「鬼宮」“盲目の呪術師”から“陽気な酔っ払い”へ…キム・サンホ出演「禁酒をお願い」ティーザー初公開

16時34分ドラマ
画像:(左)SBS「귀궁」、(右)「금주를 부탁해」より

俳優キム・サンホが、ジャンルの枠を飛び越える“変幻自在の名優”として注目を集めている。春のテレビ界に、まったく異なる二つのキャラクターで帰ってきた彼の姿に、視聴者の関心が集中している。
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まず彼が出演しているのは、最高視聴率9.3%(ニールセンコリア調べ)を記録したSBS金土ドラマ「鬼宮」。日本ではLeminoで独占配信中だ。物語の緊張感を高める役割を担うのが、キム・サンホ演じる盲目の占い師プンサンだ。神秘的な存在「八尺鬼(パルチョッキ)」を信奉しながら、宮中で優雅な生活を送る一方、彼の行動が物語のキーマンとして波紋を広げていく。

登場からして異様な空気を放っていたプンサンは、物語が進むにつれてその存在感を強めていった。皇后と向き合う場面では、遮る簾を払い、禁じられていた彼女の目を直視するという予測不可能な行動で観る者を驚かせた。さらに、ヨンイン大君(キム・ソンビン)の肌着を八尺鬼に捧げ、怪しげな呪文を唱えるなど、彼の儀式的な行動が次々と不穏な空気を呼び込み、視聴者の好奇心を刺激している。

この不可解な人物を説得力ある存在として成立させたのが、キム・サンホの緻密な演技力に他ならない。キャラクターに溶け込むための徹底した外見作りと、積み上げてきた表現力が合わさり、「鬼宮」のオカルト要素をより一層引き立てている。

一方、5月12日から放送開始となる新ドラマ「禁酒をお願い」では、まるで正反対の役柄に挑戦。キム・サンホは、酒をこよなく愛する“陽気な酒好きおじさん”ハン・ジョンスを演じ、コメディと人情味あふれるキャラクターでお茶の間に笑いを届ける予定だ。こちらは日本ではU-NEXTで視聴できる。

公開されたティーザーでは、酒宴を何よりの楽しみとし、家族との乾杯に幸せを感じる一方で、「この家に酒は禁止!」という妻の怒号に打ちのめされる姿が描かれ、キム・サンホならではの生き生きとした演技が光った。視聴者の共感と笑いを誘う彼の“酔いどれライフ”が、ドラマ全体のムードメーカーになることは間違いない。



このように、冷ややかな怪人物から親しみある庶民派キャラまで、自在に演じ分けるキム・サンホは、いまや名実ともに“ジャンル破壊者”の名にふさわしい俳優だ。演技にかける真摯な情熱をもって、新たなジャンルに挑み続ける彼の活躍は、これからも多くの視聴者を魅了し続けるだろう。

SBSドラマ「鬼宮」は毎週金・土曜の21時55分より放送中。新ドラマ「禁酒をお願い」は5月12日(日)20時50分よりスタートする。

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