聴率1.4%で終幕【最終回ネタバレ】

09時30分ドラマ
画像:KBS2TV「빌런의 나라」放送画面よりキャプチャー

24日に放送されたKBS2TV水木シットコム「ヴィランの国」(演出:キム・ヨンジョ、チェ・ジョンウン/脚本:チェ・ウ、パク・グァンヨン)第12話(最終回/EP23,24)では、姉妹役を演じたオ・ナラ(オ・ナラ)とオ・ユジン(ソ・ユジン)の姿が描かれた。ニールセンコリアによると、この回の視聴率は1.4%だったことが分かった。



最終回では、オ・ナラとオ・ユジン姉妹のささいな言い争いから始まる。ナラが妹のために生活用品を買ってきたことが発端だったが、ユジンは「これは動物福祉に反する卵」だと主張。環境配慮派のユジンと、倹約派のナラの価値観の違いがぶつかり合う。応酬の末、ユジンの家にあった生活用品はすべてナラの家に戻され、姉妹の戦争は夫たちを巻き込むほどにエスカレート。しかしその最中、4人はエレベーターに閉じ込められてしまう。ピンチの中でユジンはナラに謝罪し、姉妹は涙ながらに和解する。

一方、姉妹の父オ・ヨングュ(パク・ヨングュ)は、キム・ミラン(パク・タミ)がこっそり家を売って出て行ったことで、娘たちの家に居候することに。ミランの姿が見えない中、彼が独り言をつぶやく様子が娘たちに誤解され、「認知症ではないか」と疑われる。姉妹は最初は「キム・ミランってあの子、やっぱり詐欺女だったわ」と怒っていたが、父の孤独と不安を感じ取り、ミランに戻ってきてほしいと切実に願う。

ここでオ・ナラの本気の慟哭演技が炸裂した。オ・ナラは「うちのパパに戻ってきてくれない?うちのパパ、認知症なんだけど、あなただけを探してるの、ミラン。あなたにとって難しいお願いだって分かってるけど、お願い、戻ってきてくれない?」とミランをビデオ通話で説得した。ひざまずいて号泣する演技は、涙を浮かべるオ・ユジンに負けず劣らず衝撃的だった。

戻ってきたミランが許されたのは、火災と誤解されたアパート内の事故で家族全員を救うきっかけを作ったからだった。ミランは「家族なんだから当然でしょ。あなたの子が私の子、私の子があなたの子よ」と豪快に笑い飛ばした。しかしラストシーンでは、家族写真を撮る場面でミランがつわりを感じ、ナラが後ろで驚くという衝撃の展開で幕を閉じる。ミランの妊娠が示唆され、本当の意味で“新しい家族”の誕生が描かれた。



最終回は笑いと涙が詰まった温かい締めくくりとなった。対立していた姉妹(オ・ナラ&ソ・ユジン)はエレベーターでのハプニングを通じて心からの和解を果たし、家族の絆を再確認する感動的な展開となった。さらに、パク・ヨングュ演じる父の認知症疑惑や、パク・タミ演じるキム・ミランの妊娠というサプライズで“本物の家族”として再スタートを切る明るい未来が示された。

最後までキャスト陣のコミカルでリアルな演技が光り、家族とは何かをユーモアと共に問いかける、心温まるエンディングとなった。ソ・ユジンとオ・ナラの姉妹愛、そして世代を超えた家族のつながりが印象的だった。


視聴者からも主演のオ・ナラとソ・ユジンの姉妹役に対して、「久しぶりに楽しく笑えた」「シットコムらしい雰囲気があった」といった好意的な声があった。その一方で、「音量を下げて見た」「期待しすぎたかも」「集中できなかった」「オ・ナラの演技頼みのドラマ」といった否定的な意見も見受けられた。

伝統的なシットコム形式を現代的にアレンジし、1話約30分×2話というエピソード構成が特徴の本作。前作「キキキキ」が0%台で終了という不調の後を受けてスタートした本作。第1話で視聴率2.7%と好スタートを切ったが、第2話では2.1%に低下し、第3話では1.5%と急降下をみせ、その後は1%台が続いた。期待のかかった最終回も2%には届かなかった。2作続いて往年のシットコム(※)の感覚を再現しようとした点が、現在の視聴スタイルと合わなかったとの指摘もある。
※決まった場所(=シチュエーション)で、同じ登場人物たちが日常の出来事を面白おかしく繰り広げる形式のコメディ。

本作の後は4月30日から、イ・ジュニョン×チョン・ウンジ(Apink)共演で贈る、根性のあるフィットネスマニアでジムのオーナーが、初心者たちの人生を大胆に矯正する過程で繰り広げられるストーリーを描く、ドキドキ”筋成長ラブコメディ”「24時ヘルスクラブ」を放送する。

YouTube|KBS Drama「ヴィランの国」関連映像

KBS「빌런의 나라」HP

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